群発頭痛の患者数の割合と発作期間と完治

群発頭痛の患者数の割合

群発頭痛は、他の慢性頭痛(偏頭痛、緊張型頭痛)に比べると患者数の少ない疾患です。

なんらかの慢性頭痛に悩まされている人は、日本の人口の約4割(39%)を占めると言われています。
そして慢性頭痛の有病率に関しては、こちらも対人口で下記のようになります。

  • 偏頭痛 約8.4%
  • 緊張型頭痛 約22%
  • 群発頭痛 約0.05~0.4%

つまり、慢性頭痛を発症している患者さんのうちの約2割が偏頭痛もち、約6割が緊張型頭痛もちなのに対し、群発頭痛もちの患者さんは1割以下・1%ほどしかいないのです。

群発頭痛はこのように患者数が少なく症例が少ないため、その判断にとても時間を要することが多いといわれます。

群発頭痛いつ治るの?そもそも完治するの?

ほんとうに辛い群発頭痛ですが、西洋医学ではこれを完治させる方法は残念ながらまだ見つかっていません。

ただ、きちんと専門的な診断を受けて対処することで、その患者さんの頭痛の起こり方や痛みの程度を把握すれば、ある程度は対処できるようです。

そのため、現段階では、完治を期待するよりも群発期にいかに痛みを緩和させて体を楽にさせられるかを考えるほうが現実的と言えます。

また東洋医学では効果的な治療もあるようですが、かなり個人差があり、またかかる治療院によってもだいぶ差があるようです。

群発頭痛の理解度。会社は休める?

群発頭痛は、偏頭痛や緊張型頭痛に比べると患者数も少なく、社会的にもまだ認知の浅い疾患です。
そのため、社会生活を送っていて、本当に頭痛が酷くてどうしようもない状態を訴えても、「頭痛くらいで休むなんて」「薬飲んで対処すればいいのに」といったような反応を受けたり、なかなか理解されないことが多いというのが現実のようです。

しかし、一般の頭痛薬なんて効かないような激痛です。

まずは群発頭痛に関しての自分の知識を深め、上司や同僚にも理解してもらうよう努めることをおすすめします。
なかなか難しいことかもしれませんが、ご自分のため、そして会社に迷惑をかけないためにも必要なことかと思われます。

また、信頼できる医療機関で診断してもらい、医師に診断書を出してもらう方法も、会社に理解を求めるには良いかもしれませんね。

群発頭痛の発作が起こっている期間は?

群発期(群発頭痛の発作が起こっている期間)は、1~2ヶ月の間続くことが一般的です。
そしてその後、半年~2、3年経って再び同じような症状に見舞われると言います。

群発期以外の期間は頭痛は治まっています。

しかし稀に、次のように群発期の期間が長く、さらに群発期と群発期の間隔の短いケースもあるようです。

反復性群発頭痛
群発期が1年近く続き、少なくとも1ヶ月の頭痛のない期間を経てまた群発期に入ってしまう。
慢性群発頭痛
群発期が1年以上続き頭痛のない期間がなかったり、1ヶ月未満の短い期間だけ頭痛が治まる。

こうなると、非常に長い期間、激痛に悩まされることになってしまいます。

群発頭痛で休職できる?

群発頭痛の影響で、休職せざるを得ない状況になってしまう患者さんもいます。

繰り返しになりますが、群発頭痛自体が症例も少なく認知度も低い疾患です。
きちんとした形で円満に休職するためにも、やはり信頼できる医療機関での診察が必須です。
診断が出るまでに何年もかかってしまったという例もあるようなので、専門的な診察・診断を受けて診断書を書いてもらえる環境が必要でしょう。

また、休職となると、経済面の不安も出てきます。
医療機関の診断書と会社の証明があれば、全国健康保険組合の傷病手当金を受給することも出来ます。(社会保険の方に限ります)

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