>緊張型頭痛の発生機序は?

「緊張型頭痛」の発生機序、つまりは、どのように起こるのかを見ていきましょう。

以下、「緊張型頭痛」の原因として一般的に考えられているものをピックアップしました。

  • 身体的ストレス(長時間の不自由なストレスフルな姿勢・身体の骨格のゆがみや癖など)
  • 精神的ストレス(長期間にわたるストレスであることが多い。環境の変化、家族や仕事での問題、喪失体験など)
  • 眼精疲労・生活の乱れ(不規則な食事時間、睡眠不足など)
  • 脱水

上記など「緊張型頭痛」の原因として考えられるものを具体的に見ながら、発生機序についてお話します。

ストレスと「緊張型頭痛」の関係

別名「ストレス頭痛」とも言われる「緊張型頭痛」。
身体的・精神的ストレスが大きな原因のひとつです。

身体的・精神的ストレスとは具体的に下記に記載します。

《身体的ストレス》

パソコン作業などによる長時間の無理な姿勢の維持や、身体の骨格のゆがみや癖により、頭から肩にかけての筋肉が緊張・収縮→血管が収縮→血流が滞り、乳酸などの疲労物質が筋肉に溜まって神経を刺激して痛み(肩こり、首筋の張りなど)を引き起こします。
首筋の筋力の弱い人ほど「緊張型頭痛」を起こしやすいと言われ、男性よりも筋力の弱い女性の方がこの頭痛になりやすいようです。

なるほど、首筋の筋肉が大きく関係しているのですね。
また、歯の食いしばりや虫歯でも、「緊張型頭痛」を引き起こす場合があるようです!! 虫歯が出来ると、無意識に、なるべく虫歯の歯を使わないように反対側の歯ばかりを使ってしまい、それを続けることで体のバランスが崩れ、首や肩の凝りに繋がってしまいます。
歯の食いしばりも同様、食いしばることで顎関節や肩・首の筋肉に負担がかかり、血流を悪くしてしまいます。

《精神的ストレス》

病気やけが、引越・結婚・離婚などの環境の変化、家族や仕事での問題、喪失体験など、日常には避けては通れない様々な精神的ストレスの種があります。
そういった精神的なストレスを上手にコントロール出来れば良いのですが、そうもうまくはいきません。
無意識のうちに、こういった精神的ストレス下に置かれて、なかなか気づけないケースも多々あります。

精神的ストレスが長く続くことで、脳の痛みを調整する部分が機能不全を起こし、頭痛を引き起こすと言われています。
身体的ストレスが無く精神的ストレスだけでも「緊張型頭痛」は起こるとのことです。

また、精神的なストレスが原因で、睡眠中に肩や首に力が入ってしまったり歯を食いしばったりしてしまい(身体的ストレス)、それが頭痛に繋がることもあります。
では、なぜ、上記にあるような身体的ストレスと精神的ストレス、一見全く違う側面のもののようなのに「緊張型頭痛」という同じ症状を引き起こすのでしょうか。

緊張型頭痛は血管が収縮していることが原因?

ここには「血管の収縮」という共通項があるようです。

《身体的ストレス》

ストレスにより、頭を支える肩や首の筋肉が緊張→血管が収縮します。

《精神的ストレス》

精神的ストレスがかかると、自律神経である交感神経の働きが高まる→アドレナリンとノルアドレナリンが大量に放出され、心臓のポンプの働きが急速に活発化、体の血液が脳・心臓などの重要な臓器に集中し、末端の血管では収縮が起こります。
両者とも、このように血管の収縮が起こり、それによって血流が悪くなり、血流が滞ることで乳酸などの疲労物質が溜まり、頭痛の発生に繋がります。
こうして引き起こされた頭痛が更なるストレスとなり、ストレス→血行不良→頭痛→ストレスの悪循環をも招きかねません。

思い返してみると、私はもともと肩こりがひどく、美容院などでマッサージを施してもらう時などはいつも「指が入らない!!」と驚かれていました。
ジムにも通っていたこともありましたが、トレーナーさんも驚愕の肩こりと、体の歪みを指摘されました。
忙しくてジム通いもしなくなり、肩こりは悪化、引越に伴う住環境・職場環境の変化、家族の入院など、無意識のうちにストレスの塊になっていたと思います。
ストレスを上手に発散できれば良かったのですが、引越により、気軽にストレス発散で友人と会うことも少なくなっていました。
ストレスは日常化し、自分でも気づくこと無く、当時は夜中の歯ぎしりがひどく、主人に指摘されて驚いたこともあります。
また、顎関節症でもあります。

おそらく現代人でストレスの無い人というのは存在しないに等しいでしょう。
どうしたって避けられないものです。
ただ、ストレスを自分で把握して発散などコントロールすること、また身体を動かして血流をするための運動は本当に大事だと痛感します。

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