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思い込みは統合失調症の症状の可能性も否定出来ません

誰でも特定な事柄に多かれ少なかれ、必着する(こだわる)事はあります。
逆にそれが何時も皆無である場合もある意味問題かもしれません。
性格か病気かの由来は拘りの程度問題だとされます。
必着と重なって性格が短気になる等、急劇な人格変化の症状が現れる場合は統合失調症の可能性も否定出来ません。
客観的に自らの《思い込み》により、周りから距離を置かれる様に感じたら家族など身近な人は病気である可能性はより高い事を認知し診療を受けさせる必要があります。

代表的な症例は関係被害・注察などによる周囲からの抑圧を患者本人が確信している事で外部と内部(記憶や経験)からの刺激が無分別な状態を意味し、感覚器もその支配下に置かれる為、重症な場合程、意図しれない恐怖からパニックに浸ったり、時には誇大妄想に浸たり、神様なり、天皇陛下なりに自らを重ねます。
刑法上の無罪と有罪の境界線は《思い込み》という事を本人が自覚の問題に関わって来ます。

統計上、潜在的に軽度も含め、統合失調症状に置かれている人は100人に一人に割合で存在します。
実のところ、単に几帳面なのか神経症による症状なのか一見して区分する事は難しい様に思われます。
従って日常生活・社会生活に支障が出て初めて家族や周囲は発病(陽性症状)を確信する事で結果、来院を諭されるケースが殆どで自ら異常を認知し自発的に病院へ赴く事は稀有なケースという事に成ります。

うつ的症状(陰性症状)は統合失調症にも現れる時間経過の一部ですが、うつ病との違いはこの症状への不快感など自己認知の、有無であるとも言われます。

発病は16歳頃~20歳代がピークです。
30歳代までの発病率が他の年齢層より高い傾向にあります。
きっかけが身体的・環境変化が最も大きい事が発病原因であるとされています。
特に思春期では健常であっても多感な時期で様々な事柄で感傷・過剰に成り易く、ストレスへの耐性が低い場合発病への引き金に成ります。

以下は主な症状のまとめです。

  • ①不思議な体験(幻視・幻聴・幻臭・幻触等)
  • ②事実にないような事を考えたり話したりする
  • ③幻聴・幻覚で誰かと会話をしている
  • ④ぶつぶつ一人ごとを言う
  • ⑤一人で会話をしている(妄想で人と口論したり、呪文の様な意味の不明瞭な呟きの繰返し(言葉のサラダ)行う)
  • ⑥被害妄想がある(誰かが悪口を言う妄想)
  • ⑦自分や他人の考えが伝わる感じがする
  • ⑧考えの混乱、話題の飛跳
  • ⑨奇妙な行動
  • ⑩壁に穴を開けたり、盗聴されている等の発言
  • ⑪眠れない 興奮
  • ⑫感情の不安定さ
  • ⑬病識のなさ「自分は病気ではないと言う」

統合失調症と女性

女性の場合の特徴は陽性症状であっても、一般的に脳梁(右脳と左脳を繋ぐ神経)が太いので対話能力の高さが相まって症状にも顕著に現れます。
個別具体的な症例として、担当医師が体調を問うた時の患者の返答が神秘的な古代の王妃の様に演じて、慇懃な言葉使いで愛・宇宙などの止め処のない話に終始擂る事もあれば、唐突に泣き出し言葉には抑揚が無く慇懃な話し方で医師の反応を探っている様な印象を受けたと証言しています。
その医師が次のように簡潔に纏めています。

  • 奇矯
  • わざとらしさ
  • 表情の平板
  • 幻聴
  • 妄想
  • 思考の連合の弛緩
  • 滅裂思考
  • 感情の鈍麻
  • 情動の易変

但しこの患者の血液・脳波・画像(脳の萎縮など)の所見からは、異常が見られず、臨床的にも支離滅裂な破瓜型(解体型)でも無く、幻聴や幻視類の類も限定的で現実とは際立った乖離も認められず、統合失調症の型から範疇が逸脱した特異な症状だったとも述懐しています。
演技性人格障害の方がむしろ合理的な解釈だと思われます。

履歴

入院の経緯は介護福祉師~飲食店の給仕、アルバイトまで職を転々とした挙句、失業し繁華街を彷徨い野宿をしていた所、保護、保健所の介入で入院に至る。
家族関係では父親を21歳の時に亡くし以降、母との2人暮らしだった。
母親とも度々口論と成り、ある時茶碗を母親目がけて投げ付けた。
これは陽性症状の発病を連想される出来事もあった。

入院当初の行動では、収集癖(トイレットペーパーへの拘り)と手洗いを執拗に行う強迫神経症な症状も見られた。
投与した抗精神薬等の有意な効果は認められなかった。
...との事です。

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