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統合失調症の症状に対する対応

統合失調症を理解する

統合失調症に関する知識を理解する事は、症状が出やすい本人の気質や行動特性を理解する事が必要と成ります。
家族や周囲の人が理解する事により接触に伴う本人の苦痛を緩和させることが出来ます。

疲れ易い体質にも拘らず本人はそれに気付かず自発的に適度な休憩を摂る事が殆ど皆無に等しく、故に疲れを溜め込む傾向にあります。
本人は常時、緊張感を強いられます。
その場合、限界が近い状態に至った場合は外部からは単に怠けている様にしか見えませんが本人にとっては、かなりの高い緊張状態にあることが少なくありません。

状況把握・決断力・環境対応

別の側面として状況把握は概ね苦手な場合が多く、その場で臨機応変に対応する事に苦慮します。
基本的に変化を嫌う傾向が強く、固定的な自我を身に纏って融通の聞かない頑固な印象を周囲は感じます。
又、世間体など外形的な行動様式に捉わている行動様式も、気質として反映しています。

状況把握に加え、決断力も乏しく問題解決を必要とする状況変化に対応出来ず、症状が重い場合パニック状態に成ります。

具体的例示として、1度に複数の要求が求められる場面では本人の思考は優先条件が選択出来ない為、判断に混乱を来たします。
又、新しい環境対応も苦手で慣れるには相応の時間を必要とします。

殊に緊張を強いられた場合、焦ってしまいは短絡的に物事を解釈し同じ失敗の繰り返す傾向があり、過去の経験などを上手く生かして対応出来ない等により気落して意欲や能動的な言動に抑止がかかり、ネガティブに陥られせる起爆剤と成ります。

方便や嘘を付く事が苦手

方便や嘘を付く事が苦手で無理な要求もノーとは言えず、方便や婉曲的な言い回しであしらう事が出来ない為、葛藤する機会が増え、会話も円滑に進まない場面にも遭遇します。
他方、周囲の人は実直でお人よしな印象を当人に持ちます。
当事者は能力以上の申し出を受けてしまう為、心身共に疲労します。

他者の意見に左右され易い

自我と外部との関係が曖昧で他者の意見に左右され易く、すべてを他人任せに成り、行動や評価は常に受動的に成ります。
非現実的な高望を抱き現実との乖離(かいり)に直面した時など自己評価の低さが追い打ちを掛け目標を断念したりする事もあります。

心の病気も普通の怪我と同様、統合失調症の殆どは全人格的に反映されると云う事は決してなく症状は本人の一部分にすぎません。

サポートする側が心掛けなければ成らない事

家族や周囲の人は病気による生活の劣化面を客観的に認知し、患者本人と家族にとって双方無理なくサポートする事がベストです。
この時、サポートする側が心掛けなければ成らない事は[患者本人]と[病気]を明確に分けて思慮深く適切なサポートをする事に尽きます。
本人そのモノ全てを病気と考えてしまうと、本人自身の性格のゆがみ(背徳症候群・生来犯罪者など..)が原因と勘違いして的外れな対応により、大概は祖の様なサポートは結果に繋がりません。

焦らずにサポートする事が大切

基本的に目に見えない精神疾患の場合は周囲には理解しづらく、回復期に至ると周囲は、ついつい希望のあまり焦る傾向があります。
以前には、出来ていた事を克服する様な対応はむしろ不正解です。
それ自体、患者本人にストレスと成り大きな負担と成り、場合によっては回復に悪影響を与えます。
むしろ周囲は、急いで完治を希望せず患者本人にとって、適正なレベルを判断・理解して焦らずにサポートする事が望まれます。

適正な生活レベルを理解した後はレベルに相当する出来る事を成るたけ本人にやらせる事が必要です。
完治した後で自立生活を改めて考えるのでは無く、病気の回復過程を通して適切な自立訓練を並行に行う事が重要なカギと成り得ます。

最後に…

かつて、統合失調症は分裂病・サイコパスとひとくくりされ、犯罪映画なども影響し「何をするかわからない病気」「不気味な病気」といったレッテルが貼りが煽られ、いわれなき偏見が本人のみならず家族や周辺に渦巻きます。
世間体を優先し家族は本人の病気を隠そうとします。
しかしこの様な対応では統合失調症の回復への阻害要因にしか成りません。
家族が病気を受け入れないことを表明している事と同じだからです。
患者本人は自らの存在を家族にも否定されたと孤立感を高め、むしろ症状を悪化させます。
心因性・解離性の患いという目視不能で社会的道理、普遍的価値観と共に複雑に絡み合ったこの問題は一個人では全ての解決は甚だは困難が予想され、社会側からのアプローチ「統合失調症の理解」が深められ不要な偏見を無くす事が望まれているのが現状です。

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