群発頭痛が及ぼす影響と、群発頭痛になる確率

群発頭痛の痛みが仕事に支障を!?

群発頭痛の痛みの出方には個人差はありますが、夜中から明け方にかけて起こることが多いと言われています。
そのため、激しい頭痛により覚醒してしまい睡眠を十分に取ることができず、家庭や仕事など日常生活に支障をきたすことが多々あるというのが現状です。

しかも働き盛りの世代での発症率が高いため、社会的立場にも影響してしまう例もあり、非常に深刻な問題です。
実際、群発頭痛が原因での退職というケースも少なくはありません。

仕事

寝起き(朝)の頭痛!これが群発頭痛!?

前述のとおり、群発頭痛は、群発期の夜中から明け方にかけて起こることが多いのですが、寝起きの頭痛がすべて群発頭痛ということではありません。

寝起きの頭痛の主な原因として、次のことが考えられます。

  • ①睡眠による血管の拡張
  • ②首や肩の緊張・コリによる血管の収縮
  • ③寝不足や二日酔い
  • ④女性の場合、生理による体の変化
①睡眠による血管の拡張

就寝中、私たちの体は副交感神経が優位となるリラックス状態となっています。
副交感神経が優位になると、抹消血管の筋肉が弛み、血管も柔らかくなり、太く拡張します。
そのため、寝起きはまだ血管が拡張した状態です。

血管が拡張することによって炎症が起こり、群発頭痛や偏頭痛が起こりやすい状態になります。
(起床後活動を始めると、逆に交感神経が働き緊張状態になり、血管が収縮していきます。)

②首や肩の緊張・コリによる血管の収縮

長時間のパソコン作業・デスクワークなど、日常生活での無理な姿勢からの慢性的な体への負担や、睡眠中の姿勢が悪いことでの体への負荷が原因となります。
これにより首や肩の筋肉が緊張・収縮し、血管も収縮します。
血管が収縮すると血流が滞り、乳酸などの疲労物質が筋肉に溜まって神経を刺激し、緊張型頭痛などの原因となります。

デスクワーク
③寝不足や二日酔い

寝不足や過眠による自律神経が乱れや、アルコール摂取過多が原因です。

④女性の場合、生理による体の変化

ホルモンバランスの崩れが原因です。

群発頭痛の終わり方とは!?

これに関しては正確な情報が少ないというのが現状です。
実際に群発頭痛を患った方の症例をみてみますと、「群発期の最後の方になると、発作の間隔が大きくなり、痛みも少し和らぐ」といった内容の声が聞かれます。
逆に、「群発期の最後の方は大きな発作が出やすい」という情報もありました。

群発頭痛の痛みは、一般的には、一定期間(たいてい1~2ヶ月くらい。これが群発期)続くと言われています。
その後、半年から2、3年経ってから再び同じような症状に見舞われることが多いようです。

しかし稀に、群発期が1~2ヶ月ではとても終わらず1年近く続き、1ヶ月以上の頭痛のない期間を経て再度群発期に入る「反復性群発頭痛」や、群発期がずっと続いて頭痛の治まる期間がない、もしくは1ヶ月未満だけしか頭痛のない期間がなく、また群発期に入る「慢性群発頭痛」というケースもあります。

群発頭痛になる確率は?

群発頭痛の有病率は、およそ1000人に1人(0.056~0.4%)といわれています。
偏頭痛の場合、およそ10人に1人(8.4%)ですので、患者数はかなり少ないことがわかります。

痛みが軽い群発頭痛ってありますか?

群発頭痛の患者さんの中には、「いつもは激痛なのに、今回は症状が軽かった」というような事例もあるようです。
しかし一般的には、症状が軽いのは一時的なものだと考えられています。
その後、再び群発頭痛が発生する時には、やはり激痛が訪れることも少なくないようです。

また、先ほども少し触れましたが、何年も群発頭痛に悩まされて40代半ばくらいに差し掛かり、だんだん発作時の痛みが弱まってくるという方も、中にはいらっしゃいます。

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