統合失調症に完治というものは存在するのでしょうか。
統合失調症は治療が難しい病気です。
幻聴や妄想などの普通では考えられないような症状が出ている以上、それを解決する方法はないように見えます。
しかし、薬を飲めば状況を抑え込めるという治療方法の実績もあります。
治療の末に完治はできるのでしょうか?
統合失調症において5人に1人は完治に近い形となり、5人のうち3人は治療を必要とするものの、改善するとされています。
つまり薬を飲んでもなんの効き目のない人いうのは、1人だけというという事になります。
多くが投薬治療によって改善の方向へ持っていけているのです。
統合失調症でも、完治に近い形には持っていけるのです。
5人に1人しか完治に近い形に持っていけないとしても、それは国民の1パーセントがかかっているといわれている統合失調症としては、非常に高い数値です。
また、完治とまではいかなくとも、改善が見られるという事で、精神科への受診などはしておいた方がいいでしょう。
病を克服して、二度と症状が見られない場合を完治と呼びます。
そうした意味では、統合失調症はどれだけ症状が良くなっても、完治と診断されることはありません。
再発する可能性は十分にあるからです。
しかし、再発の危険性があるというだけで、完治に限りなく近いものはあります。
統合失調症で完治はできません。
しかし、症状を抑えて、限りなく完治に近いものはできます。
そうするためには、どうしたらいいでしょうか?
まずは、投薬治療をできるだけ正確に行う事です。
正確に、とはどういう事かというと、
まず「自分の症状を理解」している必要があります。
自分がどのような症状が出ているのか客観的に判断できなければ意味がありません。
例えば幻聴をそのまま本当の声だと思い込んでいるなどの症状が出ていれば、治療をする方向性が決まってこなくなります。
そして、それを伝えるだけの「信用のある医師」がいる事も大切です。
薬だけくれるような医者だと完治できるものもできません。
親身になって治療をしてくれる医者がいてくれるからこそ、治るものも治るのです。
「自分に合った適切な薬」が処方されている必要があります。
統合失調症は様々な症状が出ており、適切な薬が出ていないと、症状を抑える事ができません。
統合失調症は治療が難しい病気です。
しかし、症状を改善させるだけなら薬で十分に抑える事ができます。
統合失調症で薬を飲み続けている状態というのは治療中であるように見えます。
ただ、統合失調症の場合、症状が出なければ薬を飲み続けていたとしても完治と見なされます。
統合失調症の症状が出ておらず、落ち着いていれば薬を飲んでいるか飲んでいないかという事は関係ないのです。
統合失調症の最も問題となるのが、その症状です。
例えば幻聴が原因で犯罪行為に走ったり、妄想が原因でご近所トラブルを引き起こしたり、そうした症状は社会生活を送るにあたって、非常に不便なものです。
まともに社会生活が送れるものではないといっても過言ではありません。
そうした症状が薬によって抑えられているのならば、その時点で再発のリスクはあるとしても完治したといっても大丈夫です。
安定して症状が出ない。
それは例え薬を飲んでいたとしても、それさえできれば大丈夫なのです。
統合失調症は薬によって症状を抑えるしかありません。
しかし、それさえきちんとできていれば普通の社会生活を送る事も可能になってきます。
統合失調症を持っていて働いているという人も山ほどいます。
そうした人になれるよう。
適切な完治への道を歩む事が必要になってきます。
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