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うつ病と入院

入院が推奨されるケースは症状が重い場合や環境によって一層悪化する事が推測される場合です。
殆どの患者は入院を勧めても積極的な返事は返ってきません。
理由の一つに仕事や就学に支障が出る可能性があるからです。

しかし原因が仕事上のトラブルであった場合はむしろ、きちんと治療した予後の方が充実した生活が送れる場合が多く専門医やソーシャルワーカー等と相談して合理性があると思った場合は奨めに応じる事が有効です。
うつは「心の風邪」とも呼ばれ軽視されがちな病気です。
しかし放置しておくと症状悪化は避けられません。

又重度の方が結果的に経済的にも時間的にも負荷が掛かります。

又一部悪質な精神科に於ける風説の流布によって入院を敬遠したがる患者がいますが実態とは全く異なる妄言に影響され回復の機会を逃す事は不合理です。
牢屋の様な場所へ閉じ込められる状態(精神疾患による極度な陽性症状)の場合でも抗精神薬や抗うつ薬を注射して安静状態にして置く方が安全で人権上の尊厳が配慮されています。

冬季うつ病

冬季に於ける日照時間の短い季節にうつ状態に成る型の病気の事です。

傾向的には20~30歳代の女性が罹患しやすいと統計上思われています。
哺乳類は冬季は休息する事に反して一年中動き回る人間であっても日照不足は精神にある程度の影響を与える様です。
北極圏の高緯度に位置するスウェーデン・アラスカ・フィンランドでの発症率が他国と比較しても発症率が高く概ね人口の1割近く罹患します。

セロトニンによって生成されるメラトニン(睡眠ホルモン)は通常、太陽が点る朝~夕方に掛けて減少し夜~朝に掛けて増加する事で体内リズムを構築しています。
その原料のセロトニンは日照時間が短縮する事によって分泌量が減退する事から睡眠バランスを崩して過度な眠気を発症し、セロトニン不足自体はうつ状態を促す要因だと推測されています。
その他、年の瀬の頃には忙しく成る事から、環境変化による発症も考えられます。

具体的な流れは、網膜に日光や明かりなど強い刺激を受ける事によって脳へ送られる信号によってセロトニン分泌促進、メラトニン分泌抑制の機能が働きます。

主な症状
①気持ちの落ち込み。
②楽しんでいた筈の趣味や行動が、その様に思えなく成る。
③何時も倦怠感に浸っている。
④活動量の低下(引き篭もりなど....)
⑤何時も眠気がして睡眠時間が長くなる。
⑥普段以上に食欲が増し、特に甘いお菓子などに手が伸びる。

うつ・対策

うつ サイン

体の面
睡眠
寝付きの悪さ・浅い睡眠・就寝後数回目が覚める。
食欲・体重変化
食欲不振・過剰な食欲・体重の不安定。
疲労感
朝から疲れ、一日中倦怠感が取れない。
その他
頭・偏頭痛・首周り・腰の痛みや重み感 不規則な便通(便秘)目まい・微熱・吐き気
心の面
憂うつ感
気分が音込み、悲観的に物事を捉える。
億劫感
趣味嗜好に対して関心や好奇心が涌かない。
焦り・不安感
無性にイライラ感が募り、気持ちが空転。
行動面
時間的ルーズ
出社時間や約束事の時間厳守が出来なく成る。遅刻や欠席が増える。
拒否反応
学校・職場へ行く事に拒否反応が出てくる。
会話
基本的に会話数が減り、肯定的に物事を捉える事が出来なく成る。自への評価は概ね否定的。
日常生活
(新聞TV雑誌)等から得る外部の出来事や情報に関心を寄せなく成る。

上記の様なサインが一つでも現れ、10日~14日に掛けて症状持続が確認された場合、家族など周囲で気付いた人は当事者本人の合意の元、速やかに精神科クリニック等、医療機関での診療・治療を受ける事を勧める事は合理的対処です。

サインには「罹患者本人が気付く変化」と「周囲の人が気付く変化」とが在ります。

本人が気付く兆候は主に、体の面・心の面に現れる症状で、周囲や他者が罹患者本人について気付く兆候は主に行動面に現れます。
共感性・能率性・性格性・厳格性など社会生活を送る上で必要な在り方に異変が出てきます。
客観的には「怠け病」の様に見られる場合も少なくありません。

うつ・家族

激昂の様に追い詰める励ましは逆効果です。
基本的にうつ病罹患者は几帳面で真面目なタイプが多く、自らの失態に大きく傷ついている所に塩を塗り込める事と同じ事に成ります。
会話を嗜む事を前提にアプローチするのでは無く罹患者の話を「聴く」事が会話の目的にします。

又、意思疎通の面で対処出来ない局面に至っては、社内の医者や専門医を初めケースワーカーやカウンセラーに相談する事が推奨されます。

老人性うつ

老人性うつ病の特徴は軽度な症状の様に思えても、症状に長期的な持続性を持ち、寛解しても、揺り戻し(再発)が幾度も繰り返します。

  • ①老化に於ける機能低下。特に短期記憶の保持が難しく成る痴呆症状とも深く関連しうつ症状が認知症と誤解される事が。多い。
  • ②先天的要因(遺伝・内陰性(臓器疾患など))が他の世代のうつと異なり、極めて少ない。
    若年期に発症した全体的ケースの内、先天的理由が16%前後、他方老人性の場合は約7%程度と2倍以上の開きがあります。
  • ③環境変化への順応性低下。年齢に寄らず、うつ罹患者の内6割強の発症原因です。

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