小児てんかんの症状

小児期に発症しやすいてんかんの発症しやすい年齢と症状、特徴などをまとめてみました。

1.パナイオポーロスてんかん
正常な発達した小児に3~6才頃に好発します。
嘔吐が主な自律神経症状が特徴です。
発作の始まりには、意識が保たれたまま嘔吐し始め、続いて意識障害、眼球編位を示すことが多いです。
半身けいれんや全身けいれんに至ることもあります。
発作は睡眠中に起こりやすく、発作頻度は少ないです。
発症後は1~2年で寛解します。
2.ローランドてんかん
特発性部分てんかんのうち、半数以上がローランドてんかんです。
発症は3~14才で、好発年齢は5~8才です。
主に睡眠中に顔面半側の短い間代発作を示します。
この運動発作に伴い、口の中や咽喉の感覚異常や流涎、構音障害が多く、二次性全般化による全身けいれんまで発展することがあります。
発作頻度は低く、15、16才以前に寛解します。
3.小児欠神てんかん
正常な発達をした小児に、幼児期後半から学童期前半に欠神発作が出現します。
これは10秒前後に意識消失し、動作を止める発作で、突然始まり突然終了します。
転倒はせず、立っていたら立ったまま、その間姿勢は変わりません。
男児より女児に多く、薬によく反応し、予後も良好です。
4.レンノックスガストー症候群
小児期発症の難治てんかんです。
発作型が多く、けいれんのないタイプの発作が中心です。
発症まで正常な発達をしているケースもありますが、多くは発症前から脳疾患が存在する症候性で、発症すると発達が停滞します。

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