外傷性くも膜下出血とは?

外傷性のくも膜下出血とは、頭を強打したことによって発生するくも膜下出血です。
起こる事例としては、野球とかの運動によって頭部にボールが当たった、転倒時に頭を強打して、頭蓋骨にヒビが入るような衝撃によって、出血が発生すると言った事で起こります。
この時、頭の脳の中では、脳の膜のうちの外側から、硬膜(こうまく)・くも膜・軟膜(なんまく)の3層の脳膜のうちのくも膜の血管の一部が破損し出血が起きている状態です。
一瞬、頭を打ったことで、単なる怪我と考えがちですが、この外傷性くも膜下出血は単なる打ち身として放置してはいけないのです。

外傷性くも膜下出血と単なる打ち身の見分け方~周囲の人ができること~

ここで重要なのは、起き上がった本人よりも周りにいる人が様子を観察して、症状が悪化する前に病院に連れて行くことが大切になります。その具体的な方法に関して紹介いたします。
最初に、単なる打ち身との大きな違いは、起き上がった時に、その人の体の動きに違和感がある場合です。
くも膜下出血を発症した場合には、体の半身が動かなくなる、もしくは動きが鈍くなるといった症状が発生いたします。
その結果、その人の動きにいびつな状況が発生します。
具体的には、立ち上がろうとして両腕に力を込めても、片方の腕と足に力が入っていない状況といった場面です。
また、良くあるのが立ち上がった瞬間に、意識を失うといった事もこうした外傷性のくも膜下出血の初期の症状になります。
こうした場合は、無理に立ち上がらせないようにすることと、一人でくも膜下出血の症状が出ていると思われる場合には、支える時に数人で支えるようにして下さい。

外傷性くも膜下出血と単なる打ち身の見分け方~本人ができること~

外傷性くも膜下出血は基本的に、症状が出ている本人でも判断することが出来ます。
その一因として、怪我した際の頭の衝撃によって判断することが出来ます。
頭に大きな衝撃があった時、本人が人生で一番今までで感じたことのない、頭痛がする場合はくも膜下出血の可能性が高いのです。
外傷性くも膜下出血は頭に衝撃が有ることによって非常に大きな痛みをもたらせます。
痛みによって立ち上がれない、動けないといったレベルが外傷性くも膜下出血の症状につながるのです。
本人が自覚できるのは、半身だけに力が入らない、右と左の感覚が異なるといった症状がある場合です。
こうした時には、自分で立ち上がることはしないで、人を呼ぶようにして下さい。
そして、頭の痛みを話して、担架で運んでもらうようにして下さい。
非常に重要なことですし、くも膜下出血の症状があるにもかかわらず意識が無くなり、2次災害が起こらないようにすることが大切になってくるのです。

外傷性くも膜下出血の症状に関するまとめ

外傷性くも膜下出血の症状は早い段階で、見つける事ができれば早期に無理すること無く治すことができることと、2次的な怪我をしないといった予防も両方兼ねることが出来ます。
外傷性くも膜下出血は、起こる確率は高く、起こる可能性のある要因がいつ何処で起こるかなんて分かることは無いのです。
実際に、起きた症状によって悪化してからでは遅いので対処の参考になれば幸いです。
また、本人自身もこうした症状に関する知識も大切ですが、一番症状が分かるのは、身の回りにいる私達なのです。

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