子供のコミュニケーション障害は個性との区別が困難。

発達障害は脳機能障害の1種です。
しかし麻痺症状など無い為、蓋然(がいぜん)的に特徴として表出されない特徴を持ちます。

コミュニケーション障害は下記のように分類されます。

尚①②を同一分類に指定する場合もあります。

臨床においては幼児の場合は特に発達障害と個性との区別は困難です。

例えば人見知りの場合は成長に従い人格変化が生じ一般的に求められる社交機能に対応出来る様に成ります。
その為、軽度な発達障害の場合、子供の個性として見逃されるケースも少なくありません。

加えて成人であっても自覚症状無しに普通に生活を送って人もいます。
症状としての蓋然(がいぜん)的な特徴や異常行動が現れにくい為に一般的に理解されにくく、成長過程で療育機会が乏しいと言う事が現実です。

他方顕著に現れるケースでは概ね3歳頃までの間に刺激への反応に現れる為、早期治療(療育)の機会が得られます。

①②自閉症

広汎性発達障害の主な特徴の中で知的障害も含まれ、就学時には学習障害(LD)として判断される場合が多くあります。

その他、知覚に異常が見られないタイプがあります。
この場合を高機能発達障害(アスペルガー症候群)と称されます。
知的機能には異常が無い為、個性として社会生活上でも成立でき、病的執拗な拘りが発明や発見の能力に活かす事があります。
不器用な生き方(交渉術や利害関係、信頼関係構築に困難)が目立ち、人との関わりは消極的である為、罹患者は成人に至っても高機能発達障害である事を認知出来ない場合もあります。

また、症状が極めて軽度な症状で推移し通常の社会生活を送っている場合は(自閉症スペクトラム)として分類される場合も存在します。

②アスペルガー

③ADHD(注意欠陥性発達障害)

集中力や持続性に欠け、じっとしていられなく、衝動的に不可知な行動をとる。と云う特徴があります。
その他、整理整頓や物事を優劣や手続きの流れを考える事が苦手である場合もあります。

症状発症は6~7歳(修学開始頃)が多く、一般的に軽度な場合成長する事に従って心身に落ち着く方向に変化して行きます。

他方、重度の発達障害の場合で対処困難な児童に対しては支援学組でサポートできます。

成人の[人格障害] 境界性、多動性との関連も全く否定出来ない様に思われます。

④LD(学習障害)

読み・聞く・書くと云った一連の学習機能に問題がある障害を指します。

軽度の場合、知能検査や外見的には健常者と乖離(かいり)していない為単に勉強嫌い、怠け者と云ったレッテルを貼られる事もあり。

また一時的問題か、重症かの判断に至って専門家においても長期観察を余儀なくされます。
特にアスペルガーやLDの症状は近親者(親や兄弟)でも気付かない場合が多いと云われます。

小児コミュニケーション障害ポイント

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