アルツハイマーのテスト

ちょっとボケてきたかな・・認知症の診断テストを受けてみようかなと思う人も多いのではないでしょうか。
最近は、テレビなどで、気軽に認知症診断のテストが行われている様子が報道されているので、より親しみやすい感じがしますね。

認知症は一般に、軽度認知障害の段階で見つかるのが理想です。
軽度認知障害(MCI)は病気というより、「注意しましょう」という段階です。
人間ドッグなどでも「要注意」という結果が出ることがありますよね。
それと同じで、文字通り「注意して生活してください」ということです。
早期発見は、心身問わず病気が大事に至るのを防ぐのには、もっとも有効なのです。

医者
アルツハイマーの進行を防ぐには、早期発見がもっとも有効

アルツハイマーのテストを受けるに当たっての注意

テストを受けてみたいと思う人であれば、まあよいのですが、アルツハイマーなどの認知症の疑いがある人の場合「自分は認知症ではない」と思い込んでいる人が多いのです。

認知症のテストを受けさせられ、その結果「アルツハイマー」と診断された場合の、患者本人の苦痛と精神的ショックはかなり大きなものがあります。
したがって、家族の説得などで、本人に納得してもらうことが、まず大事です。
これは先に書いたMCIの検査でも同じです。

アルツハイマーのテストは先に書いたような「100から7を引いてください」「今住んでいる市の名前は?」というようなものです。
テストの詳細は後述しますが、本人が納得していないと、そもそもテストの結果自体がきちんと出ないということもあります。

歳で心配だし、先日知り合いの人が受けていたから」というような、適当な理由をつけて、納得してテストを受けてもらいましょう。
理由が嘘でも構いません。嘘をつくのが心苦しい向きもあるかもしれませんが、優しい嘘は人間には大事なことです。
また体調のいい時を選ぶのも大事です。

本人が元気で、前向きに検査してこそ意味があるのです。

アルツハイマーのテストの概要は?

さて、アルツハイマーの診断テストですが「長谷川式簡易知能スケール」と「MMSE」(ミニメンタルステート検査)という知能検査が主流です。
この両者はほぼ似たような内容ですが、「長谷川式~」には、図形認知機能を調べる項目がないため、最近はMMSEを用いるところが多いようです。
軽度認知障害の場合も同じですね。

今日の年月日から、暗記、計算など各種項目の回答に応じて、点数をつけていきます。
点数が低い場合は認知症と診断されます。

アルツハイマーのテストの重要性

テストが重要なのは認知症の疑いがある場合は、病気ですから病院で診察を受けることになります。
医師から記憶に関する質問をされたときアルツハイマーの患者さんは「自分で病気ではない」と強く思い込みすぎているため、勝手に話を創作することが多いのです。
またはぐらかしもします。
その際に治療する側が客観的な事実を知っておくことは重要です。それがテストの結果です。

逆に「自分の非を第3者に対して認める人」はあまり心配ないかもしれませんね。

上記のような理由で、テストを受けるところから、診察まで家族の協力は欠かせないのです。(特に同居している家族)

家族
アルツハイマーは、テストを受けるところから、診察まで、家族の協力は欠かせない

アルツハイマーのテストのまとめ

他にも、認知症、アルツハイマーのテストには、症状や認知症の種類に応じて多くの種類があります。
アルツハイマーの場合はADAS,CDRというテストが主なものです。
どちらもアルツハイマー病と診断された後、病気の進行、治療効果をチェックするためのテストです。
ADASは記憶関連、CDRは重症度の判定のテストです。

アルツハイマーの診断自体は、テストだけではなく、先に書いた家族と一緒に問診をすること、そして頭部のCT、MRIなどの画像診断を行います。
アルツハイマーの場合、脳の海馬の萎縮など解りやすい画像が見られます。

もちろん全ての病気についていえますが「教科書のような症状やテスト結果」ばかりではありません。普段見ている人の直感が1番優れた、ものさしかもしれません。

アルツハイマー病で困るのは、自他共に精神的な苦痛を強いられることです。
病気治療は「元に戻すこと」でも「一般的健康を得ること」でもありません。
本人と周囲が幸せだと思える状況を作ることなのです。

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