偏頭痛が脳梗塞を起こす!?

ちょっとショッキングなタイトルですね…。
偏頭痛というのはもともと1次性の頭痛であって、命に関わる頭痛ではないとされています。
ですが、最近注目されているのが脳梗塞との関係性です。
特に若年性に起こった脳梗塞に、偏頭痛が深く関与しているのではないかとの研究がされています。

脳梗塞の発症は、血管内に血栓という血の塊ができて詰まってしまう(塞栓)と、血管の内腔が徐々に狭くなってしまって流れが途絶えてしまうものがあります。

塞栓の原因は心房細動という不整脈によって心臓に滞った血液でできた血栓が、血流に乗って脳の動脈を閉塞するために起こることが多いとされています。
血栓は頸動脈にあることが多いです。

また、血管が狭くなるのは高コレステロール血症や動脈硬化によるものです。
糖尿病に罹患していると、血管のダメージが大きいために更に脳梗塞発症リスクは高くなります。

近年注目されている若年性の脳梗塞というのは、不整脈や糖尿病・高コレステロール血症(脂質代謝異常)といった基礎疾患がなく、MRAという脳血管のMRIでも異常がなく、頸動脈エコーでも血栓が確認されない比較的若い人に起こる脳梗塞です。

なぜこれらの要因がないのに脳梗塞を発症したのかという疑問から研究され、「偏頭痛が若年性脳梗塞を起こすリスクを高める」のではないかということになったのです。

偏頭痛発作は血管を傷める

偏頭痛の起こるメカニズムをご存知でしょうか?
偏頭痛というのは、簡単に言うと血管の異常です。
痛みを感じる時(発作時)には、血管が過度に拡張しています。
そして炎症を起こして頭痛を感じるのです。
何等かの要因で血管が過度に収縮した時も、その反動で過度に拡張してしまうために発作を起します。

血管は常に収縮と拡張を繰り返し、その時の環境に応じて変化しています。
それだけなら生理的な反応で問題はないのですが、過度な収縮・拡張や炎症を起こしてしまうと、それだけ血管にダメージが加わります。
偏頭痛持ちの人は、発作を起すたびに血管が損傷していき、結果的に脳梗塞や脳出血、心筋梗塞、認知症の発症につながるという研究結果が出たのです。

リスクを高めるタイプの偏頭痛

偏頭痛といっても、症状の出方は個人差が大きいものです。
中でも大きな違いは前兆があるかないかです。
偏頭痛の前兆として主なものは、閃輝暗点と言われるギザギザの光。
それが段々視野全体を占めるようになってきて、物が見えなくなってしまう症状です。
これ以外にも前兆としてはめまいや生あくびが出るという人もいます。

これらの前兆は、血管が収縮している状態であると考えられます。
血管が収縮していて十分な血流がないために視覚障害やめまい、酸素不足から生あくびという症状が出るのです。
この状態が過度の場合、血流が保たれないのですから脳梗塞を発症しやすくなります。
これらの前兆のあるタイプの偏頭痛は、前兆のないタイプよりもさらに脳梗塞の発症リスクが高くなると言われています。

この他にも、偏頭痛と一緒になると発症リスクを高めるものが、喫煙・低用量ピルです。
偏頭痛があり喫煙歴があり、低用量ピルを使用すると全ての因子が重なり、発症リスクは34倍にもなるというのです。

これらの偏頭痛由来の脳梗塞の発症は、搬送先の病院で血管のMRI(MRA)・頸動脈のエコ―・心電図のどれをとっても、脳梗塞の原因となるような異常所見がみられません。
しかしMRIでしっかりと脳梗塞がうつしだされていて、患者には麻痺も呂律不全もある…ということがあるのです。

たかが偏頭痛・頭痛と放置せず、医師の指示のもとでコントロールをつけることが、脳梗塞の予防となるのです。

薬局で市販の鎮痛薬で誤魔化していると、自覚しないままに微細な脳梗塞を起こしてしまいかねません。
また、偏頭痛のコントロールがつかなくなって市販薬を乱用することで、薬物乱用性頭痛を発症することになります。
自己判断で通院を中断したり市販薬を使うことは辞め、将来のためにも偏頭痛はしっかりコントロールしましょう。

偏頭痛を和らげてみませんか?

『偏頭痛はある程度専門的な治療にかかる必要がある』とこのサイトで述べていますが、実は偏頭痛を和らげる商品が出ているのも事実です。
完全に治るのは難しいのかもしれませんが、酷くなって動けなくなったり、吐き気を伴って苦しくなったりする前に、一度試してみる価値はあると思います。
いくつかおすすめの商品はあるのですが、いくつも紹介すると皆さんも混乱すると思いますので、このページでは、私が厳選した商品を紹介させていただきます。
それは、ずきしらずの実という商品です。

皆様の偏頭痛が少しでも和らぎますように。

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