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統合失調症の症状と『買い物トラブル』

買い物依存症

買い物依存は統合失調症故の特異な症状とまで言えません。
更年期障害やストレスなどのはけ口として無意識に行う適用行動の一種とも執れます。
無計画な買い物で気晴らしする行為ですが経済能力の範疇では正規な方法での買い物自体、問題には成りません。

再犯制の高い万引きは、万引きそれ自体が目的に成っていて物欲や金欲とは、二の次である事が特異な所です。
よって解決への糸口がかみ合わず一義的な道徳・正論を以て本人を質した所で意味がありません。

中高年の万引きの大概は深刻な経済的問題とは無関係です。
言い訳は稚拙且つ、同じ言葉で謝り続けます。
一部認知症の影響も完全否定できませんが、買い物依存と万引きの共通点は孤立感に苛まれている中高年の検挙率が高く、経済的な優劣はあまり反映されません。
若年層による動機である単なる好奇心と重なる部分もあります。

陽性状態と購買欲

買い物上でのトラブル、統合失調者患者については在宅の場合で薬の自己管理が不徹底な環境で発生し易い様に思われます。
一時的に服用を止めたりすると、抑えられていたドーパミンが一気に解放され普段は塞込んでいた状態から自発的且つ多動性が見られ一見、改善の予兆を感じます。
躁状態によって購買欲促進という形で現れる場合もあります。
購買欲は通常、自らの経済力を考慮し妥協や相談成りを試みますが、後先関係なく高額品を漁る様な場合は陽性症状への揺り戻しと判断出来ます。
その異常性は時の経過と比例して購買欲を高めトラブルに至り周囲が止めるまで続きます。

症例

親族に何の相談もなく勝手に何百万もの墓を造り親族を驚かされます。
よくよく患者本人にその意図を問うと”幻聴が聞こえて来る原因は祖先の霊の祭り方が悪いから.. 立派な墓を購入して先祖供養すれば病気からの解放される為に必要”だと等..まるで雲を掴む様な話をして、聞かされる方はより困惑する事に成ります。
しかも肝心な購入手続き方法を既に行っていて実質上事後報告的に成り、金銭問題に発展します。
100数万円以上のお墓の購入の為、本人は10万円だけしか完済しておらず。
残りを兄弟姉妹で支払う手続き了承も無いまま先方と契約してしまいました。
年金と亡き夫の生命保険によって纏まったお金を有しているとは言え、統合失調者本人は実質上親族や周囲は放任状態でした。
金銭管理能力の欠如と極度な躁状態が、周囲を混乱に巻き込む結果に成った症例です。

一般的対処法

家族や親族はこの様なケースの場合、医師の指導の元薬を持続服用する様に促します。(ドーパミンとセロトニンのバランスを図る)
患者の症状が安定している事が前提ですが、ケースワーカーなどに本人の金銭管理能力面での不備についても相談してみる事が望まれます。
権利擁護制度という制度が在りますがこれは主に身体的ハンデーの人を代行対象にしている為、契約解除など財産保持を前提に本人に代わって関与は自ずと制限されます。
従って、一般的に判断能力に問題ある依頼者は後見人制度と呼ばれる、管理代行者に委任する様に勧められます。
専任の人を雇う形がベストですが経費が必要に成る為、信頼出来る親族に依頼する事の方が実際の所多いです。

症状が軽い統合失調症とは?

schizophreniaはschizoが分裂 phreniaは心と英語で意味します。
かつては心の分裂病=精神分裂症と約されていました。
現在は統合失調症と改名されました。
確かに分裂症の方が本来意味するところの意に沿っていますが。
精神分裂という言葉に社会的な偏見が強くなり社会問題にも発展した事から精神神経学会が和名改名に至りました。

《精神分裂症》の本来意味するところは、思考・感情の持続的プロセスの維持が難しい状態、心の総合的な判断と言動と表情の統合(又は統制)が悪い症状です。
他方、《統合失調症》の意味はこころの統合の悪さが《本質》である事を前提に、思考のまとまりの悪さ、集中力の困難さ、感情のまとまりの悪さ、情緒不安定、興奮、論理的な思考の乱れ、妄想、幻覚など先の本質の結果現れる個別複数の症状を意味します。

中等以上の症状では、心理学に疎い外部の人でも患者の表情などから、何らかの異変を察知できる状態で入院や看護が必要な状態です。
軽度な症状は基本的には過敏症と似ています。
特に人間関係に於いて無用な心配が先立ち、集団行動では、内心気苦労が絶えない状態です。
症状が進行すると被害妄想的に対人恐怖に成ります。
人との関係を自ら断ち孤立する事にむしろ快適性を見出します。
引き篭の状態改善だけに注視されても根源を探る事無しでは完治はできません。

特に若年層では環境を変えてみる事も治療の上必要事も多い様です。

軽度の患者の多くは妄想や幻聴それ自体に怯えたり、パニックに浸り暴走する事はなく、仮に幻聴を体験しても現実との区分けが可能で、通常生活には支障ありません。
加えて、厳密に症例を吟味すれば統合失調症の範疇外であり、亜種として扱われたり、サブ・パーソナリティ障害と観る場合もあります。
この様な軽度な失調症を《軽統合失調症》と呼びます。

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