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統合失調症の看護における2つのポイント

統合失調症の看護には苦労するものがあります。
特に妄想や幻聴で暴れだす場合は、隔離施設の中で隔離する事が必要になってきます。
また、普段の生活の中でもどうやっていけば統合失調症がよくなるのかわからないという人も多くいます。

専門の看護師でも精神疾患についてはあまり勉強しないため、難しい部分がありますし、家族が看護する場合はもっと難しくなります。

1.看護職の対応

看護職の対応としては、妄想の話をしているときには、否定も肯定もしないという事が大切になってきます。
妄想の話をしていると面倒なのでついつい肯定してしまったり、逆に常識的に考えて話を否定してしまったりしまいます。

しかし、統合失調症の人は話を聞いてもらいたいだけなのです。
それに対するアクションをもらいたいわけではないのです。

中立的に話を最後まで聞き、相手には真剣に聞いている態度を示しつつも、内実あまり真剣に聞かずに軽く受け流すという対応を正解だというようになっています。
看護師の精神衛生上の事もありますし、統合失調症の患者の精神衛生上の事も考えるとそれがベストなのです。

ただ、統合失調症の人にも色々な人がいます。

妄想に対して自信がなくて肯定して欲しいという患者がいるとします。
その場合は肯定をもらえるまで不安で何度も何度も質問を繰り返すという場合もあります。

そうした場合は、一度肯定をしてあげた方がいいでしょう。

統合失調症のマニュアルはありますが、人間関係にマニュアルはありません。
ケースバイケースでやっていかなくてはいけない部分もあるのです。

2.統合失調症の看護に必要なもの

1番に必要なものは薬に対する知識です。

統合失調症の治療は投薬治療が中心となります。
そのため、今服用している薬がどういった作用をもたらす薬なのか把握しておかなければいけませんし、症状が出てきた時にどういった薬を出せばいいのかという事も大まかに把握しておかなければいけません。

日本では薬は医者が扱うものだという認識が中心です。

しかし、アメリカでは患者が薬を選択するものだとされ、テレビCMに医薬品のCMが出てくるなど日本では考えられない現象も起きています。

そこまでいかなくとも、看護する立場にある人は、患者の状態を1番に知っている人です。
つまりは医者よりも症状はよく知っているのです。
そのため、今飲んでいる薬やこれから飲む可能性があるのだろうと思われる薬の成分を知っておけば、より患者の治療をスムーズに進める事ができますし、より高度な医療を提供する事ができます。

患者自身も薬の成分を知っておく必要がありますが、看護する人も薬の成分を知っておく必要があるのです。

さいごに…

統合失調症は投薬治療が中心であり、看護する人の影響力は少ないという言い方もできますが、やはり患者の状態を1番に知っているのは、看護をしている人です。
どういったものが必要なのか、何を患者が求めているのか、身近に感じているのは看護をする人です。

そうした知識を投薬治療に生かさなくてはいけません。
投薬治療をより高度なものにするために、看護者の知識と経験が必要になってくるのです。

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