偏頭痛によるこめかみが痛むときの対処方法

頭痛は現代病と言われていますが、昔からあったようです。
ただ、大昔から何事につけ文字による記録として書き残す文化は西ではギリシャ・ローマ、東では中国しかなく、その地域の有名人に頭痛持ちがいると記録に残ることになります。
日本人にとって古来有名な頭痛持ちは三国志の敵役、魏の曹操です。
この人物は若い頃から偏頭痛に悩まされていたようです。
ローマ帝国や中世の王侯に「頭痛持ち」という渾名を献上された人物がいます。

ともあれ、数ある頭痛の中でもこめかみが脈打つように痛む頭痛は偏頭痛と言われています。
成人女性に多いのが特徴で1割がこの症状に悩まされています。
症状としては1週1回~4週1回以上の頻度で繰り返し起こり、数時間~72時間ほど持続します。
痛み始めると、肩・首周辺が急に凝ったりして心が折れがちになります。

肩こり

偏頭痛の原因

原因は、脳内の太い血管が拡張して、拍動にのたびに送り込まれる血液による刺激が、周囲の神経に刺激として伝わることによって起こる現象です。
頭部の神経としては,目や耳の周辺から上顎、下顎周辺を覆う三叉神経です。
刺激を受けた三叉神経から発痛物質(ブラジキニン・セロトニン・ヒスタミン・アセチルコリンなど)が放出され、血管のまわりに炎症が起こります。
すると血管はさらに拡張して周囲の三叉神経を刺激し……。
この刺激の悪循環が大脳の痛覚中枢に伝わって痛覚として認識されることによって頭痛が起こるのです。
特に大脳の側頭葉の血管が拡張するとその直上のこめかみが痛くなります。

では血管を拡張させる要因としてどのようなモノがあるでしょうか。

血管を拡張させる要因

内的要因
  • 精神的ストレス
  • 不眠や仮眠などの睡眠の異常
  • 生理などのホルモンバランスの変化(これが女性の偏頭痛持ちの所以か)
外的要因
  • 気圧の変化
  • 温度変化
  • まぶしい光(パソコンのディスプレイ、携帯・スマホの画面)
  • 騒音
  • 臭い
嗜好品
  • 喫煙
  • アルコール
  • 経口避妊薬(ピル)

最初の精神的ストレスについて、補足説明すると、過度のストレスにより脳が刺激を受けると、血液成分の1つである血小板から血管を収縮させる機能を持つセロトニンが大量に放出され、脳の血管が収縮します。
その後、セロトニンが機能を果たして分解・排出されて効力を失うと、収縮していた血管が反動で急激に拡張して偏頭痛が起こるというつながりです。
ちなみにセロトニンという神経物質は小腸で全体の90%分泌されますが、偏頭痛につながる血小板内のセロトニンは全体の8%です。

ともあれ、上記の外的要因・内的要因・嗜好品が単独で、あるいは重複・連携して偏頭痛を引き起こします。
特に側頭葉の血管が拡張する、と最寄りのこめかみからの痛みとして大脳の痛覚中枢に認識され、偏頭痛として発現します。
こめかみの痛みが嵩じると眼の周辺やひどい場合には頭部全体が痛むときもあります。
そうなると日常生活に支障をきたす場合も出てきます。
また、頭痛に先立って眼の眼がちかちかすると言うような「予感現象」が起こりますがこれは上述のセロトニン大量放出による血管収縮が原因と思われます。

偏頭痛の応急処置として次のような手段を挙げることができます。
基本方針としては、血管の拡張を押しとどめ、収縮させて通常に戻す事です。

(1) まず、痛む部位にアイスパックや氷枕などを当てて冷やします。
頭痛が治まるまで冷やし続けるのが肝腎です。
(2) 次に薄暗い部屋で安静にしましょう。
興奮状態を常態に戻して血管の拡張を抑えます。
(3) 落ち着いたらコーヒーやお茶などを飲みましょう。
血管縮小作用を持つカフェインを摂ります。
(4) (3) の代わりに、頭痛外来などでもらった頭痛薬を服用します。
備えあれば憂いなしです。

とは言え、上記はあくまで対症療法にすぎません。

頭痛外来を訪れ、医師の維持に従って治療活動を続けることがお勧めです。

大きな病院にはたいていあるようです。
ネットで検索したり、タウンページを調べたりして評判の良い頭痛外来へ行きましょう。

そして、対症療法や治療行為も大切ですが、より重要なのは予防です。

上記の血管拡張の要因を極力排除すべきですが、全ては無理な話ですが、これらの内でご自身の偏頭痛の原因として当てはまりそうなものがあれば、まずはそれを避けることが最大の予防策となります。

例えば、日本人はOECD加盟国中2番目に平均睡眠時間が短いのだそうです。
睡眠不足が偏頭痛の要因の1つであるとすれば偏頭痛持ちの割合も高いのかも知れません。
平均余命があと10数年として、1年12ヶ月の偏頭痛として、この耐え難い偏頭痛が10数年×12回起こるのか……と偏頭痛の発作のたびにこのような感慨を抱く頭痛もちが確実にいると言う事です。
ちなみに最も睡眠時間の短い国は韓国です。

偏頭痛の予防のために、まずは規則正しく十分な睡眠も確保こそが必要なのかも知れません。

十分な睡眠

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『偏頭痛はある程度専門的な治療にかかる必要がある』とこのサイトで述べていますが、実は偏頭痛を和らげる商品が出ているのも事実です。
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