外傷性てんかん

交通事故などで頭部外傷を受けた場合に、受傷直後に、けいれん発作がみられることがあります。
これは一過性で、いったん完全に消失するので、てんかんとは区別されます。
ところが、数か月から数年の間に突然発作が繰り返して現れてくるケースがあります。
このようなタイプのてんかんを外傷性てんかんといいます。

外傷性てんかんの原因

外傷性てんかんは頭部外傷の後遺症ともいえるものです。
損傷した部分が時間をかけて、勝手に過剰興奮するようになって発症するものと考えられています。
原因が頭部外傷とはっきりしているので、症候性てんかんの一種となります。

通常は意識障害が数日~1ヶ月以上意識が戻らなかった場合、その間に脳に傷ができたと判断し、意識が戻るまでの期間が長いほど発症率が高い傾向があります。

発症率との関連で、外傷時に頭蓋骨が骨折して、脳が外から直接見える状態だったか、外からは脳が見えない状態だったかでも変わります。
直接見える状態でのてんかん発症率のほうが高く、20~50%で、見えない状態だと数%程度です。

発症時期は外傷後2年以内に現れることが多く、その後は減少します。
頭を強く打ったことがある人が発症したてんかんは全てが外傷を原因としているとは言えず、例えば10年後だった場合に関連があるかどうかの判断は困難です。

外傷性てんかんの症状

主な症状としては、けいれんが挙げれます。
その他には、下記の症状が挙げられます。

  • 突然意識を失う
  • 記憶が飛ぶ

外傷性てんかんの治療と完治

抗てんかん薬の投与が一般的です。
外傷性てんかんの完治は難しいと言われています。
ですので、進行を遅らせることが治療です。

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