アルツハイマーを引き起こす原因

アルツハイマー病の原因はまだ完全には解明されていないってご存知ですか?

しかし、アルツハイマーが発症する原因には、いくつかの説があります。
原因としては、遺伝、環境および生活習慣などの複数の因子が絡み合っていると考えられます。

アルツハイマー病の発症の危険性を上昇させたり低下させたりする上で、どの程度重要な役割を果たすかは、人によって異なります。

このページでは、アルツハイマーの原因ではないかと言われているものをまとめてみました。

1.ベータアミロイド

一番有力な説は、脳内の組織にベータアミロイドというタンパク質が蓄積して、脳の神経細胞が滅失します。

βアミロイドというタンパク質は正常な人においても合成、分泌されていますが、酵素によって分解され蓄積することがありません。

それが、歳をとると共に分解機能が追いつかなくなり、蓄積されることでアルツハイマーの発症につながると考えられています。

2.老人斑

大脳皮質などにできるシミのような老人斑という繊維状の物質が増えることがアルツハイマー型痴呆(認知症)の原因とする説もあります。

アルツハイマー病の患者の脳内では異常なくらい大量の老人斑の沈着が起こっており、神経細胞滅を急速に広げてしまいます。

アルツハイマー病の脳内で最も早期に見られる現象であり、老人斑はアルツハイマー病の原因として大きく関係があるとされてきました。

しかし、短期の記憶に関わる海馬ではあまり見られませんし、アルツハイマーでない人にも老人斑は多く見つかっていますので、現在この説は疑問視されています。

3.古くなった繊維状のタンパク質

細胞内に、古くなった繊維状のタンパク質がたまり、それが固まった糸くずのようになる神経原繊維の変化が原因だという説もあります。

アルツハイマーになった人の脳内神経細胞では、神経原繊維の変化は多く見られ、増加すると神経細胞は減少します。

一見有力なようですが、老人斑と同じようにアルツハイマー型痴呆(認知症)にかかっていない人にも神経原繊の維変化は見つかっています。

4.加齢に伴う脳の変化

加齢に伴う脳の変化がどのようにニューロンに害を及ぼし、アルツハイマー病による障害の原因となるかということについて、研究が行われています。

加齢
アルツハイマー病による障害の原因は加齢なのか研究されています

5.遺伝因子

遺伝子がこの病気の発症に重要な役割を果たしているという認識を深めています。

6.環境因子・生活習慣因子

基礎的な遺伝因子以外にも、多くの因子がアルツハイマー病の発症と進行に影響している可能性も示唆されています。
たとえば認知機能低下と、血管および代謝に関する症状(心疾患、脳卒中、高血圧、糖尿病および肥満など)との関連性には、大きな関心が寄せられています。

肥満
糖尿病や肥満もアルツハイマー病の原因?

7.糖尿病

糖尿病の患者は、認知症の原因となるアルツハイマー病のリスクが高いといわれています。

糖尿病患者の体内ではインスリンが増加し、アルツハイマーの原因といわれている、ベータアミロイドの分解・排出ができずに、脳内に蓄積すると考えられているそうです。

また、アルミニウムや神経伝達物質の異常、活性酵素など、さまざまな原因因子が考えられていますが、 原因が特定されているわけではありませんから、いつアルツハイマーになってもおかしくありません。

初期症状を見逃さないようにすること、初期症状が起こった段階での治療が、症状の進行を防ぐために大切なのです。

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