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うつの遺伝

2016年現在の精神医学の知見に於いては先天的要因とうつ病発症との因果関係をイコールに結びつける有力な定義はありません。
親子関係に於いては生まれ持った基本的性格が相似しており、育成環境の状況も含め総合的に加味すると傾向性までは否定出来ないという程度の理解です。
尤も、うつ病の主な原因は心因性である事が大きく環境など寧ろ後天的な要因の方が有理です。
但しここでの’うつ’とは純粋なうつ病(大うつ病)が対象で双極性(そううつ症)には遺伝が多少絡んでいると推測されています。

両親が健常な場合 子の生涯発症率6.5%~7.5%
片親がうつ病の場合 子の生涯発症率10%~15%

うつに至る特定遺伝子は冒頭の通り不明ですが臨床統計からは両親が健常であった場合と比較し2~3倍の割合で子の世代に影響を与えています。

一卵性双生児 片方のうつ発症、もう片方にも影響する確率50%
二卵性双生児 片方のうつ発症、もう片方にも影響する確率10%~25%

DNAの構造が相似している事実は単に外形的な側面の他内面性も類似しており性格にも反映する事から相似性が低い二卵性に比較し一卵性の場合、2倍以上確率で罹患しやすい事を意味します。
しかしこの統計では育成環境の相異関係が明らかにされていないので、環境的影響の有無に関しては判断できないデータです。

別の調査では上記の問題点を考慮した別々の親に育てられた双子に関しての’うつ’の罹患率を比較見当した例があります。
結果は概ね遺伝子の有効性が反映されました。
つまり、親や環境変化が子の罹患率を減少させる要因に繋がるという仮説は積極的に肯定できない現実を証明する事に相当します。(尚この件に対しての具体的データ数値は表記されていません。)

うつ遺伝の保有者は予防が出来る

‘うつ’の引き金は主に外的要因(ストレス)である為、ストレス発散方法の取得や生活リズムの調整、バランスの取れた食事環境など自己管理で対応する事で回避は可能です。
あくまで先天性の意味する事実とは健常者より潜在的に罹患し易いと云うだけの事で必用に応じたより適切な対応が必用という程度の事だと思います。
‘うつ’の兆候は身体的に現れる事から、内科で自律神経系の病気と誤診されるケースが多く、その間心理状態が晴れる事はありません。
この様な場合は精神科に赴き診断と適切な処置を受ける事で遺伝子の状態とは関係なく軽度な症状で回復が期待出来ると精神科医は断言しています。

性格を変える必要性

性格は遺伝の反映です。
暗い性格は暗いので’あいそ笑い’で応用すればすむ事です。
性格を変える努力は出来たと仮定しても本質はそもそも変化できません。
無理を通すと双極性うつ病に変化、演技性人格障害や離人症という統合失調系に症状も深度化され、純粋な大うつ病より困難な状況に浸る可能性もあります。
常識の範疇で自然体を維持しつつ、多少は自己本位で生活する事の方が寧ろ合理的だと思えます。

芸能人も基本的には人間であって身体的(骨格と肉つき以外)には常人とは変化があるとは思えません。
当然精神面に於いても常人同様、多様性がある様に思えます。
但し特殊な仕事であり、感性が鋭く無いと成立しない世界で生きている事には違いなくその点から、神経が繊細な人が多い事に成ります。
完璧主義により期待値に対して齟齬が生じた場合などストレスの蓄積は非常に大きい事が想定できます。
叉、衆人観衆の中緊張を強いられる事は避けられず、スケージュールによって生活リズムは乱れ、抑うつ症状やうつ病に罹患する環境の’ど真ん中’での活動が要求されます。
芸能人が多少破天荒で異常である事は寧ろ正常で環境適応に促していると思える時があります。
実際に過去にも現在にもうつ病を患っていると言う芸能人は多数存在すると云われています。
尚、公表されている‘うつ’のタイプについては大抵、大うつ病だと云われます。
繊細性からか直接の被害を受けていない場合でも大地震などシビアな情報に感化され、食欲不振や不眠症を患い、そのままうつ病に罹患した芸能人も存在します。
一見、気丈夫そうに見える芸人でも罹患する時は罹患します。
性格は生真面目タイプが多い傾向は常人と同じな様です。

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