てんかんの前兆

てんかん発作の中でよく「前兆」という言葉が使われています。
前兆のイメージでは「発作の前に分かる」と解釈されやすいのですが、実際は前兆は発作の一種です。
意識障害がなく、外見からは分からなくても自覚できるタイプの発作です。
では、なぜ前兆という言葉が使われているのか。
てんかん発作には最初から脳全体の異常が起きる全般発作と、ある特定した部分から異常が始まる部分発作といいます。

部分発作は意識障害のない単純部分発作、意識障害のある複雑部分発作に分けられます。
複雑部分発作も特定の部分から始まりまって何か自覚できる症状から意識障害も加わります。
これは発作の始まりの部分から周囲にまで異常が広がっている状態です。
この複雑部分発作の場合は、自分で何か感じてから意識障害が始まるため、発作後に意識障害が始まる前のことなら覚えています。
覚えている症状がいつも意識障害に入る前に自覚できるので前兆として感じるのです。
単純部分発作=「発作が起きる前」として本人は捉えています。

意識障害がないので、本人だけが「何か光って見える」「何か音がする」「匂いを感じる」「お腹の不快感がある」などどこから発作が始まるか、個人個人で自覚する症状は同じですが、ワンパターン、いつも同じというのが特徴です。
見聞きすることや会話や記憶することもできます。

単純部分発作から始まっても、途中から意識障害になる複雑部分発作へ、最終的には脳全体に広がることがあり、これは二次性全般化といいます。

てんかんの前兆とその症状

吐き気
側頭葉から起きる複雑部分発作はいろいろな前兆を伴うことが知られています。
代表的なものは、みぞおちからこみ上げてくる不快感、吐き気です。
めまい
吐き気同様、めまいも前兆として挙げられます。
頭痛
吐き気同様、頭痛も前兆として挙げられます。
頭痛
頭痛もてんかんの前兆として挙げられています

犬のてんかんの前兆

犬も人間と同様で、てんかんを発症することがあり、てんかんの直前になると、いろんな前兆が見られます。

  • そわそわ
  • 鼻をならす
  • 顔を振る
  • よだれを垂らす
  • そばから離れない
  • うろうろする
  • 物陰に隠れる

これらの前兆はほんの何秒で終わることもあれば、何日間も続く事があります。

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