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自律神経失調症は長期化しやすい

自律神経失調症の症状の期間

自律神経失調症の治療には、一般に時間がかかるものと言われています。
たとえば風邪であれば、熱が下がって症状が治るのに、長くとも一週間くらいでしょうか。
一方で、自律神経失調症は数カ月や数年単位になることが珍しくありません。

ちなみに、私の場合は、自覚症状が完全に消えるまで1年程度でした。
それだけ長引く症状ですと、”自分はもう治らないのではないか”と、不安に思われることもあるでしょう。
現に私もそうでした。
もう治らないから、上手に付き合っていこうと思いました。

しかし、自律神経失調症は治療に期間が必要ですが、治療することが不可能というわけではありません。
生活習慣の改善、上手なストレスマネジメント、睡眠などの上手な休息の仕方といった方法を学ぶことで治療し、以前と同じような生活に戻ることが可能なのです。
他の人と比べて長いとか短いとかを考えることはありません。

”治らない”のではなく、”時間がかかる”ものだという考えを持って、治療に当たるのがよいでしょう。

自律神経失調症の症状の波

いくつかの症状が現れ、日によって、あるいは時間によって症状が出たり出なかったり、または程度に差があったり。
これが自律神経失調症の症状の特徴とも言えます。
(不定愁訴といいます)たとえば、昨日は頭痛が酷かった、今日は頭痛ではなく腹痛が酷い、などということが起こりうるのが自律神経失調症です。
このような症状の現れ方をするため、自律神経失調症を患う方は全身のどこに症状が出るのかもわからず不安な日々を送ることになりますし、傍目から見れば、いつもどこかの症状を訴えていて、仮病なんじゃないの?と思われてしまうという辛い状況に追い込まれます。

だからといって、この波を市販薬などで抑えつけようとしても、効果のない場合がほとんどです。
なぜならそれは、特定の原因疾患ではなく、自律神経失調症という神経性のものだからです。
波があることをまずは自分や、周囲の人に理解してもらい、対症療法ではなく、自律神経という根幹の治療に専念することが、これらの不定愁訴を治療する唯一の方法となるでしょう。

自律神経失調症の症状と睡眠の関係

人体にとって、あるいは健康にとって睡眠が重要であることは、皆さんも理解されていることと思います。
そして自律神経失調症においても、睡眠は非常に大きく影響します。
まず、睡眠不足や睡眠時間の不規則さは自律神経失調症の誘発要因となります。
これは原因がはっきりしており、人体は睡眠中に神経の切り替えを行って身体の機能を調整しているためです。

睡眠が不規則になったり、絶対的に睡眠時間が不足しているなどの場合は、自律神経失調症の症状が出やすいですし、自律神経失調症を患いやすいということになるでしょう。
しかし、自律神経失調症を患うと、多くの方が睡眠障害を発症することも事実です。
神経の切り替えがうまくいかず、身体が”睡眠モード”に入らないためにこれらの症状が起こると考えられています。
もちろんこのような状況では睡眠不足に陥るわけですから、自律神経失調症の症状の改善は望むべくもありません。
もちろん人により程度や量については調整しなければなりませんが、このような症状が出ている場合には診察の際にその旨を伝え、睡眠導入剤などの処方を受けることも検討が必要となるでしょう。

睡眠
自律神経失調症においても睡眠は非常に大きく影響する

自律神経失調症の症状とアルコール

アルコールは、適量であればコミュニケーションを円滑にしたり、食欲を増進するなど、良い効果もあるでしょう。
しかしながら、度を越したアルコール摂取や、習慣化するアルコール摂取は身体にとって悪影響があることも確かです。
アルコールそのものに、神経を興奮させる作用がありますし、アルコールの分解は肝臓への負担があります。
また、アルコールにも離脱症状や禁断症状があることも知られており、精神的に依存してしまうという悪影響もあります。
特に寝酒は身体によくないことが知られております。
不眠に悩む方にとっては、寝酒をしないと寝られないという方もいるかもしれませんが、かえってアルコールへの依存と肉体への負担を増やしてしまい、自律神経失調症の症状を悪化させることも考えられます。

アルコールを禁止するとまではいかないまでも、量についてはきちんと制限し、睡眠障害には適切な処方を受けることが重要となるでしょう。

自律神経失調症の症状と気分

自律神経失調症は休みなく襲ってくる不定愁訴と、倦怠感、睡眠障害などが組み合わさり、非常に辛い病気です。
また、それによって自尊心を傷つけられる方も多いでしょう。
このようなときに良い気分でいなさいという方が難しく、自律神経失調症を患う方の多くが気分の落ち込みなどを感じることでしょう。
確かに、いつ治るのかもわからず、毎日辛い症状との戦いの中にあるという状況から、気分が落ち込むことはやむを得ないですが、最も怖いのはそれが悪化して、うつ病を併発してしまうことです。
こうなると、本格的な薬物療法が開始されますし、自律神経失調症の治療と並行して行うことになりますから、治療にかかる時間や金銭的な負担も大きくなってきます。

落ち込みがちな気分を解消するためにも、ストレスマネジメントや自分なりのストレス発散法を早めに発見しておくことが必要となるでしょう。

まとめ

自律神経失調症は、一般に長期化しやすい疾患です。
また、長期化する上に症状も日や時間などによって一定せず、自分自身だけでなく周囲からの理解も得られにくい疾患であると言えます。
また、自律神経失調症を患っている間は本来身体が回復時間としている睡眠時間でさえも充分に身体が休まったり回復されたりすることがなく、負担がたまりがちです。
このときに、アルコールに頼って寝酒などをしてしまうと、余計に身体的にも精神的にも負担が大きくなります。
睡眠に関しては睡眠導入剤の処方を医師などと検討する必要があるでしょう。
良質な睡眠による回復のほうが、アルコールの副作用よりもはるかによいでしょう。
自律神経失調症の直接の症状の他に、気分が落ち込むこともありますが、気分が落ち込む状態が続くと精神症状が悪化する場合がありますので、自分にあったストレス発散法やストレスマネジメントを早期に見つけておくことも、自律神経失調症を早く治療するためには必要なことと言えます。

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