てんかんの特徴

「てんかん専門医でも診断は難しい」と言われていますが、実際の現場では、特定の原因がはっきり分からなかった場合に「けいれん発作=てんかん」「意識障害=てんかん」「脳波異常=てんかん」と診断されているケースが多いようです。
「急に意識をなくして転倒し、けいれんしていた」という情報だけを頼りにした診断や脳波検査をしてみたら異常波が出ていた」という検査結果だけを頼りに、患者さんに「てんかんですね」と言ってしまうことがあります。
よく似た症状の特徴を持つことから診断の誤りが起きています。

けいれん発作を起こせばてんかん?

けいれん発作を起こすのはてんかんだけではありません。
疲れや睡眠不足などが重なり、たまたま起きただけという状況関連発作、機会発作といいます。
これはてんかんではありません。
カメラのフラッシュ、点滅するストロボ光(以前、某アニメ番組の放送中に視聴者がけいれん発作を起きたことで話題になりました)が誘発する因子があった場合にも起こります。

他にも不整脈・一時的な血流低下時に倒れてけいれんや震えが起きるけいれん性失神、偏頭痛、パニック障害、精神的な原因の発作は鑑別しづらい症状です。
精神的な原因の発作は異常が見つからないために放置されてしまうことや「薬を飲んでいるが発作が治まらない」難治性てんかんとして専門医に診察を受けたところ、5~20%くらいは「てんかんではなかった」と最終的に診断されることがあります。

精神的な非てんかん性の発作の特徴としては、不規則な発作型、持続時間が長い(てんかん発作は数分以内に終わり、意識も回復する)体をそらして手足がばらばらにけいれんする、周囲の刺激に反応したり答えられる、目を強く閉じているなどの特徴があります。
しかし、てんかん発作で似たような症状を持っていたり、てんかんと両方を持っていることも多いので、鑑別診断は長期間の記録のために入院を必要とする場合もあるので、どこの病院でもできることではないのが難しいところです。

てんかんの性格の特徴

てんかんの人の性格の特徴として挙げられていたのが…
粘着性が高い
こだわりが強い
几帳面
ささいなことで急に怒り出したり、怒りっぽくなる
融通が利かない

上記は、誤りみたいです。

逆に、性格の特徴としては、発作の恐怖と戦っているので…
絶望
消極
孤立
逡巡
敏感
防衛
不幸せ感

上記のように、ふさぎこんでしまいます。
うつ病になってしまうこともあるそうです。

小児のてんかんの特徴

小児のてんかんは症候性全般てんかんが非常に多いと言われています。
脳に何らかの障害や傷・働きが損なわれてるといったように原因が分かっているてんかんです。

高齢者のてんかんの特徴

てんかんは、発症する年齢は3歳以下が多いと言われています。
しかし、現在では、高齢者の発症も増加しているそうです。

その原因として…
脳血管障害
頭部外傷
アルツハイマー病
脳腫瘍

上記があげられますが、30%は原因が不明で発症しています。

特徴として、発作が目立たないことが多く、てんかんに気付きにくいことが挙げられます。
そのため事故・怪我につながることも多く、周囲のてんかんに対する知識と適切な診療が大切です。

犬のてんかんの特徴

犬も人間同様にてんかんを発症します。

症状の特徴として…
体全体で激しくけいれんする
手足や顔面だけがピクピクとけいれんする
四肢の硬直
口から泡を吹く
失禁

発作の頻度

頻度は様々です。
「一日に何度も」から「一年に一回」等です。
発作の時間は数十秒から数分でおさまることが多いと言われています。
短い時間に何度も同じようなてんかん発作を繰り返す重積化がある場合は、獣医さんに相談しましょう。

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