トップページ >> 「新型うつ」が増えています

「新型うつ」が増えています

「新型うつ」と呼ばれるものが、20~30代の若手社員を中心に増えています。

と言う事は、「従来型うつ」があると言う事で、うつ病は最低でも2種類ある、と言う事になります。

「従来型うつ病」と「新型うつ病」は別名、「親和型うつ病」と「非定型うつ病」とも呼ばれています。
この2種類のうつ病は、症状こそ似ていますが、互いに異質な性格や行動パターンが分岐点になっています。

とは言っても、「うつ病」と統合されるだけあって、共通する症状があります。

「従来型うつ病」と「新型うつ病」の共通点

  • (1) 意欲が出ない。
  • (2) 心の底から喜べない、笑えない。
  • (3) ストレスを感じると不眠症になる。
  • (4) 朝起きがダメになる。
  • (5) 心身共に疲労感を強く感じ、身体が鉛のように重く感じる。
  • (6) 集中力や思考力が喪失する。
  • (7) 亡くなる事が身近になる(亡くなる事を考えたり、逆に亡くなる事への恐怖を感じたり)。

上記のうつ病の症状が2つ以上当てはまり、それが2週間以上続く場合はうつ病の可能性があるので、精神病院や総合病院の精神科、あるいはメンタルクリニックへ受診される事をお勧めします。

「従来型うつ病」の特徴

「従来型うつ病」の特徴は以下の通りです。

  • (a) 周囲への配慮(気配り)ができる。
  • (b) 真面目で律儀であり、仕事熱心である。
  • (c) 責任感があり、問題があると自分のセイだと思いがち(自罰的)。
  • (d) 問題が起きても自分1人で何とか処理しようとする。
  • (e) うつ病になると何もできないぐらいに心身共に疲弊する。
  • (f) 多くは食欲がなくなったり、不眠症になったりして、体重が減る場合が多い。
  • (g) 自分がうつ病である事を隠そうとする。

(a) ~(d) などは、悪い言い方をすれば「真面目。融通が利かない。頑固親父タイプ」です。
強迫観念が強く、リラックスが苦手で、ストレスを内部に蓄積しやすいタイプと言えます。

ですが、「ジャパニーズビジネスマンはかくありたい」と言う性格ではあります。
多くの場合、仕事に対して責任感があり、誠実であるため、能力が評価されます。
そのため、様々な仕事をまかされたり、役職・住職に就いたりする事もあり、がんばってしまいます。

仕事やトラブルや悩みなどを一人で抱え込む事もままあります。
これらのストレスが重なって力尽きてうつ病になると言うのが典型的なうつ病発病のパターンです。

さらに、うつ病になった原因は

  • 「自分がいたらなかったからだ」
  • 「自分の能力が足りなかったからだ」
  • 「自分の健康管理がダメだった」

自分を責め、それがまたストレスになると言う、うつ病スパイラルに引きずり込まれます。

「新型うつ病」の特徴

それに対して「新型うつ病」の特徴です。

  • (ア) 責任のある仕事や役職に就きたがらない。
  • (イ) トラブルがあるとよく他人のせいにする(他罰的)。
  • (ウ) 嫌な事(たとえば仕事、親と会う事、団体行動をする事など)をする時には症状が現れるが、自分の好きな事をするときは症状が現れない。
  • (エ) 良かったり悪かったり、気分の振幅が大きい。
  • (オ) 多くは過食や過眠になりやすく、体重が増える場合が多い。
  • (カ) うつ病になった原因は、自分ではなく周囲(たとえば会社、家族など)のせいにしがちである。
  • (キ) 自分がうつ病である事を周囲に隠さず公表する。

良き社会人でありたいと思う人間が、このような症状を見たら、どのような感慨に捕らわれるでしょうか。
他人の眼がなければ、思いっきり顔をしかめる事でしょう。

「ワガママ」・「気分屋」・「サボリ」などと周囲の人間に思われやすいタイプです。

「これでうつ病なんて仮病じゃないのか」・「本人は苦しんでいるなんてウソだろう」 と言う周囲の叫び声が聞こえそうです。

とは言え、症状が出ているときは「従来型うつ病」と同様に、身体が鉛のように感じられて、ベッドから起き上がれない事も多々あります。

新型うつ病は仮病?

「新型うつ病=仮病」説と言うものまであります。

理由として

  • (1) ストレス耐性力が低いため、小さなストレスでもPTSD(Posttraumatic stress disorder:心的外傷後ストレス障害)様の障害が現れてしまう。
  • (2) 仕事・学校・人間関係などで嫌な思いをしたときに、精神的・身体的症状が現れたときに、これらの事から逃れられた。
  • (3) 嫌な事(仕事・学校・人間関係)に向かおうとするとき、症状が現れる。

分かりやすい因果関係というものです。
おまけに、嫌な事から逃れられると了解した次の瞬間に鼻歌を歌ったりします。

ですから、「新型うつ病」を発病する人間の性格と言うかパーソナリティは「従来型うつ病」の人間のそれとは真逆であり

  • 「人間的に未成熟」
  • 「境界性人格(パーソナリティ)障害」
  • 「回避性人格(パーソナリティ)障害」
  • 「依存性人格(パーソナリティ)障害」
  • 「適応障害」

上記などが背景にあります。

上記のような違いのある2種類のうつ病は、多くの病院では同じような薬が称されています。
しかし、それでは正しい治療をしているとはとても言えません。
それぞれに合わせた対策がなされなければなりません。

人気の記事

病気一覧ページへ
アルツハイマー
アルツハイマーについて
アルツハイマーの症状について
アルツハイマーの原因について
アルツハイマーの原因について
アルツハイマーの対応について
若年性アルツハイマーについて
くも膜下出血
くも膜下出血について
くも膜下出血の予防について
くも膜下出血の原因について
くも膜下出血の症状について
くも膜下出血の治療について
くも膜下出血のその後について
くも膜下出血と脳の病気について
急性くも膜下出血について
外傷性くも膜下出血について
脳梗塞
脳梗塞について
脳梗塞の症状について
脳梗塞の原因について
脳梗塞の予防について
脳梗塞の治療について
若年性脳梗塞について
パーキンソン病
パーキンソン病について
パーキンソン病のリハビリテーションについて
パーキンソン病の原因について
パーキンソン病の初期症状について
パーキンソン病体操について
若年性パーキンソン病について
偏頭痛
偏頭痛について
偏頭痛の症状について
偏頭痛の原因について
偏頭痛の対処について
偏頭痛と食べ物について
慢性偏頭痛について
群発頭痛について
緊張性頭痛について
自律神経失調症
てんかん
てんかんについて
てんかんの症状
てんかんの原因
てんかんの対処
てんかんの治療
てんかんと年齢
てんかんの分類
動物のてんかん
統合失調症
うつ
緊張型頭痛
コミュニケーション障害
群発頭痛

免責事項

ページトップ