自律神経失調症の症状は人によってさまざまで、頭痛や不眠など基本的な不調以外に、更年期障害の様に急にのぼせる症状や暑いのに汗が出ない。
眼精疲労で瞼が重く開きにくい、口の中がカラカラに乾く、喉が渇く、トイレが近いなどあります。
また、症状の程度によっても違ってきます。
程度を紹介しますが、自律神経失調症は自分自身にしか分からない、苦しみや痛みがありますので早めの医師への診察をお勧めします。
- 軽度の場合
- 症状が見られるのは3日間程度、不眠やめまい、肩こり、食欲不振といった不調が見られますが、喉や瞼の乾きはあまりありません。
- 中度の場合
- 症状がみられるのは3週間程度、不眠やめまいの症状は常にあり、肩こり、消化不良症状もあります。また、悲しくないのに涙が出てしまったり、常に喉が渇く症状が見られます。
- 重度の場合
- 症状が見られるのは3ヶ月程度、不眠症になり常に強いめまいを感じます。常に涙が流れたり、よだれが出たり、また逆に喉や目の強い渇きの症状もあります。
肩こりや消化不良の症状も強く、日常生活に支障を来たすようになってきます。
自律神経失調症の症状が3ヶ月以上継続すると、うつ病と診断さのれる事が多いです。
ちょっとした体の不調だからと放って置くと、うつ病などの疾患や内臓系の病気に繋ががある可能性あります。
自律神経の異常は病気が起こる前のサインです。精神的、身体的に過労状態にあり、休みなさいという危険信号と考え、自覚症状が現れたら早めの治療をお勧めします。
環境の変化やストレスなどが溜まり、体や精神に異常が現れる場合、自律神経失調症を疑います。
その症状は人それぞれで、耳鳴りやめまい、頭痛、吐き気、気分が沈む、イライラなどがあります。
自律神経失調症かもと思って心療内科を受診するのもよいのですが、他の病気の可能性もあります。他の病気と区別するためにも、不調が現れている箇所を詳しく調べましょう。
異常がなければ自律神経失調症となり、心療内科などを紹介されます。
心療内科での治療は一人一人にとても時間がかかります。そのため、初回でも予約する所が多いでしょう。
自律神経失調症の治療で心療内科やその他の専門医にかかる時、やはり医師との相性が一番重要です。どんなに、有名な病院や専門医院であっても、実際に治療を行うと信頼関係が築けなければ、症状の改善は見込めません。
そこで、次々と病院を変える人がいますが、病院を変えても症状は良くなることはありません。それは、患者が医師を初めから信用していないからです。
自律神経失調症の治療は、他の病気と違い、手術や薬で治療するのではなく、患者さん自身が治療しなければならないのです。
※専門医の医師は、自律神経失調症に関する豊富な知識があります。ですから、まずは患者側から医師を信用し、信頼関係を築くことが大切です。
しかし、医師にも中に適切でない対応する医師もいます。医師も人間関係のひとつになりますので、ストレスになるようでしたら、一度立ち止まり、自分の楽な道を選びましょう。
- 話をさえぎらずに最後までよく聞いてくれる。
- 症状が出る原因や治療の効果の説明など細かく説明してくれる。
- 治療法の考えが柔軟で、患者の希望によって変更してくれる。
- 患者の性格や生活環境、人間関係など良く理解してくれている。
- 安心して本音を打ち明けやすい。
有名な病院や専門院が必ずしも自分に合っているという事はありません。自分と相性のよい医師に巡り会える事が、一番なのです。
それには、まず自分から医師を信用し、信頼関係を築く努力も治療には必要になってきます。
自律神経失調症を治療するには、自分だと言う事を意識しておきましょう。
- 自律神経失調症を治療するには医師を信用し、信頼関係を築く努力も必要!
体調や精神面にさまざまな不調が現れ、自律神経失調症を疑った時、何科を受診したらよいのでしょうか?
病院で検査を受ける場合、まず最初に内科を受診した方がよいでしょう。
自己診断で自律神経失調症だと思っても、他の病気の可能性もあります。自律神経失調症の症状は、様々な病気の症状と似ているものが多いのです。
症状によっては、耳鼻科や婦人科、泌尿器科などで検査を受けると思います。
検査をして特に異常が見つからなければ、自律神経失調症と診断されます。
逆に言うと、自律神経失調症は検査をしても見つからない症状なのです。
診断が下れば専門の科や病院を紹介してくれると思います。その中でも、心療内科を受診するのが一番良いかと思います。診療医療科の、神経科と言う名称の所もあり、分からない場合は直接聞いてみるのが一番です。
心と体は一体だという捉え方をしており、心と体両方の面から治療を進めていく診療科です。
自律神経失調症は精神的なストレスが原因で、体に不調が現れることが多く、治療には両方の面から考えて行く必要があります。
ですから、心療内科を受診すると、その人にあった治療方法を進めてくれるでしょう。
また、漢方薬の取り扱いがあったり、カウンセリングも行えると尚良いでしょう。
自律神経失調症で気をつけなければならないのが、様々な不調はすべて自律神経失調症のせいだと思い込んでしまうことです。
自律神経のバランスが崩れると、その他の病気に移行する可能性は否定できません。気になる症状、違和感を感じたら必ず詳しい検査をしましょう。
異常がなければ自律神経失調症の症状となり、異常が見つかれば早期発見、早期治療することができます。
心療内科、精神科の医師、心理カウンセラー、臨床心理士などの専門の知識を持ったカウンセラーとまず症状の原因を探っていきます。
カウンセリングというのは患者自ら問題点を探し出し、それに立ち向かい解決できるようにサポートするのが目的です。
カウンセリングは自分の気持ちを自分の言葉で伝えると、問題点を自分で明確に再確認することができます。ストレスの原因を明確にすることがとても大切で、原因が分かれば解決策も見つかるのです。
ここで注意しなければならないのが、カウンセラーはただ話を聞いてくれるだけで、患者さんの辛い状況から直接救ったりはしません。
最終的には自分で答えを見つけ、自分で行動し、自分で解決するのがカウンセリングです。
問題点に気づかせるサポートをするのがカウンセリングだということを理解しておく必要があります。
カウンセリング費用は、総合病院、大学病院などには専門のカウンセラーがおり医師と連携しながらカウンセリングを受けることができます。
バイオフィードバックとは、体内活動の状態を特殊な計測器で測定し、その状態、情報、画像、音や形などで呈示することを言います。
具体的に自分の体内の状態を呈示(フィードバック)し、確認することによって意識するようになります。自分ではコントロールすることのできない体内活動を意識的に調節することができると考えられています。
普段意識しないで自律神経の活動を、画像や音、形という見る、聞くという情報で確認することで、自律神経失調症の症状を改善します。
この治療方法をバイオフィードバック療法といいます。
この療法は、自律神経失調症の改善だけでなく、気管支喘息、不整脈、冷え、高血圧、円形脱毛症、など様々な病気の治療にも使用されています。
症状の改善だけでなく、予防にも効果があるとされており、健康な人が行うと健康維持にも効果があるとされています。
人間の自然治癒力を最大限を引き出す方法で、副作用などのリスクが少ない治療方法です。
しかし、意識する強さは人によって異なるため、効果には個人差が大きくなる治療法でもあります。
主に神経症などの病気の治療に用いられている治療法で、自律神経失調症にも効果があるとされています。
身近な存在というと、やはり家族です。家族の協力はとても大きく、家族が自律神経失調症という病気を理解し、適切な対応することは治療にとても効果があります。
家族の間に起こった問題に焦点をあて解決していく力を引き出すのが、家族療法です。
家族療法は病院やカウンセリング専門で治療を行っているクリニックなどで受けることができます。完全予約制の所がほとんどで、時間によって料金も違ってきます。
大体60分のカウンセリングで、10000円前後、延長料金などで料金が加算されます。1回のカウンセリングでは終わらず、家族で定期的に何回か通う必要があります。
薬物療法とは効果のある薬を使って、治療を進めていく方法です。
薬には、自律神経調整剤、精神安定剤、睡眠導入剤、ホルモン剤、ビタミン剤、抗うつ剤などが使われています。
- 自律神経調整剤
- 自律神経調整剤は、自律神経の中枢部分に直接働きかけ、自律神経である交感神経と副交感神経のバランスを整えます。
副作用が少なく長期期間服用しても安全とされておりますが、精神面が原因で症状が現れる場合には効果がありません。
- 精神安定剤
- 精神安定剤は自律神経である交感神経の働きを抑制します。汗が止まらなかったり、イライラしたり、動悸がしたりと、交感神経の興奮で起こる症状に効果があります。
比較的副作用の少ない薬ですが、眠気やめまい、脱力感などの副作用が見られることがあります。
- 睡眠導入剤
- 自律神経失調症の方の多くは、不眠を訴える症状が多くみられます。不眠状態が継続すると、症状が悪化しやすくなるため、睡眠導入剤などを使用する場合もあります。
副作用は、依存性があるので短期間の使用で様子を見るように気をつける必要があります。
- ホルモン剤
- 女性は更年期があり、この時期女性ホルモンが減少することで、更年期障害の症状が現れやすくなります。
同時に自律神経のバランスも崩れやすく、自律神経失調症になる方も多いのです。不足している女性ホルモンを補うことで、更年期障害、自律神経失調症の症状改善に期待できます。
副作用は比較的少ないですが、過剰に服用すると乳がんなどのリスクが高まります。
- ビタミン剤
- ビタミンA、ビタミンB群、ビタミンC、ビタミンEは自律神経のバランスを整える働きがあります。これらのビタミン剤の服用も、症状を改善させるのにとても効果的です。
また、副作用がないため安心して服用することができます。他の薬とも併用することができます。
- 抗うつ剤
- 抗うつ剤は精神面が原因で起こる症状に効果があります。
依存しやすく急に服用をやめると、めまいや吐き気など辛い副作用があるため服用をやめるときは、徐々に量を減らしながらゆっくりやめます。
以上が自律神経失調症になったときの病院での治し方です。でも最後に治すのは、医師でも、家族でもありません。自分自身なのです。
自律神経失調症は、必ず治る病気です。焦らず、無理せず、マイペースで…が大切です。
人気の記事

-
- 自律神経失調症とは
- 自律神経失調症を知るための5つのポイント
- どうなったら自律神経失調症なの?
- 自律神経失調症チェック
- 自律神経失調症の治療について【方法・期間・運動・食事・汗】
- 自律神経失調症の治療について【音楽・温泉・家族・休職・首】
- 自律神経失調症の治療について【仕事・ストレッチ・ストレス・多汗症・ツボ】
- 自律神経失調症の治療について【何科・喉・寝汗・吐き気・不整脈】
- 自律神経失調症の治療について【ふらつき・ヘルニア・耳鳴り・ヨガ・腰痛】
- 自律神経失調症の治療について【妊婦・子供・幼児・小学生】
- 自律神経失調症の治療について【自宅・頭痛・動悸・微熱・アロマ】
- 自律神経失調症の治療方法『食生活編』
- 自律神経失調症の治療方法『リラックス編』
- 自律神経失調症の治療の効果
- 自律神経失調症の症状
- 自律神経失調症の症状【対策・精神症状・緩和・悪化】
- 自律神経失調症の症状【記憶・血圧・体温・男女】
- 自律神経失調症の症状【子供・大人・妊娠】
- 自律神経失調症の症状【目・頭・顔・首・口・鼻】
- 自律神経失調症の症状【肌・皮膚・爪・足・腰・背中】
- 自律神経失調症の症状【声・喉・呼吸・胃腸・心臓・お腹】
- 自律神経失調症の症状【めまい・イライラ・息苦しさ・息切れ・嘔吐】
- 自律神経失調症の症状【寒い・高熱・汗・痛み・関節痛】
- 自律神経失調症の症状【風邪・肩こり・痒み・胸痛・筋肉痛】
- 自律神経失調症の症状【記憶力・痙攣・高血圧・更年期障害・頻尿】
- 自律神経失調症の症状【しびれ・背中痛・咳・生理・体重減少】
- 自律神経失調症の症状【痰・体重増加・手足のしびれ・低血糖・低体温】
- 自律神経失調症の症状【手汗・手の震え・泣く・涙・難聴】
- 自律神経失調症の症状【尿・眠気・寝汗・喉の痛み・のぼせ】
- 自律神経失調症の症状【乗り物酔い・腹痛・吐き気・発熱・鼻血】
- 自律神経失調症の症状【貧血・被害妄想・不正出血・不整脈・震え】
- 自律神経失調症の症状【不眠・不安・物忘れ・ろれつ・腰痛】
- 自律神経失調症の症状【下痢・ゲップ・幻聴・残尿感・じんましん】
- 自律神経失調症の症状【頭痛・微熱・便秘・パニック】
- 自律神経失調症は長期化しやすい
- 自律神経失調症の症状の変化と時間帯
- 自律神経失調症の改善方法
- 自律神経失調症に効くツボ
- 自律神経失調症と病院について
- 自律神経失調症に効果的な漢方薬
- 自律神経失調症にならないための対策とは
- 自律神経失調症による休職
- 自律神経失調症とうつ病
- 自律神経失調症とうつ病の違い
- 自律神経失調症の治療期間
- 自律神経失調症の症状を和らげる食事
- 自律神経失調症が引き起こす、めまいについて