泣き入りひきつけとてんかん

泣き入りひきつけは生後6ヶ月~2才くらいまでの乳幼児によくみられます。
泣き始めたことがきっかけで、途中で呼吸を止め、チアノーゼ、手足にぎゅっと硬くなります。
恐怖、怒り、欲求不満など心理的なきっかけで泣き始めて、息を吐いたところで呼吸を止めると、脳は低酸素状態に陥って、意識がなく、全身の力が抜けるまたは硬直することがあります。

また、痛みや不満から泣き出すと、あまり泣きませんが急に血の気がひき、真っ青になって意識を失います。
これは一過的な除脈、心拍停止で特別に治療は必要ありません。
息を止めている、心拍停止するといってもごく短時間で終わるので体に悪影響を与えるようなことはありません。

てんかんとひきつけの違い

てんかんと泣き入りひきつけの違いは、てんかんが脳の過剰な興奮から起きているのに対して、泣き入りひきつけは脳の一過性の虚血から起きます。

経験や書籍を読んでよくあることだと理解しているお母さんばかりではないので、てんかんではないかと心配して受診するお母さんもいます。
泣き入りひきつけとてんかんとは全く別のメカニズムなので、関係ありません。

泣き入りひきつけを見かけたら、放っておくという言葉は不適切かもしれませんが、救急車を呼んだり止めさせなくてもかまいません。

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