統合失調症の症状には分類がある

感情は人間のみならず、生物には基本的に備わった機能です。
特に高度に発達した人間は感情に加え、思考という働きを脳内における精神機能ネットワークによって闊達(かったつ)に行われます。
いわゆる、『本能と理性』の事です。

しかし何らかの原因(主に内因及び外因性)によって特定な刺激に過敏に反応しすぎて、脳がうまく対応出来なくなる事があり結果、精神機能ネットワークに障害が発生する事があります。
感情と思考とのバランス失調を来たした状態を包括的に、統合失調症といいます。
代表的な現象として『注察念慮』や『関係被害念慮』などが上げられす。

前者はいつも誰かに監視対象にされている様な妄想を抱く症状です。
後者は幻聴等により自らを攻撃されている妄想を抱く症状です。

統合失調症の分類として、先の例の様な妄想の類は【陽性症状】と成り、意欲低下などウツの様な症状は【陰性症状】、臨機応変に正常なレスポンスが出来なくなるの場合は【認知機能障害】が挙げられます。

陽性症状の概要

妄想・幻覚は感覚器の視覚、聴覚、触覚、臭覚のすべてに症状が現れます。
具体的な例示として自分に対する悪口や噂であったり、何かの命令であったりします。
ときには、テレパシー(感覚器外知覚・特殊情報伝達)や電波などの形で自分心の内面と外の世界との境界が無くなり自らの言動を誰かにコントロールされていると感じる事もあります。

ほかの人に見えないものが見える幻視。
普通なら感じないような身体の症状を感じる体感幻覚、幻嗅、幻味などが起こることもあります。
他に思考障害があり、この症状では1つの話題から関連性のない話題に話が飛んだり、本人自身、会話が支離滅裂となり時には混乱して言葉が出なくなる場合もあります。

多動性人格障害が重症化すると症状は緊張型分裂症とも関連します。
この症状の特徴は、脈絡なく激しく興奮し大声を発したりします。(ptsdなどの心因性による健忘と似ている)、逆に外部環境の刺激に反応できず体も心も固まった状態に成ります。

また無意味な運動(徘徊)や芝居じみた慇懃な挨拶(演技性人格障害の様な反応)、奇妙な振舞いなど衒奇症(げんきしょう)が生じます。

陰性症状の概要

感情の鈍麻(どんま)・平板化は気分の変化、高揚や落ち込みとは異なり常時、他人と視線を外し表情が乏しく成る症状です。
他者との共感が無くなり、外界への関心が失せて行様にみえます。
意欲の減退も併発する場合もあり、目的を持った行動への忍耐・意欲が失せ、関心事が減退し一度に多くの事柄に対処出来にくく成ります。

又、思考が低下して会話量が減り、会話内容も空疎に成ります。
会話は基本的に短いセンテンスで途切れがちに成ります。
総合的な症状として広汎性発達障害(自閉症)の症状に相当します。
具体的には引きこもり等、外界との関係を極力、回避する症状です。

19世紀イタリアの心理学者チェザーレ・ロンブローゾは耳で字を読み、顎で臭気を知覚し、その後、足裏に臭気を知覚するように感覚器が転位する人の調査、それに加え、視力が異常発達しX線の目を持つ人間など調査も行いました。
当然この様な現象に対し当初、懐疑的だったロンブローゾではあったが詐術やデッチアゲのカラクリが度重なる試験に於いても例外は皆無ではなかった様です。
ただ特徴的には思春期の情緒不安定な人間に感覚器の異常が集中していた事だけは確かなようでした。
感覚器の異常転位以外にも予知するモノも含まれていた。

20世紀フランスの生理学者シャルル・ロベール・リジェは1893年 、ヘレン・ダンカンという者のエクト・プラズム交霊会に度々参加して蛋白質できた紐状の白い物体が口や鼻から出てくる幽体を目撃しました。
この物体の科学的知見においては将来の為の課題として明確な回答は避けています。
ヘレンはその後、カメラのフラッシュで一命を落とします。

皮膚には生活反応として複数の赤い火傷痕が鑑識の結果判明しロベール・リジェはこの現象を研究しました。
そしてその様な症状を【過敏症】として実証されました。
一般的な心理学的於いては過敏症は透視(変態・特殊心理学=超心理学の分野)などの妄想・幻覚の原因としても関係が指摘されています。

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