統合失調症の寛解に関する3つの考え

統合失調症には完治という概念がありません。
その代りに寛解という概念があります。
この二つはどう違うものなのでしょうか。
そして、何故統合失調症には完治という概念がないのでしょうか。
もしかしたら、統合失調症は治らない病気であり、絶望的なものなのかもしれません。
寛解という状態はいかなるものなのでしょうか?

1.完治に一番近い状態

統合失調症では寛解と呼ばれる状態が完治に一番近い状態となります。
「症状が落ち着き、病の兆候が見られない」といった状態を示します。
つまりは、完治であるといえるのかもしれませんが、そうではありません。

寛解はあくまで、「病がだいぶ良くなった」ということで「また悪くなるかもしれない」という可能性も持っています。
つまりは再発の可能性がない完治とはまた別物なのですね。
それでも、統合失調症は寛解という状態が一番良い状態だとされているのです。

統合失調症は不治の病です。
ただ、症状を抑える事ができます。

そうした病気はエイズや他の精神疾患など様々な病気でいえる事です。

寛解は完治ではありませんが、目指すものではあります。

完治の代わりとなるものなのです。

確かに完治して全てから解放されるという事がないというのは、辛いものがありますが、それでも目指すものがないのとあるのとでは大きく違ってきます。

統合失調症の人にとって目標となるのが、寛解です。

2.寛解を通達される場合

医師はこの病から回復している患者にこれを経過結果として判断します。
つまりは完治しているように見える患者に寛解だと通達するのです。
この場合、あくまでも経過結果であるというところがポイントです。
最終段階に入ったから通達するのではありません。
あくまでも経過過程として報告するのです。

寛解と通達された。
それでも投薬治療は続けていかなくてはいけません。
「症状が安定している」のは、投薬治療の結果だからです。
投薬によって症状が抑えられているから安定しているのであって、投薬がなくなったらまた元の状態に戻ってしまいます。

寛解と通達されたから安心というわけではなく、あくまでも症状が出ずに社会参加への可能性が広がっていくという事です。

寛解が通達されれば今まで就労不可能とされていた人でも、就労ができるようになります。
それは非常に大きなメリットです。
社会参加への道が開けていくようになるのです。

3.寛解になるには

まずは正常に眠れるようになる事です。

統合失調症では不眠などの睡眠障害もあります。
睡眠障害になってしまうと全ての事が上手くいきません。
そのため、安定して眠りにつく事が必要というのは、統合失調症の人の誰にでもいえる事です。

そして、幻聴や妄想など自分にとって最も酷い状態が安定する事も優先的に行わなければいけません。

統合失調症の症状は数多くあり、どの状態が最も酷いというのは個人差があります。
例えば人ごみの中で悪口を言われているような感覚が最も酷くて外出できないだとか、毎日有痛で苦しいだとか、妄想が酷くて近所の人が大きな組織に所属して自分に危害を与えようとしていると感じるなどの色々な症状があります。
そうした症状に合った治療を行う必要があります。

そして、細かな症状は置いておいていいのです。
最も自分を苦しめているものをまず優先的に解決して、そこから徐々に微調整をしていくという感じで寛解を狙ってください。

まずは大きなものから取り除いて、そこから小さなものを取り除く事が大切です。

寛解でも完治ではありません。
しかし、それでも目指すべき場所です。

さいごに…

統合失調症の人にとって最も安心できる状態が寛解であり、そうしたものになるために頑張って治療を続けてみてください。

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