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自律神経失調症の症状【下痢・ゲップ・幻聴・残尿感・じんましん】

自律神経失調症の症状『下痢』

腹痛、下痢については、自律神経失調症と切り離すことが難しい代表的な症状といえます。

実際、私が自律神経失調症で悩まされた経験もあります。
食事をしっかりとるようにと指導を受けるのですが、結局食べても下してしまい、お腹を下すことによって体力も消費してしまうため、なかなか食欲も沸かなくなるという負の連鎖を招いてしまうのが怖いところです。

基本的に自律神経失調症によって引き起こされる下痢は、消化器の不調によるもので、消化を司る自律神経のはたらきの不調がその原因となります。
場合によっては、過敏性腸症候群の処方薬が効果を発揮したり、市販の胃腸薬などが効果をもたらす場合もありますが、ストレスがその隠れた原因にあったりする場合も多いため、ストレスマネジメントをしっかりとすることで、消化器系の症状を軽減することができる場合もあります。

自律神経失調症の症状『ゲップ』

ゲップの発生するしくみは、結局のところ体内に取り込まれた食物が消化されたことによって発生するガスや、唾を飲み込む際に一緒に飲み込んでいる空気の量によって、それが排出されているということです。(呑気症)

自律神経失調症を患うと、身体は常に緊張状態となりますが、これによって口の中の唾を飲み込む回数が多くなり(緊張して生唾を飲みこむ、という表現が昔からありますね)、その結果取り込む空気量が増えるということですね。

また、消化器系の不調は下痢と同様の症状となります。
ゲップが出ることそのものは身体に何ら障害はありませんが対人関係やマナー的な問題として、好ましい状況とはいえないですね。

意識すべきは他の症状と同じく、身体の緊張状態を解くことですので、緊張を解いていくことを意識しながら、自律神経の調子を整えるための治療を行っていくことで、自然とゲップの回数も減ることでしょう。

自律神経失調症の症状『幻聴』

幻聴は、多くの精神疾患で見られる症状の一つですが、一般には統合失調症などの症状の一形態として現れ、症状の中でもかなり深刻な部類に入ります。

幻聴が聞こえるという患者の感じ方としては、本当に人の声のように聞こえ、これが被害妄想と組み合わさると、自分のことを悪く言っている声が実際に聞こえたりするようです。

さて、自律神経失調症で幻聴が起こる可能性はあるか、という疑問ですが、答えとしては、絶対にないとはいえないが、可能性はかなり低いと言えそうです。

ただし自律神経失調症からアルコール依存症におちいる場合は珍しくなく、アルコール依存症の症状として幻聴を引き起こしていたり、併発という形で統合失調症などの他の精神疾患の症状が現れている可能性は否定できません。

診断当初は自律神経失調症という診断だったかもしれませんが幻聴が本格的に聞こえてきたということになれば、他の精神疾患を疑うのが正常ですから、幻聴について詳しく主治医に話すことが必要となるでしょう。

自律神経失調症の症状『残尿感』

自律神経失調症を患ってから、頻尿、残尿感、排尿後の不快感が生じることがあります。

一般的にはまず膀胱の不調や泌尿器の不調を疑いますが、それらに異常が発見できなければ、自律神経失調症としての不調を疑います。
これは心因性頻尿とか、神経性頻尿などと呼ばれます。

自律神経失調症によって自律神経のうち、交感神経優位の状態が続くことで身体は緊張状態が維持されてしまうというのはいくつかの症状の中で触れてきたところですが、これは膀胱にも同様のことが言えます。
すなわち、膀胱が収縮してしまい、この収縮を感知した身体が、排尿を促したり、残尿感を感じさせるというものです。

お分かりのとおり、結局のところ緊張状態にあることが直接の原因ですから、身体を緊張状態に置かないことが対策として考えられ、またそれと合わせて自律神経の調子を整えていくことが必要となります。
症状の形態から、腎臓などに作用する薬剤はほとんど効果がないものと見込まれます。

自律神経失調症の症状『じんましん』

皮膚に赤みが見られたり、痒みをもたらすじんましんですが、これも自律神経失調症の症状の一つとして存在します。

じんましんはストレスに対して非常に敏感に反応するといわれており、ストレスが蓄積したことによってじんましんを起こす方は決して珍しくありません。
そのうえ、じんましんは決まった場所に起こるとは限らないため、顔の皮膚に起こる場合もあります。

このことは特に女性にとってストレスとなりがちですが、顔にじんましんが発生したことによってさらにストレスが蓄積され、またじんましんを発するという状況は避けたいところです。

難しいところですが、じんましんそのものが深刻な病気に発展することは少ないことを考え、またじんましんは治癒にそれほど長期間を要しない場合が多いということを利用し、一時的には仕方が無いことなのだ、とある程度割りきってしまって、ストレスを溜めないことが重要となるでしょう。
なお、薬剤としては主に抗ヒスタミン薬による治療となります。
こちらも効果が実証されていますので、皮膚科を受診して併用するのもよいでしょう。

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