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コミュニケーション障害の看護目標

何れにせよ看護の基本は言葉を初め、アイコンタクトなど患者との最低限の意思疎通が成立しなければ看護が一方通行の非効率または見当違いな事に成る可能性があります。
意識正常な患者の看護では言葉によってコンタクトを採る方法が一般的で、それが適わないと言う条件化では重体患者同様ベテランの看護師であっても困難です。
言語障害の他に聴力や視力を失った複合症状の患者には、看護側のアイコンタクトも意味を成さず、患者は状況看護行為であっても状況認識欠如、及び妄想状態では強い拒否感と恐怖から過剰防衛手段(暴力)を示す場合が普通です。

しかし完全難聴以外の場合、可能な限り大きく、明瞭でユックリと話、患者の安心欲求を満たす事が必要です。
看護や治療の意図に対する同意を得る様に心がける事で行程が成されれば次回からは患者自信の経験値によって看護である事を理解し抵抗行為が略無くなります。

対応には個体差が生じます。
マニュアル主義に浸らず容態に応じて不要・非合理的と思われる部分は省略して、新たに必要と感じた事柄に遭遇した場合は医師や指導看護師に相談の上、適宜追加する事でスムーズに対応できるケースもあると云われます。
看護の目標は患者自身が入院生活に充足を感じ精神的安寧の維持、治療や手術等への恐怖や緊張を低減させる事に有ります。
看護対象が外科的治療であっても精神的治療であっても普遍性が有ります。

言語障害の分類。症状確定

  • 見当識障害
  • 会話や返答の不適切や未反応
  • 会話能力の欠如
  • 失語症
  • 失読症
  • アイコンタクト不可
  • 視野欠損
  • 難聴
  • 小声で会話が聞こえない
  • 理解し難い
  • 誤解される要求
  • 統合失調症
  • 妄想症外
  • 精神障害
  • 運動障害
  • 感覚失語
  • 脳血管性発作
  • 腫瘍
  • 声帯麻痺
  • 重症筋無力症
  • 多発性脳梗塞
  • 筋ジストロフィー
  • 気切
  • 気管内挿管
  • 呼吸系障害
  • 口蓋裂
  • 歯痛

言語的コミュニケーションにおける看護の基本的手順

短期目標⇒観察計画⇒ケア計画⇒教育計画
上記が看護手続きの流れです。

短期目標

患者自身の意思表明(yes/no)が可能な状態(方法は問われない)にする。
会話による発生するストレスや欲求不満等を軽減を図る。

観察計画
  • コミュニケーション程度観察(言語・表現・視線の動き・口の動き・ジェスチャーによる意思伝達・失語症・構音障害程度)
  • 言語表出・受容の時における身体障害による影響度の観察(難聴・補聴器の有無・視覚障害・声帯麻痺・口腔奇形や変形)
  • 精神状態・ストレスの度合いの観察
  • 理解度の程度観察・発達に標準適合した言動であるか観察
  • 他者との会話障害の状態の観察
ケア計画
  • 言語表出時に対話相手に相対して明瞭でハッキリした発音で対話出位る様にする。
  • タッチングやジェスチャーを交えて会話が可能にする。
  • 聴力が比較的良い方から話し掛けた時の反応が正常にする。
  • 補聴器の機能状態の確認。
  • 媒体利用(紙・鉛筆・文字盤)または運動機能が有効な部位を利用(瞬き・頷き)で返答可能にする。
  • 日常でよく用いる言葉(要求)に対応したカード提示を出来るようにする。
  • 患者がゆっくり話し掛けて来た場合、内容が理解出来ても、最後まで話を聞くよう心がける。
  • 心因性で物理的な阻害要因が軽症または無い場合は言語訓練に勤める。
教育計画

退院後を想定した訓練で第三者相手に理解出来る様な話し方を訓練します。
所作として会話速度がユックリペースを維持。
発音は意識的に一語一語ハッキリ表現出来る様に訓練。
吃音などの影響で特に表現し難い事柄に対してジェスチャー等交えて疎通が図れる様な能力向上を図る。

看護問題

病気の特性上、患者との意思疎通や感情移入が上手く運ばない場合が多く、予後やリハビリも困難が予想されます。
従って経験値の高い看護師のバックアップ及び、言語聴覚氏と呼ばれる専門家の強力が必要に成ります。
コミュニケーション障害と呼ばれている症状は個々人によっても軽度~重度と深刻度は異なります。 また発症原因においても機能障害や後遺症による吃音や発音上の問題である場合、精神障害による対話の遮断や支離滅裂な暴言や奇行などの症状、知的障害により大脳で感じた事柄における言語化が困難、音声情報の解読困難、知的水準とは別に分離脳症でも類似した症状が現れ、加えて症状が複合的な場合など適宜、患者の症状分析し治療方針を策定する必要が有ります。
方向付けとしての分類は以下の5つのレベルによって区分されます。

  • ①言語学的レベル
  • ②生理学的レベル
  • ③音響学的レベル
  • ④生理学的レベル
  • ⑤言語解析レベル

カウンセリング

コミュニケーション障害者は学生・社会人問わず症状には共通点があります。
実は環境適応、順応には問題有りません。
学生や社会人の本分は学習や仕事です。
特に反復作業には抵抗無く実践出来、忍耐・継続性にも特段問題がある訳ではありません。

他方、問題点は臨機応変な対応や能動的に自己表現や意見の発信、日常会話が不得意です。
集団社会の中では誤解に伴う孤立感は避けられません。
それがイジメに発展するすると対人恐怖、自己肯定感の喪失等でコミュニティ活動から乖離した心理状況に追われます。
この様な状態の患者のカウンセリングには森田治療法と云われる方法が在ります。

森田治療法

国内では最も効果的な精神療法として評価されています。
直接面談する事以外にも本など情報媒体を介しても一定の治療効果があると云われます。

他方、欠点としては適合条件が限られている事です。
神経症的な性格からの改善のみが対象です。
また治療は難解な理論構成から成る為、誤解や曲解が生じ易いと云われます。
加えて薬物療法では無い為、効率性の面から一般の医療機関では採用されていません。

森田治療法カウンセリングの特徴

能動性、自発性、自己肯定感に問題を有す事を患者に気付かせる事から始まります。
薬物不使用な為、気分が常態による事で自身の内面性改善には一般的に時間を有します。

続いて対人(人間関係)との相互作用の重要性について熟知を促す教育的指導へ展開します。

短所としては治療後に効果が認められるケースは不全のケースより劣勢である事です。
神経症を患っている患者の場合は対面カウンセリングに行わないと治療効果は望めない可能性が有ります。
従って文字媒体での治療対象は自ずと限られます。

MTカウンセリング

MTカウンセリングは森田療法の長所及び一般的なカウンセリングの長所を組み合わせたカウンセリング方法と紹介されています。

相乗効果として難解な森田理論を平易で一般化が成され患者自信による治療への理解度が増したという事です。
基礎を押さえて置くと専門書の熟読により効果が上がると云われます。

現在ではEメールによるカウンセリングサービスの利用が出来て、時間的束縛や遠隔治療によるコストから解放されています。

しかし短所として森田治療法が原点である為、効果の適用範囲が狭く治療資質が厳正に問われます。
この場合の資質とは精神科で神経症治療の体験がすでに有しある程度精神治療内容を既知としている場合を指します。
何れにせよ治療の一環として学習期間(2か月が目途)が必要な為、個人の経験値によっては更に長期間必要な場合が在ります。

治療費

無料での症状設問を回答しその初診結果と参考に照らして診療資質との適合を判断します。
次回以降の受診を希望する場合は有償登録と送金が必要に成ります。
MTカウンセリングへの申し込みは3ヶ月分として5万円です。
振込み先及び詳細は、先だって無料診断受付で手続きと登録した後、返信されてくる診断結果メールに記載されています。

MTカウンセリングの治療内容

①日記指導
あるテーマに沿って一週間に一回の割合で書き送信します。
その後森田理論に基づき書かれた日記内容に対する指導を返信されます。
加えて一般的心理カウンセリング手法からのコメントも添えられます。
日記指導の期間は概ね3ヶ月間で全13~14回の日記指導が標準です。
②森田治療法のポイントの説明
患者個人の立場や状況に沿って専門的内容を平易な言葉と具体例で解釈で説明し基礎学習します。
尚、説明が必要な場合は質問も可能です。
またカウンセリング期間中では質問回数には制限が無いようです。
学習期間は2ヶ月程度です。
③実践・総括指導
具体的には言動変化を試みる事です。
知識に基づいた行動変革を判断する体験学習です。
判断は第3者からのアドバイスや評価の方が有効な結果を得られる様です。

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