犬のてんかんの原因は脳にはっきりとした病気のない「特発性てんかん」と脳の病気から発症する「症候性てんかん」があります。
年齢ごとでだいたいの発症する原因に傾向があります。
- 1才未満(多い順)
- 奇形
- 炎症(ウイルス感染症)
- 代謝障害
- 中毒
- 外傷
- 変性(蓄積病)
ジステンバーやバルボウイルスなどの感染症は、生後60日~90日に予防接種1回目、1ヶ月後に2回目というワクチンスケジュールで発症させないように免疫を持たせることがほとんどですが、発症して命は助かったものの、脳に後遺症が残ることが多く、感染症由来のてんかん発症の原因となります。
母親の初乳からもらった免疫は生後60~90日で終えるため、この時期と予防接種後1週間程度はには他の犬との接触を避けることで回避できます。
中毒は、子犬が何にでも興味を持つ時期に多く、薬物の誤飲が原因となりやすいです。
口に入れてはいけないものは全て犬の届かない場所に置いておきます。
- 1~5才(多い順)
- 特発性てんかん
- 炎症
- 外傷
- 奇形
- 代謝
- 中毒
活発な運動で頭をケガを負ったり、飛び出しが原因で、交通事故によって頭部損傷を招きやすくなります。
安全な環境での遊び、引っ張り癖や呼び戻し(おいで)などのしつけによって回避できます。
- 5才以上(多い順)
- 腫瘍
- 代謝
- 血管
- 炎症
- 特発性てんかん
- 変性(蓄積病)
7才以上のシニア期になると、体の場所を問わず、腫瘍ができやすくなり、切除手術を受けることが多くなります。
脳に腫瘍ができ、それが原因となっててんかんの発症する場合や、手術の麻酔にはリスクがあります。
シニアになったら、年1~2回の健康診断で早期発見治療につなげます。