偏頭痛の半数は何らかの兆候(予兆現象)がある
偏頭痛は日本人の約8%が患っている頭痛です。
頭痛というと偏頭痛を思い起こされる片がいらっしゃるほど、ポピュラーです(本当はもう一つの緊張型頭痛の方が圧倒的に多いのですが)。
特に女性に多い頭痛で、男子の4倍に達し、思春期ごろから多くなって60歳前後で終熄します。
とは言え、偏頭痛患者の1/4は子供のころから偏頭痛が始まっているということです。
痛む部位は左右どちらかのコメカミからそこに隣接する眼のあたりまでです。
頻度は月に1~2回、多い時には週に1回程度、間欠的に起こります。
そして短くて4時間、長くて3日間(72時間)持続します。
先に痛む部位はコメカミと先述しましたが、重篤になると頭部全体が痛みます。
したがって偏頭痛と言う病名にもかかわらず偏頭痛患者の4割の方が両側の頭痛です。
痛み方は、それしかないのかと言うほどに頻繁に使われるのが、「ズキンズキン」で、次に「ガンガンで、「脈打つような」とか「拍動感のある」痛みです。
頭痛の程度は日常生活を維持することができなくなるほどの痛さです。
家事・仕事、学齢期であれば勉学に支障をきたします。
テスト期間中に偏頭痛の発作が起ころうものなら点数に露骨に影響してしまいます。
しかも、頭痛にともなう症状もきびしく、吐き気やそれが嵩じると嘔吐まで行ってしまいます。
光や音にも過敏になります。
具体的には普段は何でもない陽光や照明がまぶしくてどうしようもなくなったり、まわりの音や声がガンガン頭に響きます。
かと言って、頭痛は病気として軽く考えられているので、それを理由に仕事や学校を休む事が難しいのは今も昔も変わりません。
特に学齢期などは悲惨な話に事欠きません。
「頭痛は大人の病」という誤った思い込みを持つ人が多く、「贅沢病」とか「怠け病」とかありもしない病名をつけられてしまうのが関の山です。
このような厄介な偏頭痛はどのような原因でおこるのでしょうか。
21世紀もすでに15年を越えるというのに、未だ確たる原因は分かっていないと言うのが真相なのですが、最も説得力のあるとされている説が血管拡張・三叉神経節です。
そのメカニズムを順を追って記して行くと
- (1) 何らかの理由で頭蓋内部の血管が拡張します。
- (2) 頭部に偏在する三叉神経の末端がその刺激を受けて非細菌性の炎症を起こし、発痛物資(ブラジキニン、セロトニン、ヒスタミン、アセチルコリ)を分泌します。
- (3) これを受けた血管はさらに拡張し、三叉神経の末端を刺激し……というように連鎖反応式に反応が広がって行きます。
- (4) その刺激が感覚神経で大脳の痛覚中枢に達すると頭部の痛覚として認識されます。
- (5) 前述の吐き気・嘔吐や光・音への過敏などの症状はそれらの刺激が感覚神経を通る間に嘔吐中枢や視覚中枢・聴覚中枢を刺激した結果であると言われています。
血管拡張の誘因として
- 緊張感からの解放
- 疲労
- 空腹
- 睡眠不足
- 生理(女性ホルモンバランスの変調)
- 嗜好品(アルコール・ニコチンなど)
上記が上げられます。
偏頭痛の半数程度は何らかの兆候(予兆現象)があると言われております。
兆候(予兆現象)と思われる体調の変化は、偏頭痛発作の起こる24時間前から徐々に発生します。
箇条書きにすると以下の通りです。
- あくび
- 落ち着きのなさ
- イライラ
- 空腹感
- 甘い物が食べたくなる
- からだのむくみ
小学校高学年以上の女子・中3以上の男子ならば、偏頭痛の発作に先つ兆候(予兆現象)は個々人ごとにチェックさせて、「兆候(予兆現象)あり」となったら発作への準備(薬の用意、職場や学校への連絡、何よりも心の準備)をすることが可能です。
それ以下の子供たちは保護者・教諭・保育士の方が子供たちとのコミュニケーションと観察を通して兆候(予兆現象)を見いだす事が重要です。
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