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うつ病のサイン

‘うつ病’と聞くと自分とは無縁とまで行かなくとも、気力や気分転換で何とか成る気の迷い程度に考えている人が日本には多いと言われています。
統計によると13人に1人がうつ病を患っているにも拘わらず実際に専門家の元に赴き治療を受けた人は4人に1人の割合でしか在りません。
残り75%の人は、暗く沈むのは性格上の問題として何処かで妥協したり諦めたりするなど、折り合いを付けながら社会生活を送っている事に成ります。
特定の原因が無くとも、何となく落ち込む時は普通に存在するものと考え、結果的に放置される事に成ります。
又は天候などを理由にして自分自身を納得させるケースも少なくありません。

理想としては周囲の人が「こころの変化」を察知し適切な処置を指導出来る環境ですが一般の会社は自己管理責任とその評価にも直結する事から、中々本音で当人に相談を持ち掛けたり、相談したりする事が出来ないのが寧ろ普通です。
極初期段階では本人にとって幾ら辛い状態であっても他人の目からは異常が略可視化出来ない為、’怠け・怠慢’と誤解が生じる事があります。
しかし’うつ’のサインの代表例が「不眠」「体の痛み」「偏頭痛」と言う事が管理者や同僚の頭の片隅に有ったら罹患者本人を上手く説得させ精神科に赴く様適切な指導を下せる機会を持つ事が出来ます。
従って「気分の落ち込み(特定の原因が不明)」と先に挙げた3つのサインがかみ合った場合、軽度うつ症状の罹患の根拠に成りへ、方向違いの激励や励ましで傷に塩を塗る様な悲劇を回避できます。

根深い偏見

罹患者本人は病識を認識しており、自らが’うつ’と理解しながらも専門医に通わないケースが多い事も受診率が低水準である事を裏づけの一つです。
先に触れたように、論理を超えた精神論が幅を利かせ自己の立場と他者とを同一視する事がまかり通っている節が正論を勝ち取っている前近代的期世論形成が今尚、君臨しているからです。
これは根が深く国民性からか、古くから一般的な認識として精神の患いを、心の弱さと同一視、誤解が一定の説得力を持ち、精神面での病に罹患している事を、第3者に知られる事に恐怖する人が多い事と関係する様です。
海外と比較しても精神疾患と社会的信用性の失墜という意味では相当の覚悟が必要とされる社会環境に置かれています。
恐怖政治の様な場所に置かれ独裁者に物を云えない環境とある意味共通しています。

体と同様、心も鍛えられ昇華出来ると説く精神論は不可値で苦しみが麻痺させるだけの効能しか持ちません。
つまり、厳しい指導の元半ば強制的にうつ症状を表面的に取り去っているだけの事であり、離人症の様な統合失調(トラウマ)へ移行、重症化させる事に成ります。
精神論との関連としてマラソンというスポーツも時に生理的欲求を否定する特性を持ち、脳内麻薬の過剰分泌によりその場を乗り越えても長期的には情調やホルモンバランスを壊すリスクを負っています。
本来の健康促進の建前から乖離した商業性重視の現実に懸念を抱く事も否定できません。
体に無理を強いて陽気に成る事も半ば病気だと思えます。

心のサイン
何をしても楽しめない。
興味がわかない。
むなしい。
食欲がない
悪い方へばかり考えが傾く。
イライラが募る
体のサイン
寝つきが悪い、熟睡ができない、よく目が覚める。
疲労・倦怠感。
食欲低下。
頭痛。
肩こり、背中の痛み
喉の渇き
便秘・下痢
体重減少
体の痛み・しびれ

‘うつ’の原因

欲うつ気分を仮に客観視可能であっても、その原因と成るとなかなか特定できない場合は少なくありません。
加えて同質のストレスであったと定義しても罹患者の個性によって発症する場合も、幸い「気のせい」にして乗り越える事もあります。

冷静に考えれば見い出せる筈の解決策や帰結を過度な心配症によって、不確定な先々の事を現実との延長上の出来事と自ら確定し不安が不安を掻き立て時には外からの情報に世界観を歪め翻弄させられます。
従って自家中毒の如く心身共に疲労困憊する事に成ります。
一方で人間が生きて行く上で社会環境にはマイナス要素としてストレス・変化・悲しみ・苦しみ・別れ・プレッシャー・不安など数多存在し特に神経が細かい訳ではない、寧ろ普段気丈夫な人であっても疲労蓄積と困惑を避けられない局面は誰にでも有り得ます。
又一般的に栄転(昇進)や出産、婚姻など、喜ばしい意味での環境変化であっても本人にとっては酷くプレッシャーに成る事が在り、これが’うつ’病の発症原因にも成りえます。
叉毎日の繰り返される、些細な事柄の不安や苦痛の蓄積は、何時か大きなストレスと成って体や精神面に影響を及ぼしまします。
これらが原因不明うつ発症の原因、’うつ因子’だと言われます。
うつによる感情爆発は急性期→回復期の間、又は理性が衰える状態(飲酒や余暇など気が大きく成り、リラックスしている時)に発生が集中するとも言われ、人間である以上極自然な言動です。
逆に耐えるだけでは別の形で精神面に破綻が生じ反社会的行為へ偏執、暴走するリスクが高まります。

初診

受診当初は医師もはっきりした診断は下せず、スタンダードな処方で症状の様子見が成されます。
少なくとも1~2週間は同治療が実施させる為、薬の服用によって体調や気分が悪化するケースもありえます。
これは薬が症状に対して効き過ぎる場合が多く、薬によっては眠気や寒気などの副作用が生じます。
取扱説明書にも記入されている様に、症状がひどい場合は服用は停止し、薬の量、及び見合った形で種類変更を担当医に相談する必用があります。

抗うつ剤の特性は風邪薬と似ていますが目的は異なります。
風邪は一応完治を目的にはしますが、新たな形の病原菌に接触すれば別の風邪を発症し薬もウイルスに対応した形に成形されたものが必要に成ります。
風邪薬には解熱効能もありますが実の所、万病の元の風邪ウイルスには体温で攻撃する他、決定打はありません。
しかし同一のウイルスに対して免疫がある間は罹患を繰り返す事は有りません。
インフルエンザなどの予防処置は、軽く病気に掛かりで免疫を作る事が目的です。

抗うつ剤は主に脳内の分泌物の働きを阻害する神経系のシナプス先端に存在する再接種弁という孔を塞ぐ作用や分泌物質の伝達に無関係な受容体を閉塞する働きを持ちます。
しかし免疫では無いので効果は限定的で適量の薬を定期的服用が欠かせません。
症状が極浅く初期段階ならば長期治療やリハビリで完治する場合も在りますが、慢性化した状態では基本的には完治は出来ません。
とは言え、寛解出来れば生活習慣の是正や時には薬の服用によって症状は略健全性を保つ事が可能に成ります。
社会生活、日常生活にもとりあえずは対応可能です。

旧来タイプ3環系抗うつ剤は下表で示されている様に殆どの摂取口や受容体を遮断や逆に刺激を加えている為他の新薬に比べ効果面では高いが副作用(特に鎮静維持が阻害され興奮状態)も大きい事を示しています。

4環系抗うつ剤は3環系と比較した場合、抗コリン作用が小さい為、口の渇き、便秘などの副作用症状が改善されます。
5HT1A刺激で抗不安・うつ作用を促す一方で5HT2A刺激は逆に不安・うつ(不眠)作用を促進させる。
5HT2A刺激では消化器障害を促す。
と言った様に副作用と効果が表裏一体な体系にあります。
SSRIはセロトニンを再摂取弁に吸着阻害作用にすぐれているが副作用として口の渇きなどの副作用も起こり得る事が解ります。

3環系坑うつ剤 4環系坑うつ剤 SSRI SNRI NaSSA 5HT1A刺激薬 SARI
5HT再取込阻害
NA再取込阻害
抗a1(低血圧)
抗a2(抗鬱・鎮痛)
抗コリン(口渇・便秘)
抗ヒスタミン(睡眠・体重増加)
5-HT1A刺激(沈静)
5-HT2A遮断(睡眠・沈静)
5-HT2C遮断(沈静・食欲改善)
5-HT3刺激(嘔吐) ×
D2遮断(EPS・PR増加) ×

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