アルツハイマーの段階

高齢者の「ボケてきちゃってね~」「アルツハイマーとかじゃない?」
という内容は、とても日常的な会話ですね。

こういう会話をしている人は大丈夫とも言いますが、そうでしょうか。

アルツハイマーとは、認知症の症状を起こす1つの病気です。
高齢者の自然の摂理のように言われていますが、きちんと診断のつく病気なのです。

しかし、現実には先に書いたような会話が交わされるだけあって、他の認知症、老化などと混同されています。
アルツハイマー病が多い高齢者の場合「配偶者が亡くなる」「定年退職」「体の健康の低下」など、気分が落ち込む要素が多くあります。

また老化に伴う物忘れもありますし、年齢と共に感情の抑制力は落ちるため、「キレる老人」が問題化したりしています。
うつ、物忘れ、性格の変化もアルツハイマーの症状です。

このような理由で初期症状が見逃されがちなのですが、同居している家族がいる場合「何かがおかしい」と感じることが、出てきます。

元々内向的な人もいますし、そういう人が口を聞かなくても、あまり違和感はないでしょう。
しかし大人しいタイプでも、特定の人とだけは仲良くしていたのに、最近は理由もなく疎遠になっている・・こういう場合は要注意です。

アルツハイマーは病気ですので、早期診断が大事です。
最近は物忘れ外来や、自治体の認知症検査など気楽なものが増えています。
早めに診断を受けるといいでしょう。

アルツハイマーの診断について

アルツハイマー、および認知症はMMSEという簡易テストを受けてもらことから始めることが多いです。
今日の日付や、引き算、図形の写しなどのテストの様子を、報道で見たことがある人も多いでしょう。
この得点で判断し、次に脳の画像診断(CT,MRI)をして、ほぼ確定診断となります。
アルツハイマー病の特徴は、脳に老人斑と呼ばれるシミが出来、その部分が機能しなくなります。すると全体的に脳が縮みます。ここで診断が可能なのです。

ただし画像上アルツハイマーであっても、何の問題もなく人生を終える人もいます。
また別の病気の服薬の症状で、認知症の症状を起こすこともあります。外的な可能性を取り除き、本人の言動に自他共に問題が起き、 画像に異常がある場合をアルツハイマー病と言います。

アルツハイマーの段階の詳細

初期症状
  • 物忘れ(同じことを繰り返し聞く。迷子になる)
  • 性格の変化 理由もなくうつ状態になる。攻撃的になる
  • 今まで出来ていたことの手順が遅くなる、出来なくなる

などが一般的です。
アルツハイマー病は、高齢者の場合は、長い時間をかけて進行して行きます。
この段階では、進行を遅らす薬が使えますし、病気と付き合う選択肢が多くあります。

物忘れ
アルツハイマーの初期症状は『物忘れ』等。

アルツハイマーが厄介なのは、このまま進むと、論理的思考力はどんどん落ち、本人が苦しくなるのに、周囲にはその苦しさが迷惑行動になってしまい、自他ともに辛い生活になることです。

中期、後期症状
  • 記憶症状の悪化
  • 妄想(主に被害妄想)
  • 短期記憶の大きな低下
  • コミュケーション不能
  • 認知機能の著しい低下
  • 排尿、排便障害
  • 徘徊、暴力

早期であれば、この進行を止める方法と付き合う方法、両方に対処できます。
老人斑が増えるのを、食い止める画期的な方法は今の所はありません。
ただし、薬やワクチンなどが、日々進化しつつあります。

また脳が萎縮、特に短期記憶を司る海馬の萎縮が強くなるため「同じことを何度も聞く」ことになるのですが、神経細胞は滅んでも新しく再生します。
また脳は一部が機能しなくなっても、他の場所が肩代わりする仕組みも備えているのです。

つまり、楽しくおしゃべりをしたり、運動をしたり手を動かしたり、ということで、脳の働き自体が活性化して、アルツハイマー病の症状を軽減出来るのです。

おしゃべり
楽しくおしゃべりをすることで、脳の働き自体が活性化して、アルツハイマー病の症状を軽減出来るのです。

また「同じことを聞く」人を否定してしまうと、自分に自信が持てず、症状が悪化しますが、そういうものだと普通に捉えてもらえれば、患者の気の持ちようが違ってきます。

病気は医者が薬で治療するものという考えは、やや時代遅れ、自他共にうまく付き合い、努力することで病気がもたらす問題は随分と減るのです。

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