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統合失調症の症状『思考』について

思考化声 考えている事がそのまま声と成って聞こえてくる現象
思考吹入 考えがそとから吹き込まれる現象
思考伝播 考えている内容がそのまま外部に伝わってしまう現象
妄想知覚 操られ自らの思考に影響ささせ且つ、回避手段が見つからず、抵抗できないと思い込む妄想

具体的には日常の小さな変化を拡大解釈して盲信してしまう事です。
例えば洋服に小さな血痕が付いてい事を発見しただげで自らの最期を拡大解釈し確信してしまう。
と云った例があります。

また、自分の行動に対して常にコメントを強要させる現象(心の中の他者の声の様な..)も発症します。
例えば食事を摂ろうとしたらどこかから食べる事を禁じる声が聞こえてきます。
仲間たちが自分の事を話題にしている様な幻聴や、自らの身体の一部例えばお腹から声が聞こえるケースもあります。

理性的、合理性に反し、超越願望のゆがみで、ありえない内容の妄想を持続して特ち続ける現象もあります。
例えば自らを万能人間と信じ込み、世界平和の為に戦っているというヒロイズム系でルサンチマン傾向も強いのも特徴として挙げられます。
その様な症状評価が優位であるにも拘らず、外科的に脳内疾患が認められず、薬物投与(外因性)なども認められない事が前提に1カ月以上症状が持続している場合を対象にして診療が行われています。
これは、ICD-10国際基準に沿った治療です。
興奮状態、ひきこもり状態の行動自体をターゲットに診ても根本原因には成らず、むしろ失調症の副症状として診る方が妥当です。

また国際的な調査では発症には地域文化・教育成熟度とは関係なく、約100人に一人の割合で発症している事が確認され内因性(遺伝的特性)での発症は後天的要素からの直接的要因としては限定的として捕らえるのが一般的です。

遺伝や教育環境は調査の結果、直接的な因果関係は認められず、患者本人の両親の9割近くが健康です。
また血縁関係を甥や姪にまで広げても6割程度は健康です。
一卵性双生児の場合、片方が発症した場合、別の片方に影響を及ぶ確率は4割強程度と、先天性との関係はむしろ低いという結果が出ました。
但し、破瓜型分裂病の場合は薬による外因性が認められない場合は内因性と観られるケースは全体に占める割合は至極稀です。

幼少期における環境は人格形成に重要なカギです。
しかし統合失調症の発症との関係は曖昧です。
但し、不必要な体罰やネグレクト等による悪影響は軽視できません。
自らが親と成って子育中にトラブル(泣きやまない言う事を聞かないなど..)が生じた場合、フラッシュバック(離人症の乖離性健忘)を発症し過去に親から受けた体現(体罰など)を子供に対して反映させるケースもあります。

発症し易い年代は主に10代~20代で思春期で心身が不安定な期間、または人生の節目(冠婚葬祭など)ストレスが重なったりした場合に多発する傾向にあります。
また、自ら命を絶ってしまうことと季節との関連としては春から夏にかけて症状悪化のピークを占め秋以降は減退する傾向にあると心理学者の尊厳死肯定主義者のモルセッリが主張しています。
これはイベントなど文化の違いで左右される様です。

例えば米国ではクリスマスなどの時期に、日本では夏季休暇後などに顕著に現れます。
但し後天的な悪条件(ストレス)に対する脆弱性の強弱は個人差があり、同じ体現がそのまま言動や発症に反映される訳ではありません。

心因性(交通事故などの体験)による、離人症のケースではカールコッホによって発見されたバームの木という診断方法で発症の期限をある程度探る事も出来ます。
具体的には患者に木の絵を描かせ、その木の構図・位置や傷の様な木目調の強弱全体との寸法、枝葉の状態など細かくチェックしたのち、それらを話し糸口にして被験者と面接を通し、原因追求の探ります。
また、ケースによっては発症年時をも推測できます。
この手法は学校など主に若年層を対象にしたカウンセリングなどで採られます。
一般的にはヘルマン・ロールシャッハの面接試験やロベルト・アサジューリーのサブパーソナリティ試験などが行われます。
ロールシャッハは幾枚かのカードの絵を患者に閲覧させ、その感想や印象を語らせる方法で精神科では広く採用されています。
サブパーソナリティとは文字とおり副人格の事で、隠されたもう一人の自分の事です。
葛藤や倫理間など一切の抵抗を解除した本心の事で、プライバシーそのものです。
また主人格が体と一対に対し、副人格は複数存在すると言われています。
行動や希望が過度に抑制され、それが悩みにどの様に繋がるんかを探り、専門医と対話しながら時間をかけて問題解決方法を図る方法です。
しかし一概に副人格をネガティブに捕らえる事は必ずしも正しくありません。
例えば主人格が倫理感を優先する余り過剰適応させ、肉体的限界を無視してしまう事から、副人格がヘルプを訴えている場合も在るからです。
心(主人格)と体(副人格・肉体)とのバランスを測る上での折り合いを、話し合いの中から見出す事が問題核心へのアプローチとなり、患者自身納得いく妥協(昇華から置換願望)に抑えて建設的な方向へ導く方法です。

サブパーソナリティの構成はピラミッドとして図解できます。
①の底辺は幅広く問題解決として難易度は低く対処療法は多様です。
一方、②~⑥の上層階に行くほどに先細りして難易度が高まる事を意図しています。

  • ①生理的欲求[生きてゆく為に最低限必要とする空気、水、食料などの摂取]
  • ②安全への欲求[環境面での安全、安定、保護、依存、秩序への欲求]
  • ③所属の欲求[家族やグループに所属し存在意義や愛情を求める欲求]
  • ④承認欲求[社会的地位など自尊心のより所の保持や欲求]
  • ⑤自己実現欲求[願望内容は現実的ではあるが願望達成の為に相当な自制や葛藤と戦う事が必然な事柄]
  • ⑥超越欲求[目標達成に身近らの破壊をも厭わぬ欲求で対処を誤ると社会的には有害に成りえる]

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