くも膜下出血と頭痛

くも膜下出血の症状の代表的なものが、頭痛です。
頭痛が起こったら、できるだけ早く病院を受診することで、初期段階でくも膜下出血の治療を行なうことができます。

ただ、頭痛といっても風邪による頭痛もありますし、睡眠不足や疲れなどからくる頭痛もあります。
また、偏頭痛持ちの人もいることでしょう。
それで、くも膜下出血の頭痛と他の原因からの頭痛との判断に迷う人も少なくないと思います。

ここでは、くも膜下出血時の頭痛の原因と特徴についてお知らせします。

くも膜下出血の頭痛の原因

くも膜下出血は大抵の場合、脳動脈瘤という血管の分かれ目にできるコブが破裂することで起こります。

脳の表面は3層もの髄膜で覆われています。一番外側にあるのが硬膜、真ん中になるのがくも膜、そして、一番内側にあるのが軟膜です。
くも膜と軟膜の間にはくも膜下腔と呼ばれる部分があり、ここには髄液が循環しています。
このくも膜下腔に脳動脈瘤破裂などによって出血が生じた状態をくも膜下出血と呼びます。

くも膜下腔を循環している髄液は、外部からくる衝撃から脳を守るクッションのような役目を果たしています。
この髄液によって、脳は通常は水の中に浮かんでいるような状態になって守られているのです。
しかし、くも膜下出血が起きると、このクッション部分である髄液に血液が溜まってしまいます。
そのことで圧力が上昇するので、脳は圧迫され、ダメージを受けます。
そして、これがくも膜下出血時の頭痛の原因になると考えられています。

くも膜下出血時の頭痛の特徴

くも膜下出血による頭痛の特徴は、大抵の場合、通常の頭痛とは異なり、今まで経験したことのないような強烈な頭痛を感じます。

くも膜下出血時の頭痛の特徴は次のとおりです。

  • ハンマーなどで殴られたかのような強烈な痛みを感じる
  • 突発性の頭痛である
  • 頭痛が数日間続く
  • 頭痛にともない吐き気や嘔吐などの症状がある

くも膜下出血の頭痛は、強烈な頭痛が突然に起こるのが特徴です。

ただ、出血の程度などによっては頭痛の程度が軽い場合もあり、判断するのが難しい場合もあります。
そのような時は、突発性の頭痛か、吐き気や嘔吐などの症状があるか、数日間続くか、
などといったことを考えてみて、当てはまるようであれば病院で検査をしてもらう方が安心です。

とくに、次のような人はくも膜下出血になりやすいので、頭痛が通常とは違うと感じたりする場合は病院を受診するようにしましょう。

  • 高血圧の人
  • タバコを吸っている人
  • お酒を飲み過ぎる傾向がある人
  • 家族や親族にくも膜下出血や脳梗塞などの経験者がいる人
やはり、お酒の飲みすぎ、タバコの吸い過ぎはくも膜下出血の原因となります。

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