若年性アルツハイマー病の原因

若くして、また働き盛りに病気になるのは、自他共に大変つらいですね。
若年性認知症もその1つです。早くて40代から発症します。(稀なケースとしてそれ以下の場合もあります。)

若年性認知症は、うつ病、脳梗塞、脳腫瘍、ヤコブ病など、高齢者に比べて間違えやすい病気も多いのです。

また若年性認知症にもいろいろな種類があり、大きく脳血管性認知症とアルツハイマーに分かれます。
その他レビー小体型などもありますが、若い世代に特徴的なのは、頭部外傷性認知症とアルコール性認知症があることです。

いずれにしても、若い年齢で、脳の機能に大きく支障をきたすことは健康な人の場合はありません。
自覚ももちろんですが、身近な人から見て「何かがおかしい」と思った場合は早く病院で診てもらうことをお勧めします。

若年性アルツハイマー病の原因

若年性アルツハイマーの場合は、高齢者のアルツハイマー病と同じで、脳の中にβアミロイド、タウたんぱくなど、脳に吸着して神経細胞を滅失させ、脳機能が麻痺して行きます。
年齢を問わず、あまり原因がはっきりしていませんが、若年性の場合は遺伝が大きな原因と言われています。

複数の遺伝子が絡んでいるため、最近はやりの遺伝子検査ではまだ正確な答えは出ません。
どちらかというと、身内に若年性アルツハイマーの人がいたかどうかが1番参考になります。

また解ったところで、予防する方法がないのが、若年性アルツハイマー病です。
厳密に言うと、予防法が皆無な訳でもありません。

若年性アルツハイマー病の予防

高齢者の認知症予防に「魚をしっかり食べる」「運動する」「人と楽しく関わる」などがありますが、こういったことも効果はありますし、発症しても、症状をある程度軽減出来ます。
ただ高齢者のアルツハイマー病同様に「これで防げる」ということではありません。
現状ではなるときはなる、としか言えない病気なのです。
(もっとも全ての病気について同じことが言えますが)
早めに病院で診察を受けるメリットは「若さ」にあります。
若年性アルツハイマーは進行が速いのですが、薬でやや遅らせることが出来ます。

若年性アルツハイマー病の特徴

また「現役世代」であるのが大きな特徴です。
その分ショックは大きいですが、認知機能がしっかりしている段階で、リハビリや症状が進んだ場合のことを考えておけるのは大きなメリットです。

最近は、各症状(例、スケジュールが覚えられない)に応じた具体的な対策が本やネットに載っています。
同じ「日付を忘れる」でも、リタイアした高齢者と、現役社会人では全く意味が違います。
パソコンの日付表示を見やすくする、メールで教えてもらう、など、現役世代ならではの対策があります。

また福祉制度も、いろいろ整っていますし、患者会もあります。
若い世代の場合、早期のうちであれば、自分でこういった選択が可能です。

若年性アルツハイマーの症状の特徴は、「うつ状態」「徘徊」が多いことです。
一見逆ですが、今まで第一線にいた人が、いきなり「何も出来なくなってしまった場合」の歯がゆさから来る症状は、高齢者よりはるかに強いのです。 また体力もあります。

若年性アルツハイマー病への対策

早期の症状は、記憶や言語障害が多いですが、先に書いたように若年性アルツハイマー病は遺伝要因がかなり大きいです。
気になる場合は、早めに病院の「もの忘れ外来」などに行き、脳のCT,MRIを撮影してもらい(アルツハイマーは画像診断で確定できます)
早めに対策をいろいろ立てて置くとよいでしょう。身内も安心できます。

最近はアルツハイマーのワクチンも開発されてきています。
治療薬もどんどん進歩しています。

何より、病気はどんな病気であれ、受け止め方、対処方法でその人の人生を大きく左右します。
恐れることなく、出来ることをしっかりやっておき「なるようになる」と思っておきましょう。
心身健康な人でも、明日何が起こるのか解らないのが人生です。

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