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統合失調症の治療

統合失調症の治療はどのように行われるのでしょうか。

「悪魔憑き」と呼ばれる統合失調症の症状で錯乱し、意味不明な言葉を呟いたり、暴れたりする症状は海外でも昔から言われていました。
いつもは平常なのに、突然おかしくなったようになる事から悪魔が憑りついたという事にしてしまったわけですね。
日本だと「狐憑き」というものがあります。
そうしたものはエクソシストという退魔師が教会から派遣され、悪魔を祓うという名目で治療を行っていたとされています。
それは今でも行われている事です。

しかし、統合失調症には下記の治療法があります。

1.基本は投薬治療

統合失調症は鬱病などの他の精神疾患のように認知行動訓練やデイサービスの使用、森田療法などの民間療法などが効果ある病気ではありません。

精神疾患の多くは環境によるものです。

環境によって精神疾患が発症するまで追いつめられるケースもありますし、環境が精神疾患を作り出している事もあります。

アスペルガー障害などで知られる発達障害なども同じです。
周りの環境が病気だと判断しなければ病気ではありません。
ただの個性として認められます。

そうした意味で、統合失調症は周りの環境に左右されないという特徴を持っているといえます。

妄想、幻聴、抑うつ。

どれもどんな社会においても社会生活に不具合が起こるものですし、環境が発症の原因ではない部分もあります。

統合失調症の治療方法は、主に投薬治療です。

投薬以外の治療方法はほとんど役に立ちません。
投薬によってやっと抑えられる症状がほとんどであるのです。

2.個人に合わせた治療方法

統合失調症の症状は幅広くあります。
また、統合失調症になると他の精神疾患との合併症も起こりやすくなります。
そのため、「この薬が統合失調症に効きます!」というような画期的な薬は存在しません。
多くの場合、様々な薬を試しながら、複数の薬を使って、自分なりのコントロールの仕方を学びながら治療するものです。

例えば、不安を抑えるという薬だけでも、複数の薬があります。
どの薬が合うかというのは人それぞれです。

よく匿名掲示板などを見ると、「この薬の効果は絶大!」なんて事が書き込まれていますが、薬を飲み過ぎて耐性が出ていたり、不安が大きかったりする場合、効かなくなってきます。

遅効性で、効果がある薬もあるのですが、人によって合う、合わないはあります。
例えば「寝る前に凄く不安に感じる」などの不安になる時期が定まっている場合、そうした時間帯を考えて、計画的に飲む薬もあります。

薬は全部が万能というわけではありません。

最も大切な事は、自分の症状をはっきりと伝える事でしょう。
短い時間で要点を押さえて話すのが苦手という人はメモを見ながらでも構いません。
しっかりと伝えるという事が大切になってきます。

統合失調症の治療法に確定された方法はありません。
統合失調症は完治する事がない病気であるともいわれていますが、治療を続ける事で、症状を抑えられます。
自分なりの方法で治療をするしかないのです。

まずは自分がどの薬に合うのか確かめる必要があります。
どんな症状があり、どんな薬が自分に合うのか、試しながら治療をしていく必要があるのです。

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