突発的なてんかん

てんかん発作の症状は、急に止まって意識がなくボーッとしているように見えるタイプや一般的にてんかんのイメージとして「突然の意識消失と全身のけいれん、口から泡をふいたり嘔吐する」パターンが定着しています。
これを大発作といい、誰にでも、突発的にやってくることがあります。
よくあるのが「気づいたら救急車の中だった、急に倒れて意識がなくなったらしい…」。

何ひとつ病気を持たない健康な人が、何かのきっかけて、偶然に大発作が起きることがあります。
例えば、睡眠不足、過労、アルコール、薬物中毒、高血圧などです。
このような体の不調が原因で発作が起きたものを「急性症候性発作」「状況関連性発作」といいます。
MRIなどで脳に異常はなく、体の不調で誘発されて起きた発作は、その発作だけでは「てんかん」ではありません。
てんかんの発作は体の不調ではなく、脳が勝手に過剰興奮して起きる現象です。
また、てんかんは何度も繰り返し起きるものです。

誘発された原因もなく、検査をしても異常はない、これを孤発発作といい1回だけでその先発作が起きることもありません。
この段階で脳波検査して異常波が出ることがあっても、てんかんではない人でも異常波が出るのはよくあるので、その1回で「てんかん」と診断されることはありません。
しかし、てんかんに詳しくない医師は「てんかん、治療が必要」と言ってしまうケースが多いです。

それ以降、2度と発作が起きない、起きるかもしれないというのは誰にも分かりません。
もし、何の誘因もなく同じようなことがあれば、検査結果によっては「てんかん」と言われるかもしれません。

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