てんかんと出産

てんかんが招く出産のリスクは?

てんかんの妊婦さんは出産時の合併症のリスクが高いと言われれてきましたが、実際には一般の妊婦さんと明らかに高いとは分かっていません。
しかし、帝王切開になるリスクは1.5倍以内で若干は高いという報告や喫煙習慣があると早期子宮収縮および切迫早産の危険性が高いということが指摘されています。

新生児の合併症のリスクとしては低体重があります。
薬を服薬しながら妊娠・出産した人と薬を中止して妊娠・出産した人を比較すると薬を飲んでいたほうが低体重で産まれてくるリスクが高いとされていますが、新生児の死亡率については今のところは変わりないようです。

低体重児の障害リスクは?

まず、『低体重児』の定義は何でしょう。出生体重が2500g未満の赤ちゃんのことを言います。
低体重児は体の機能も未熟なので合併症や感染症にかかりやすい特徴があります。
そして、低体重で生まれた赤ちゃんには、障害を持つ子もいます。

  • 目の網膜が完成していなかったために起こる未熟児網膜症
  • 肺の機能が未完成だったために起こる呼吸障害や循環障害

しかし、低体重児で生まれたとしても現代医学によってその後順調に成長していく例も少なくないということも覚えとく必要があります。

出産後の注意

出産後は薬の血中濃度が上昇したり副作用が現れることがあるため、こまめに血液検査を受けて量の調整が必要になる場合があります。
授乳中は睡眠不足になりやすいため、発作が起きやすくなったり、育児の忙しさで薬の飲み忘れのほうが問題です。
家族に家事の手伝いをお願いするなどの協力をお願いしたほうが育児に専念できます。

薬から母乳への移行はありますが、飲んでいる薬によって移行しやすさがあり、移行しにくい薬を服用していれば授乳によって赤ちゃんに影響する可能性は低いです。

何事も準備が大切!

妊娠から出産、授乳の時期まで薬の種類の変更や量の調整が必要があるため、できるだけ妊娠を希望する段階から医師に相談し、赤ちゃんが産まれてくることに備えておくことが大切です。

お母さんと赤ちゃん
赤ちゃんが生まれる準備をして、元気な赤ちゃんを産みましょう

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