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統合失調症と虚言癖について

妄想や幻言が患者本人にとって真実かどうかは本人で無ければ正直判りません。
客観的に患者自身に何のメリットも無い所での発症は真実味がある様に思われますが、何処かで割り切らなくては精神障害そのモノが根底的に成り立たない事に成ります。
その様な場合ロベルトアサジューリーが発明したサブパーソナリティ試験が患者の性格判断を測る上で参考に成る様ですがこれも一重に決定打に成るとは言いがたいと思われます。
例えば脳の収縮など医学的所見に基づいた客観性に絶える証拠が必要に成ります。
加えて虚言癖とは嘘が下手な人の事でもあり、墓場にまで嘘や誤りを持って行く人は虚言癖のある人とは普通呼ばれません。

『虚言癖について』

意に添わずとも嘘をつかずにはいられない性分(サービス精神旺盛)の事です。
実際は悪意から嘘をつく事より自らへの注目を期待して話を誇張したりする事が多い様です。

そもそも虚言癖とは俗語であり病名ではありません。
適当な言葉を敢て当てはめれば、演技性人格障害が該当します。
大概は自分を大きく見せる事が目的です。
しかし自分の話に自分が興奮し主語と述語の間に過度な修飾語や形容詞を組込んで、時に全体的なバランスやつじつまの欠いた話に成ってしまう傾向があります。

本人自身にその認識がある・なしに拘らず、周囲には自らの(稚拙な)虚言に気付かれていないという根拠の薄い確信だけは強いと言われます。
演技性人格障害以外で考えられる要素として虚偽性障害・妄想性人格障害と言われる症候群です。
この場合は本人自身も何を話しているか判断出来ない事もあり、殆ど真実味のない事を吹聴する事が虚言癖に該当するかのか判断に迷います。
統合失調症が絡んでくると冒頭で触れた様に周囲との関係構築が難しい状態に成ります。
従って結果的に嘘といえる言動であっても人格障害と統合失調症の場合とはメカニズムが異なる為、治療方法やアプローチが異なります。

統合失調症と虚言癖で似ている所は嘘が本人にとって利得が絡んだ嘘が殆ど無く、その時頭に浮かんだ事柄をまるで現実の事の様に周囲に語ってしまう所です(統合失調症の場合は見えない物を本人の視界に見えている)。
本人も自覚がある比較的に軽い人格障害の場合は大概、良心の呵責に苛まれます。
その反面プライドが高い所もあり、知らない・解らない事に過度な恐怖感や嫌悪を抱くケースもあり、その事実を隠そうと必死に繕います。
理由は周囲からの高い評価を常に期待してしまう所にあります。

一方問題解決の為の努力改善の様な回りくどい事を当人は好まず嘘の上重ねに終始します。
虚言癖は時と場合によって社会的信用に直結する大問題に発展します。
加えて胆力が普通の人より低い為その様な場合、逃避性人格障害が時に顔を出します。
性別によってもそれぞれ特徴があります。
あくまで一般論ですが男性の場合は虚言に対して指摘されると真っ向から否定するか、感情爆発させ周囲を威嚇するケースが多いと言われます。
女性の場合は確信犯的なケースが多く、逃げ場が無くなると過呼吸や失神など急性症状を演出して時を稼ごうとする傾向が強いと言われます。

虚言癖の対策

嘘はチームでの仕事では深刻な結果に繋がります。
進捗や満期などを高いプライドにより、かさ上げしてその場を繕う事は結果的に破綻を来たします。
殊に人間関係に悪影響が出てきます。
この期に及んでも下手な言い訳や嘘を繰り返す事にエネルギーを注ぎます。
失敗を反省し心機一転の機会をわざわざ自ら放棄している事にも気付かない所は常人には理解し兼ねる所です。
従って社会生活を送る上でこの特異な虚言癖を理解して頂くか治療するしか方法はありません。

虚言癖の治療では自発的回復願望が大前提で(薬など)他への依存では回復はあり得ません。
周囲は深入りする事を避けるか、当人との関係を維持する以上は、ある程度覚悟が必要に成ります。
対応方法としては虚言癖の当人より周囲が活発に動くという荒治療です。
例えば先回りして一つ一つの進捗状況を把握して置き、本人に対して徹底的に管理して嘘が展開し難い状況を作り出す方法です。
元来当人は楽観的なお調子者的な性格な為、症状を軽減する方法は幾通りはある様です。
虚言には生い立ちによる場合も多くその場合トラウマからの寛解が必要です。
現在は専門医に診てもらう事も出来ます。
重症な場合はこの方法が合理的かも知れません。

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