中等度のうつと評価尺度

うつ病の重症度は広汎的には3通りから成り、軽度、中等度、重症、に分類されます。
いずれの場合も患者自身のうつ症状認知が前提に成ります。

他方、分類基準には日常生活への影響度合いによって定める事も出来ます。

軽度の場合は抑うつ気分があるものの日常生活には殆ど支障が無い状態です。

中程度は症状を放置しておくと日常生活に影響が生じる可能性が高い場合に相当します。

重度はすでに日常生活に支障が生じ体の自由が効かない状態に相当します。

中程度の症状

遅刻や欠席(欠勤)などが頻繁に成り、周囲から違和感を持たれる程度に印象に変化が生じる。

遅刻

WHO LCD-10エピソード

  • 意欲減退
  • 活動減退
  • 過度な疲労感
  • 集中力減退
  • 食欲減退
  • 罪責念慮
  • 自己への無価値感
  • 持続的な気分沈滞
  • 興味・好奇心の消失
  • 睡眠障害(理由無く早朝起床)
  • 気分障害(朝に症状が集中)
  • 激越興奮
  • 体重減少
  • 性欲喪失

上記症状の内、4項目以上当てはまるケースを中等度の’うつ’と定義されます。
この段階においても社会生活を初め日常生活にも大きく影響が生じます。
長期持続性も特徴で概ね2週間を目処に、それ以上の場合の持続の場合、うつ中等度(中等症)と定義されます。

なお、軽度の場合は2~3種類のエピソードに該当と定義されます。
重度のケースでは単なるエピソード数(広範的な症状)よりも質に問題が生じます。

例えば自己無価値感が際立ちます。
従って自殺念慮、自殺企画や身体的症状が顕著に生じます。

または激越や精神運動静止が極度に生じる場合(大うつ⇒双極性うつ病へ亢進)も重度として定義されます。

症状や病気(指標)基準

一般的に血圧や内・外科の病気の場合は専門家(医師)によって検査によって指標となる数値や内視鏡、レントゲン等の目視により客観状態は把握できます。

しかし’うつ’の様な精神疾患の「つらさ」は本人の主観に基づく申告が基本と成ります。

また個人差によって「つらさ」の程度にブレが生じます。
従って問診の時の患者の症状や本人や家族などによる症状申告が基本です。
従って軽度~重度の判断には客観性がありません。

なお、身体症状が顕著に生じ、重症が疑われる場合は医師の判断により措置入院という強制措置が執られます。

CES-D自己評価尺度

米国国立精神保健研究所(NIMH)という所で開発されたうつ病検査方法で、名称に有る様に自己評価という事で被験者自らがチェック出来る方法を採用されています。
項目毎に配点され最高得点が60点です。

16点未満 正常
16~30点 軽症のうつ病
31~45点 中等度のうつ病
46~60点 重症のうつ病

HAM-Dうつ病評価尺度

1960年に英国のマックス・ハミルトンという専門科によって考案されたうつ判定方法で幾度か内容更新・改定されつつも今日でも広く採用されています。
CES-Dとの違いは試験者については専門科(医師)が患者(被験者)に問診の形を取る所です。
採点も試験者が採点を執ります。
また重症の区分の上に最重症という区分が在ります。

0~7点 正常
8~13点 軽度
14~18点 中等度
19~22点 重症
23点以上 最重症

BDI病評価尺度

米国のペンシルベニア大学の精神科医アーロン・T・ベック博士が考案した検査方法です。
CES-D同様、自己採点方式ですが、定期的にチェックする事によって抑うつ症状など気分の傾向度を判断する方式です。
各項目の答えとして2、3日の平均的な症状近い項目を選択します。
全設問数は21問です。
分類はHAM-Dと同様重度の他に極度(=最重症)のうつ症状が在ります。

0~10点 正常値、又は軽いうつ状態で治療より気分転換で対応出来ます。
11~16点 うつ病への罹患の可能性が否定出来ず、精神科への来院が推奨されます。
17~20点 臨床的にうつ症状と病気との境界点で精神科での検査が必要な状態です。
21~30点 中程度のうつ病です。医師による専門的治療が必要です。
31~40点 重症のうつ病です。医師による専門的治療が必要です。
40点以上 極度のうつ病です。医師による専門的治療が必要です。

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