生体反応検査法とは
心身条件反射療法(PCRT:Psychosomatic Conditioned Reflex Therapy)とは、最初に従来の検査とともに「生体反応検査法」と言う検査を行います。
そして、身体の機能的バランス、メンタル的バランスを整えて腰痛などの慢性症状を始め、アレルギー症状・メンタル症状などの健康問題を改善する自然療法です。
従来の検査法とは、問診から始まり、触診法・姿勢検査・整形科学的検査法・神経学的検査方などの理学的検査法です。
身体の姿勢や関節の動き・筋肉の緊張度などを評価する理学的検査法は、主に治療前と治療後の治療効果を判定するために使用します。
たとえば、治療前は曲がりにくかった関節が治療後には曲がりやすくなったとか、関節痛の軽減・消失などです。
ですが、それは「どこを」、「どのうように」、治療「するのか」、「しないか」の基準にはなりません。
治療を行うか行わないかの判断はすべて「生体検査法」の結果に準拠して行います。
生体反応検査法の中で最も使用頻度の高いのが次の3つの検査法です。
- (1) フィンガーテスト
- (2) 下肢反応検査法
- (3) 筋反応検査法
(1) フィンガーテスト
フィンガーテストは、施術者自身の指を使って行われます。
成体の誤作動に関係するエネルギーブロック(EB:Energy Block)を特定することができます。
その方法は以下の通りです。
- (a) 被検査者の両手首合計の14箇所ある経脈の上に、利き手の人差し指(センサー)を当て、もう一方の手(テスター)を前後に振りつつ、人差し指を親指の上に滑らせます。
- (b) 被験者が健康な場合は、経脈の上にセンサーの指を置くととテスターの人差し指がスムーズに親指の上を滑ります。
- (c) 身体の何処かが不健康な場合は、それに対応する経脈の上にセンサーの指を置くと、テスターの指の動きが引っかかったり粘りついたりします。
- (d) 左右の手首上の14箇所の経脈はそれぞれ身体の各臓器とつながっていて、特定され、図示されています。
上記のように、身体の不健康な部分を特定することができます。
(2)下肢反応検査法
下肢反応検査法は、カイロプラクティスの長い歴史の中で、70年以上も前から脊椎矯正を行うか否かの判断に使われ続けた検査法の1つです。
それだけに信頼度を評価する科学的な研究も行われ続けています。
心身条件反射療法(PCRT:Psychosomatic Conditioned Reflex Therapy)では下肢の長さというよりも、左右の相対的な筋肉の緊張度を比較して陽性反応の有無を判断します。
(3) 筋反応検査法
筋反応検査法は、元来は筋肉の強さ(押圧に反発する力)を検査する手法として開発されましたが、1960年代にGeorge goodheart医学博士によって、筋肉の神経反射テストとして開発されたものです。
以来、アメリカ合州国のカイロプラクティクス屋を中心に世界中の同業者に広まりました。
構造・科学・精神のバランスが崩れた時に、それを表現する言葉を持っており、ボディランゲージとして表現します。
たとえば、痛みや凝り、さらに酷くなれば痺れと言うように。
問題部位を見出して、正しい調整方向を確認する技術=タサ如く検査する方法が、筋力テスト、つまり筋力神経反射テストです。
下肢反応検査法とともにエネルギーブロックの特定に使用します。
それぞれの検査法単独ではなく、2つないし3つの検査法も併用して、ダブルチェック・トリプルチェックを行い、反応が一致することで検査の正確度が高まります。
ただし、これらの「生体反応検査の精度を上げるためには、検査者と被検査者の間の信頼関係が必要不可欠です。
信頼関係に基づいてこれらの検査が行われ事で治療効果が高まります。
また、検査を行う事で検査者が把握している陽性反応を被検査者と共有する事でも治療効果を高めることができます。