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『てんかんとは?』を症状の視点で説明します

てんかんは脳の働きの異常で、過剰に電気的な作動を起こして、発作という症状が出てきます。
脳波検査をすることで、電気的な作動だったかを確認することができますが、検査時には発作が起きていない状況で測定されることが多いので、脳波の異常が検出されないこともあります。

てんかんの診断は「脳の過剰な電気的作動」であり、「繰り返し発作が起きている」と確認された場合です。
意識を失ってけいれんする原因はてんかんとは限りません。
アルコール依存症の人が突然飲酒をやめた場合(全てではありません)、糖尿病の低血糖で意識を失った場合、頭部負傷、失神などでけいれんを起こすことがありますが、これらは脳の過剰な電気的作動には当てはまりません。
また、生涯の中で1回だけのけいれん発作を起こすことはよくあります。
繰り返し起きているとはいえないので、てんかんではありません。

薬をきちんと飲んでいれば、発作は抑えられることが多いですが、薬の副作用によって、妊娠・出産のときに赤ちゃんへ影響する可能性がある場合に薬をどうするか、薬で長期間発作が起きていない場合、「治った」として薬を止めるか再発を防ぐために飲み続けるかなど本人の意思だけでは解決しにくい課題があります。

子どもにとって、なぜ薬を飲み続けなければならないのか本人と学校の先生、クラスメイトに理解してもらうことが大切になります。
大人にとって、アルコールは発作を誘発することや、寝不足でも発作を起こす要因になります。
友人や仕事関係の人づきあいにもお互いの理解が大切ですが、てんかんへの偏見を恐れて誰にも話せずに1人で悩んでいることも少なくありません。

てんかんのお主な症状

  • けいれん
  • 意識障害

てんかんの発作には様々な種類があります。

軽度
  • 動きが止まりボーッとする
  • 手足の一部をもぞもぞさせる
重度
  • 突然手足が突っ張る
  • 全身を震わせる
  • バタンと倒れて体を激しく硬直させる

さらに詳しく見て行きましょう。

突然意識を失う全般発作

脳波の異常が大脳全体に広がる全般発作では、突然意識を失い倒れることがあります。
てんかんの発作で、最も多いと言われていて、大人でも子供でもみられます。

全般発作の経過
  • 1.全身を固くつっぱったようなけいれん(強直性けいれん)で発作が始まり、直ちに倒れてしまいます。
    発作が始まると、しばらく呼吸が停止し、顔面や唇が紫色(チアノーゼ)になります。両眼を見開き、眼球は上転し、歯を食いしばります。尿や便を失禁することもあります。
  • 2.倒れた直後、手足を突っ張るような硬直が起こります。
  • 3.手足をガクンガクンと曲げたり、伸ばしたりする発作が30秒~1分ほど続き、その後、筋肉が緩んだ格好になって発作がおさまります。
  • 4.発作が止まったときに口から泡のようなよだれを吹くことがあります。
  • 5.けいれんが終わると、荒い呼吸をともなう昏睡に陥りますが、数分後には、いったん意識を回復します。
    しかし、しばらくすると、再び深い眠りに陥ってしまいます。この深い眠りは、数分~数時間にわたります。
    眠りから覚めると、すっかり元気を回復していますが、本人は、発作中のことはまったく記憶していません。

発作の前に、前兆として、気分不良、不安などをきたすことがあります。
発作の中には、意識を失って20~30秒後には何もなかったかのように意識が戻るというパターンもあります。

意識がある部分発作

脳の一部分に異常が起こる部分発作です。
身体の一部、例えば右の腕、左の脚、あるいは右の顔面のみがけいれんするといったタイプの発作です。

  • 手や顔の一部がピクピク動く
  • 皮膚の一部がチクチクと感じる
  • 汗が出たり顔が赤くなる
  • 言葉が出なくなる

発作は突然始まり、1分程度で終わります。
これらの症状に加え、だんだんと意識が曇ってくるような発作が起きるケースもあります。

さらに細かい分類がある

上記では、「突然意識を失う全般発作」と「意識がある部分発作」について説明しましたが、さらに細かい分類に分けられます。

全般発作

強直間代発作
  • 1.意識が喪失して、全身を硬直する「強直発作」を起こす
  • 2.直後にガクガクと全身がけいれんする「間代発作」を起こす

発作の際に舌を噛んだり、尿を漏らしたり、転倒やけいれんによってけがをすることがある。
回復後、発作のことを覚えていない場合が多い。

欠神発作

5~15歳で多くみられる発作持続時間が非常に短いものの、日に何度も起こることがある発作。

  • 一点を見つめたまま動作が停止する
  • 周囲の動きに反応しなくなる
  • 発作中に体がピクピクと痙攣することがある

回復後、発作のことを覚えていない場合が多い。

ミオクロニー発作

全身や体の一部分が瞬間的にぴくっとけいれんし、意識ははっきりしているが、手に持っているものを落とすことなどもあります。

脱力発作

全身の力が瞬時になくなり、さらに意識がなくなるため崩れるように倒れます。
乳幼児に多くみられ、倒れるため、怪我をすることがあるため注意が必要です。

点頭発作

全身の筋肉の緊張が高まり、両手を振り上げたり、ガクンと頭を垂れたりする発作です。
何度も繰り返すことがあり、生後数ヵ月で発症し、3歳までに多くみられます。
3歳以降は、ほかの発作型に移行する場合が多いと言われています。

てんかん重積状態

発作が15分以上続いたり、意識が回復しないうちに次の発作が始まったりする。
呼吸困難に陥り、心臓や脳に重い障害が残ることや、死に至ることもある。

部分発作

単純部分発作と複雑部分発作、二次性全般化に分類される。

単純部分発作

体の一部分に症状が現れる発作です。 意識ははっきりしています。手足の一部に現れていた発作が徐々に両手両足へと全身へ進んでいく状態を「ジャクソン型発作」という

複雑部分発作

意識障害を伴う発作です。一点を見つめて動かなくなり、周囲に反応しなくなります。1~2分で回復します。
症状が進むと手足の痙攣が激しくなったり、口から泡を吹いたり、意識を失うこともあります。

二次性全般化発作

部分発作が二次性に全般化して、全般発作のような発作(主として強直間代発作)を引き起こすものです。

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