トップページ >> 統合失調症の初期症状を見極めるのは難しい

統合失調症でイライラしている人というのは危険

経過には個人差がありますが、広汎的には前兆期、急性期、休息期、回復期の流れで解釈されています。

実際には直線的に経過するのではなく、回復期も含め途中ストレスが掛かる場合、停滞したり逆戻りする事も在ります。
つい最近まで症状が停滞気味であっても、いずれは性格が病的に変化するものと考えられていました。
しかし早期に薬による治療を開始しリハビリや投薬など適切に治療を継続すれば再発を抑える事が可能に成りました。
一部遺伝性の高い破瓜型分裂症は例外として通常の場合、早期治療を試みた結果は症状は発症原因究明により、一定のレベル(普通の日常生活を送る)での回復が可能です。

約20年間に及ぶ追跡統計によると社会的治療郡は全体の2、3割程度で日常生活に支障のない軽症~中等症は5割程度で、重症化は1割程度です。

前兆期の特徴は外的刺激に過敏に成り不眠傾向が現れます。
その程度の少々ナーバスな状態での停滞は誰にでもありえる事で、周囲の人や家族はおろか、患者本人も病気である事を認知する事は大変稀なことです。
発症時から前兆期内の中期までは脳の働きは通常ですが過敏症の状態が顕著に表れる後期に至ると脳波が増減に乱れが生じます。

自生意思
その他の自覚症状は、自らの意思に反して体験妄想が現れます。
これを自生意思と言い、終始取り留めの無いこと事柄が浮かんできます。
その内容に一貫性や結論が無く結論はなく連想ばかりを繰り返す状態に浸ります。
自生視覚
未経験な事柄をも含め勝手にイメージが頭の中に浮かび、すべき事への集中力減退する。
自生記憶想起
普段は心に留めない様な事な些細な古い記憶が次々の思い出される。(特に似たような場面に遭遇時)
自生内言
心の中にはっきりした言葉が浮かび上がり注意力が散漫に成る。
注察念慮/関係被害念慮
どこからか盗聴器や監視カメラで監視らている様な違和感を抱く。
公共の場所は元より自室などのプライベートな空間に於いてもその感覚は解消されない為、心に負荷がかかります。
続いて些細な物音やちょっとした人の動きにも意図せず差し迫った感覚(悪意な言動)で受止めてしまう。
その度に困惑して気が散って、物事に集中できなくなる。

上記の様な状態では些細な内面的な問題であるため、周囲や家族には理解しがたいく、速やかに専門の診療機関で治療する事が最も適切な方法です。

他覚的症状

他覚的症状とは、周囲や家族の視点で前兆期にある患者の言動をどの様に感じるかを意味します。

多くの場合、気分が浮き沈みが激しく、塞ぎこんでいたと思ったら突然、活動的に成り、集中散漫で学生の場合は成績に反映され、生活面でのクオリティは必然的に劣化を余儀なくされます。

自ら交友関係を破綻させ、孤立へ向かい常に些細な事柄に過敏になり、発症前の柔和さが影をひそめ常にイライラしたキツイ口調へ変化が認められます。
直接、本人に苛立ちの原因を聞くとケロッとした状態で何かを回避する様な返事が返ってきて、周囲の人はその表情や言葉に戸惑います。

そして詫びる理由を除いた形で謝る癖が現れます。

発症前の異変状態(先駆症状)初期段階は総じてマイルドな異変ですので、気のせいにする事が普通です。
生活には支障を来たすケースは滅多にありません。
しかし、幻聴など聞こえること自体、脳内神経伝達物質機能に何らかの不具合が生じている事も事実です。
よって患者本人自覚や周辺の勧めで来診に向かう場合は、かなり進行している可能性が高い場合が一般的です。

発症前には数日、数週間あるいはそれ以前に一定期間、前駆症状と云う時期があります。
徐々に猜疑心の強まり や昼夜逆転など生活リズムが乱れ、客観的には意味不明な言動が顕在化してきます。

但し前駆期間の症状には個人差に加え多様性もあり、明確な工程やメカニズムは現在のところ専門科でも判然しません。
基本的には往診などの臨床上で、受動的に患者の症状に応じた区分が成されます。

概して先駆症状とは非現実との混乱でもあります。
この急性状態は境界性人格障害の類似しています。
もう少し進行するとPTSDなどの解離性健忘や心因性健忘の様に妄想性人格障害が顕在化します いずれにせよ発症(フラッシュバック)には原因があります。
発症の予兆にはまず発症原因を解読し、ショック療法以外を除いては回避措置で対応する事が重要に成ります。

原因
①心理的原因
②身体的原因(外因性・内因性(遺伝性による))
③環境的原因
分類
①破瓜型(遺伝性の分裂症で原因は心因性。
治療する上で対処が困難)
②妄想型(注察念慮・関係被害念慮)
③緊張型(一見、物静かに見えて些細な刺激に過敏に反応、境界性人格障害と症状が重なる)
④解体型(支離滅裂な状態)
DSM(人格障害)の分類(人格障害は刑事責任の上で有罪となり、厳密にはシンドロームで病気とは区別される)
①妄想性人格障害
②演技性人格障害
③回避性人格障害
④反社会性人格障害
⑤境界性人格障害

人気の記事

病気一覧ページへ
アルツハイマー
アルツハイマーについて
アルツハイマーの症状について
アルツハイマーの原因について
アルツハイマーの原因について
アルツハイマーの対応について
若年性アルツハイマーについて
くも膜下出血
くも膜下出血について
くも膜下出血の予防について
くも膜下出血の原因について
くも膜下出血の症状について
くも膜下出血の治療について
くも膜下出血のその後について
くも膜下出血と脳の病気について
急性くも膜下出血について
外傷性くも膜下出血について
脳梗塞
脳梗塞について
脳梗塞の症状について
脳梗塞の原因について
脳梗塞の予防について
脳梗塞の治療について
若年性脳梗塞について
パーキンソン病
パーキンソン病について
パーキンソン病のリハビリテーションについて
パーキンソン病の原因について
パーキンソン病の初期症状について
パーキンソン病体操について
若年性パーキンソン病について
偏頭痛
偏頭痛について
偏頭痛の症状について
偏頭痛の原因について
偏頭痛の対処について
偏頭痛と食べ物について
慢性偏頭痛について
群発頭痛について
緊張性頭痛について
自律神経失調症
てんかん
てんかんについて
てんかんの症状
てんかんの原因
てんかんの対処
てんかんの治療
てんかんと年齢
てんかんの分類
動物のてんかん
統合失調症
うつ
緊張型頭痛
コミュニケーション障害
群発頭痛

免責事項

ページトップ