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猫のてんかん

猫のてんかんは犬より発症率が低く、1%以下です。
とくに原因のない特発性てんかんと、脳の変化(脳腫瘍、外傷)などから発症する症候性てんかんがあります。

発作の様子をよく観察することで、どのような種類の発作を見分けるため、最近では動画での撮影で記録することが多くなっています。

発作の種類を見分ける重要な点は、声をかけて意識があったか、なかったか、全身のけいれんがあった場合はどのような動きだったかを確かめます。

猫のてんかん治療も犬と同様に、内服薬が中心です。

発作中はケガをしないようにタオルやクッションで体を守ります。
発作が続く重積状態になったら、すぐに受診が必要ですが、薬での効果が安定していれば、発作があれば記録しておき、定期健診で獣医師に見てもらいます。

原因

猫のてんかんの原因は発症前に脳の病気をしたことがある症候性てんかんのほうが多いです。
脳波検査、CT、MRIで変化が撮影でき、既往症の把握も大切です。

若年から中年期
ウイルス感染症による髄膜炎、脳炎
猫虚血性脳症

髄膜炎の原因は、ウイルス、細菌、真菌、原虫があります。
ウイルス感染症としては猫ウイルス性鼻気管炎、猫汎白血球減少症(猫バルボウイルス感染症)、猫白血病感染症は、母乳から移行した免疫が切れる生後1~2ヶ月ころにワクチン接種で回避できます。
猫伝染性腹膜炎はまだ日本で認可されたワクチンはないので、発症したら隔離する手段をとります。
原虫では、トキソプラズマ感染症、細菌では内耳炎からの神経に入りこむことで発症します。
これらの感染症は、血管や中枢神経を侵していき、てんかん発症の原因となります。

7才以上
腫瘍
真性多血症

猫も犬と同様にシニア期になると腫瘍ができやすくなります。 切除手術になると、麻酔のリスクがあります。

猫は体のあちこちを触れるのを嫌がることが多く、痛みや苦痛を感じていても気づけない場合があります。 猫もシニアになったら、年1~2回の健康診断で様々な病気の早期発見治療を行ないます。

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