【統合失調症体験談】統合失調症と家族の理解

主人も最初は統合失調症という症状がどういう状態だかわからず実家の家族も統合失調症がどういう病気なのかわからずに私の統合失調症ははじまりました。

最初は実家で過ごしていたのですが、母親は普通にいろいろと用を頼みます。
食事作り、自分の洗濯、掃除。
最初はどれもきついものでした。
ある日食卓につくとぜんぜん手がでないのです。
いろいろな食べるものを並べることができないのです。
すごくびっくりしました。
母親に「ごめんね。動けないから朝ごはん並べて」と頼みました。
しょうがないと思ったらしくごはんをよそっておかずを出してくれました。
食べることはできるのです。
それまでの過程がめんどうというか手足が動かない状況だったのです。

家族にはあったことみんな話しました。
こんな悪口を言われたとか、トイレにはいったら「うるさい」と言われたとかです。
ある日夜おそくテレビを見ていたら実家は一軒家なのですが道路と面していて「こんなにおそくに大きな音でテレビをつけているのは常識がない」などと男女の話し声が聞こえるのです。
ボリュームをさげてもまだ聞こえて20分ぐらいはずっと聞こえていました。
母と姉はうなづくこともしないでゆっくり私のいうことを聞いてくれました。

統合失調症になったことを知らない頃、家族は私のいうことを聞いて霊だと思っていました。
あちこちに電話をかけてお祓いをしてくれる霊媒師さんを探しました。
新潟の田舎にそういう人を信じている親戚のおばさんがいて、さっそく先生と言われる人のところへ行って事の真相を話ました。
なんでも名前だけで今どうなっているのかわかるという先生で先祖の霊が主人に20人以上、私に20人以上ついているからおはらいをしなければいけないし、先祖以外の人もついているから祓わなければいけないということでした。
決して安くない金額を支払いお祓いをお願いしました。
そのほかに先祖にさばの味噌煮が大好きですごく食べたがっている女性がいるからさばの味噌煮をささげてくださいということだったので食卓の上にごはんとさばの味噌煮とお味噌汁を母が作っておいてくれました。

次の日からどうなったのかというと何にも変わりません。
悪口はいつもどおりに聞こえるしそれがだんだん遠くなっていくのは薬のせいだったしお祓いは何だったんだろうという感じです。

一番きつかったのは母でした。
思い付きで散歩に行けとかちょっとはなれたところへ電車に乗って遊びに行けとかいろいろ言われました。
父は我関せずと言った感じで前とおなじように接してくれました。
姉は働いていたので夜しか話ができなくて土日も忙しそうでした。
統合失調症の人の扱い方を書いた本がありますが、最初は陽性反応がでているので言っていることをうなづいてみんな聞いてくれることが必要で、陰性反応になってからはとにかくゆっくりさせることが必要だと書いてありました。

実家の家族の対応は私にはありがたかったけどほおっておいてほしいと思うことも多く、主人といっしょに暮らすようになってからはほっとしたのです。
主人といっしょに暮らすようになってから毎日寝ていた日々がだんだんと家事ができるようになって 今では仕事もできるようになりました。
疲れたなあと思ったら寝てテレビを見たいなあと思ったら起きて 主人は自分が脳梗塞で6か月入院して面倒を見てもらったからこうなったんだと自分のせいだと思っています。
私も悪いけれどもそう思っています。
会社とか病院とか親戚とかの対応や病院の転院などや洗濯やお見舞いなどやらなければならないことが山ほどになり仕事もできなくなってしまいました。
退院までと思ったら自分が病気になってしまい仕事ができなくなってしまいました。
実家の家族にも主人にも感謝しています。

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