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コミュニケーション障害【影響・統計・ADL評価・笑顔・音読・ADHD】

コミュニケーション障害の影響

事故、病気、心因性(先天的・後天的)などの原因、何れにおいても大脳半球の一定以上を占める言語野を損傷したのち後遺症が残ります。

社会生活を送る上で意思伝達の手段として会話が必要です。
家族や介護者のサポート無しでの生活は困難を伴う事が想定されます。

他の障害とは異なり顕著に障害による外形的変化や症状を伴わない為、比較論的に様々な局面で誤解を生じやすいと言われています。

また、罹患している人は自覚症状がない事もある為、介護支援を受ける上で不利な障害と思われています。
しかし言語障害者である故に在宅介護者が受ける負担増との因果関係は確認されていません。

但し全失語症と何らかの方法で会話が出来る場合と比較して前者は意思疎通が難しく介護者への心理的負担は大きいと言われます。
介護者の身分は公共サービスなど第3者による割合が低く9割近くは配偶者並び親族によると言われます。

統計

A県における2001年10月1日~26日実施試験データ。

予め用意作成された専用の回答用紙を対象者宅に輸送し、無記名での回収する方式で行われました。
言語障害を伴う在宅被介護者を対象に年齢、性別、続柄、年齢や経済状況などによる分類はされていません。
高機能発達障害や心因性におけるコミュニケーション障害(吃音・対人恐怖・極度な人見知り)の潜在的有効性の是非はこの試験では条件として考慮されておらず、言語障害による要介護者を対処にしています。

事故や病気による在宅失語症者の原因は主に脳梗塞、脳出血失語症、脳血管障害が該当し、年齢は平均60~70歳代です。
主だった身体への障害は(運動麻痺)が伴うケースで全体の8割弱います。
その内性別からは男性は8割強を占めます。

また、平均失語症期間は約10年間程です。
ADL評価基準に照らすと自立評価は50%です。
普段のコミュニケーション手段として主に対話で55%程、会話意思疎通の成立可能性は45%弱、不成立の方は17%程と有り、基本的な所では意思疎通が可能な状態である方が有意である事を示しています。

ADL評価

ADL評価と言われる基準は
①食事
②移乗動作
③整容
④トイレ動作
⑤入浴
⑥歩行
⑦階段昇降
⑧着替え
⑨排便コントロール
⑩排尿コントロール

上記の10項目を項目毎に採点し合計点を求めます。
ADL合計点に基づいて自立、一部介護、全介護に分類されます。
合計点が高い方から自立可能と評価が下す方式で、自立評価基準と成るのは概ね85点以上が対象です。
点数配分には①~⑩項目毎に4パターンで15点、10点、5点、0点で配分されます。
合計点の範囲は0~100点方式である為、積算では15*10=150点である故、その数値を1.5で割って均した得点が採用されます。

笑顔

脳機能上のみ成らず個性や心因性によりコミュニケーションに上手く対応出来ない対象者は老若男女いません。
また、度合いも様々です。

しかし本人が障害に対して無自覚の場合、疎外の原因は周囲に向けている為解決には時間を要います。

また、周囲とのトラブルが絶えません。
他方自覚している場合は聞き手に回る事によって対応できます。
能動的な話し上手に成り為には不快にさせている喋り方の究明と調教とが必要に成り、また、環境や置かれている立場や話す相手によっても評価に誤差が生じる為、個人的な訓練からは克服は難しいと思われます。
従って本人の限界超過してまで能動的(積極的)会話は推奨されていません。

しかし表情は一つのコミュニケーションに成り得ます。
不機嫌な表情を極力抑えて、笑顔や鷹揚とした態度は第3者が話し掛け易くする効果を生みます。
多くを語らずとも印象的にもプラスに作用すると言われています。

音読

前頭葉の脳機能(言語野)の低下による軽度な言語障害の場合は、文章を声にして自らの声を耳で聴き止める事によって機能改善に役立つとも言われており、数あるトレーニングの中では最もハードルが低く経済的負担も少なく済む方法です。
従って症状の度合いや言語障害の原因によって個人差が生じ、それを考慮すべき限定的な方法です。

アスペルガー症候群(高機能発達障害)の場合は大脳皮質疲弊が原因の一つである事が内視鏡MRI検査によっても確認されており、リラックスや気分転換の意味も含め趣味・趣向に合った本を選択した方が効果を上げると言われています。

ビジネスマンにとってコミュニケーションは本題に入る上での潤滑剤の様な役割も培い本人の印象に与える影響は小さく無く、交渉事もスムーズに進める効果があります。
特に初対面の場合、話題に対して一定の広がりが持てなければ何処と無くギコチなく所在を失う場合が多く交渉事も成立し難い環境を醸成するリスクを伴います。
社会的な出来事や話題に対して外形的であってもある程度は対応できる見識が必要だとも言われています。
従って見聞も広げる意味でも読書(音読も含め)トレーニングは有効な手段だと思えます。
他方TVなどから聞き流す受動的やり方のみでは話題に対して印象が残りにくいと言われます。

ADHD

ADHDの概略は多動性を伴う学習発達障害の事です。
発症は一般的に成人してからが多いと言われます。
元来子供は多かれ少なかれ落ち着きが無いもので忍耐力などもある程度は教育の目的でもある様に思え、活発では有るが学習に遅れがある年少者に敢えてADHDとして認定されるケースは稀なケースだけです。
子供の場合、当症状が潜在した状態であっても、親・学校・周囲の環境によってある程度サポート出来る為、普通な環境下で成長できます。
しかし成人し自立する時点でADHDを克服されていない場合、注意散漫は死活問題に成ります。

ADHDの主な特徴は注意不足・多動性・衝動性です。

下記の表は具体例です。
但し具体例の示す行為がすべてADHDでは無く、他の疾患による影響は皆無ではありません。
従って他の障害や疾患を併発している場合ADHDとの関係性を見極めは専門家の間でも困難だと言われています。

【不注意】
大人のケース
仕事でケアレスミスを行う。
忘れ物、なくし物が多い。
約束事や時間など守れない。または間に合わない。
時間管理に不得手。
仕事の段取りやメリハリ付けられない
掃除・整理整頓が不得手。
子供のケース
勉強などでケアレスミスが多い。
課題やスポーツや遊びひとつに集中出来ない。
逆に集中するあまり周囲が見えなくなる。
話に耳を掛けていない様な態度をとる。
課題に対して計画的に積み上げてゆく事が困難。
苦手な事柄は何度も同じミスを繰り返す。
必要な物や事柄を失念しやすい。
【多動性】
大人のケース
何かに急かされている様な印象を周囲に与える。
貧乏ゆすりなど無目的な反復運動が癖に成っている。
子供のケース
決められた拘束に従う事が苦手、一か所に留まる事が出来ない。
余暇活動や遊びでの決まり事(順番待ちや独占範囲や時間的制約)を守られない。
過度に雑談が多く人の話に注意を向け難い。
【衝動性】
大人のケース
相手の心境など察知せず思った事を直ぐに口にする。
無目的な買い物に散財する癖がある。
子供のケース
困難な問題や状況から解決を急ぎ、自分成りの考えをまとめる前に言動が先立つ
持久力・忍耐力・順能力が乏しい。
他の人のが行っている行為を敢えて邪魔をする。

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