くも膜下出血の予後

くも膜下出血の予後は、発症した時の意識状態や神経状況、また、出血の量などによって変わってきます。

くも膜下出血の患者のほぼ3割は、昏睡状態のまま運ばれてくるといわれています。
昏睡状態にある場合は、かなり重症だといえますので、助かる見込みは残念ながら低くなってしまいます。
しかし、麻痺などがなく意識もある状態で入院になった場合は、手術を行なって回復することがほとんどです。

現段階においては、くも膜下出血の程度は5段階のグレードに分けられています。

くも膜下出血の重症度のグレード分類

くも膜下出血における程度の重度はグレード1~グレード5までのグレードに分けられています。
重度が重くなるにつれてグレードが上がっていきます。

グレード1
無症状、もしくは軽い頭痛、項部硬直などがみられる。意識は鮮明にある。
グレード1a
急性の髄膜刺激症状、もしくは脳症状はないが、固定した神経脱落症状がみられる。意識はある。
グレード2
中等度以上の頭痛、項部硬直はあるものの脳神経麻痺以外の神経学的失調は見られない。
意識はある。
グレード3
傾眠傾向や錯乱状態、もしくは軽い局所神経脱落症状を表わす。
グレード4
昏迷状態で、中等度あるいは高度の片麻痺、早期除脳硬直、自律神経障害がみられることもある。
グレード5
深昏睡状態で除脳硬直を示し、重傷を負っている状態。

くも膜下出血の重症度と予後の関係

くも膜下出血の予後は、その重症度でかなり変わってきます。
一般には、重症度がグレード3までだと、早期に治療を行なえば助かることが多いとされています。

しかし、グレード4になると脳の損傷がひどく手術は困難になるため、手の施しようがないということも少なくありません。
また、グレード5にもなると助かる見込みはほぼ100%ないとみなされています。

このようにくも膜下出血の予後は、重症度がグレード3までかどうかに大きな違いがありグレード3とグレード4との間には命運を分ける大きな隔たりがあることが分かります。

くも膜下出血の予後と年齢との関係

くも膜下出血の予後は、発症した年齢によっても大きく変わってきます。
若い時にくも膜下出血になったという場合は、手術をして順調に回復すれば、その後も問題なく過ごせることがほとんどです。

しかし、高齢になってからくも膜下出血になった場合は予後が変わってきます。
特に、70代以上になってくも膜下出血を発症したという場合は元気に退院できたとしても5年後には自立している人は全体の4割にも満たないといわれています。
あとの4割強の人は亡くなり、残りの2割ほどの人は部分介助や全介助を必要とする状態になっています。

部分介助や全介助が必要になることも…。

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