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どの食べ物を摂取すると偏頭痛を対処できるのか

頭の片側がドクン、ドクンと脈打つように痛む偏頭痛。
20~40代の女性に多く見られる病気です。
この年代の女性と言えば,学生から社会人になったり、結婚・出産・子育てがあったりと、人生の中で最も多忙な時期と言えます。
そのため、病院の頭痛外来の診察を受けないまま、手っ取り早く市販の鎮痛剤を服用しがちです。
しかし、それは「薬物乱用頭痛」と呼ばれるケースも増えています。
頭痛を止める薬を過剰に服用することによって頭痛の頻度が増加したり、痛みの強度がエスカレートするのは本末転倒です。

偏頭痛は女性にとって生活の質を大きく低下させかねない病気です。
そのくせ不当に軽視されてその場しのぎですまされやすい病気でもあります。
日常生活に支障をきたすレベルの偏頭痛であれば、御自身のみならず周囲の人々にもその影響は及んでいるはずです。
できるだけ早く頭痛外来で診察を受けてきちんとした治療を始めましょう。

偏頭痛は以下の順番で起こるとされる「三叉神経説」が今のところ有力です。

  • (1) 何らかの原因で頭部の血管が拡張する。
  • (2) 頭部の大部分を覆う三叉神経が刺激され、炎症反応を起こす物質(カルシトニン遺伝関連ペプチド)などが放出される。
  • (3) すると血管のまわりに炎症が起こって血管が拡張する。
  • (4) その刺激が三叉神経から大脳の痛覚中枢に伝わって頭痛が起こる

このうち(1) の頭部の血管が拡張する「何らかの原因」を抑えることができれば偏頭痛の発作の頻度を減らしたり、偏頭痛そのもの症状を軽減できるのではないか、と言う研究が行われています。

より速やかな医療技術の進歩を祈ってやまないところですが、とりあえず今日から自らの手でできることを考えると、最も手短なのは食餌療法でしょう。

何を食べれば偏頭痛を防ぐことができるか。

選択の基準は偏頭痛のプロセスを防ぐ食材、食物と言うことになります。

その重要度や症状軽減の度合いから順番に上げていきます。

マグネシウムを多く含む食物

マグネシウムは植物の葉緑素において必要不可欠な元素で、体内にミネラルとして取り入れられると様々な重要な働きをします。
頭痛関係で言えば、頭部に限らず動脈は管の内側と外側の2重構造になっています。
外側は平滑筋(主に内臓の動きに関わる筋肉)細胞が層をなして管の内側の拡張や収縮を司っています。
マグネシウムは平滑筋細胞を弛緩させる作用があります。
つまり、頭部の血管がパンパンに拡張した状態をゆるめてくれると言う事です。

マグネシウムを多く含む食材を列挙すると
植物系では豆類(枝豆・納豆・油揚げ・黄粉)・バナナ・アーモンド・落花生・わかめ・ひじき
動物系では煮干・イワシ・しらす干し・鰹節・干しえび・スルメ・アサリなどです。

枝豆

オメガ3脂肪酸を多く含む食物

いきなり、腕時計の話をされても困るとお思いの方もいらっしゃるかもしれませんが、これは油を種類分けする時のカテゴリーの1つです。

油脂はグリセリンと脂肪酸が結合してできています。
脂肪酸は常温(20℃)での状態によって2つに大別されます。
1つは常温で固体の飽和脂肪酸でヒトの体内で合成できます。
バター・ラード・ヘッド・牛豚羊の脂身・マーガリン・ココナッツオイル等に多く含まれています。

もう1つが常温で液体の不飽和脂肪酸です。
不飽和脂肪酸はさらにヒトの体内で合成できる一価不飽和脂肪酸とヒトの体内で合成できない(そのため必須脂肪酸と呼ばれる)多価不飽和脂肪酸に分けられます。
前者はオレイン酸とかオメガ9と呼ばれています。
オリーブ油・菜種油・紅花油・パーム油などに多く含まれています。
後者はさらに別名オメガ6とオメガ3に分けられます。
オメガ6の代表的な脂肪酸はリノール酸でコーン油・ヒマワリ油・紅花油・綿実油・大豆油・胡麻油などに多く含まれています。
そしてオメガ3です。
代表的な脂肪酸は青魚に含まれるEPA(エイコサペンタエン酸)やDHA(ヂコサヘキサエン酸)などで、血中の悪玉コレステロールを低下させ、善玉コレステロールの働きを亢進する働きをします。
また、血圧を下げ、血栓の危険性を低くする機能があります。
さらには組織内の炎症を抑える機能があります。
もう1つのオメガ3に属する脂肪酸としてαリノレン酸があります。
この脂肪酸はは亜麻仁油や荏胡麻油に多く含まれますが、体内に取り込まれるとEPAやDHAに変換されます。
したがって青魚は食べられないと言う人にとって亜麻仁油と荏胡麻油は気軽にオメガ3を摂取できる食品と言う事になります。
最近マスコミで荏胡麻油が取り上げられていてスーパー等でも払底していますがノーマークの亜麻仁油が狙い目です。

ともあれ、オメガ3も脂肪酸は偏頭痛のプロセスの1つである神経や血管の炎症を抑えるので、偏頭痛の予防食品としては有効です。
ただし、デリケートな脂肪酸でして、扱い方によっては著しく劣化します。

  • 高温で加熱しない
  • 長時間空気にさらさない
  • 光に当てない
  • 低温で保管する

上記の配慮が必要です。

青魚ならば刺身、油ならばドレッシングと言った所でしょうか。

刺身

ビタミンB2を多く含む食物

ビタミンB2は血圧を下げる機能があり、偏頭痛を緩和させる効果があります。

牛乳・ヨーグルト・豚肉・ホウレンソウ・レバー・うなぎ等に多く含まれています。

上記の食品をバランスよく取り続けて、偏頭痛の起こりにくい体質へ誘導できれば理想的ではありますが、これだけに頼るのはほとんど民間療法のノリです。
あくまで病院の頭痛外来を訪れて診察や治療を受けるのが前提です。

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