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統合失調症と眠気

一般的に抗精神薬の副作用として眠気や気だるさを誘発するケースが多々あります。
その一方で長期間の生活リズムが夜型に徹していると当然、夜間の睡眠が浅くなり日中の眠気は避けられません。
従って運動や気分転換など行って、自然に生活リズムを整える事が望まれます。

又は生体リズムの調整の為、光治療という方法を導入している医療機関もあります。
しかし不眠症状が重い場合は担当医に相談の上、睡眠導入剤の処方してもらう方法もあります。

但し睡眠導入剤は徐々に効果が薄れてきます。
その際薬の量や種類を変更して頂けるか担当医と相談する事が望まれます。

但しこの場合、薬に対する抗体が出来た事を意味し、際限なく増量する事に成ります。
健康面に於いて悪影響も考えられる事から拒否される場合があります。
その代わりに生活習慣を工夫する方法など指導されます。
具体的にはカフェイン飲料など口にする時間帯や摂取量の考慮、就寝前に興奮する事を避け激しい運動で体温を上げない。
人肌位の温度のミルクを適量口にし、リラックス出来る様工夫する等、実践的で極一般的な内容です。
闇雲に薬を避けて無理に覚醒させる為にコーヒーやジュース類を飲みすぎたりすると肥満など二次的問題も生じさせる可能性もあり、適切な管理の元睡眠導入剤を服用する方が合理的です。

又、抗精神薬は新薬であっても、構造上眠気の副作用が有り現在の所避ける手立てはありません。

寝言

寝言には、問題のない寝言と病的な寝言があります。
問題のない寝言は幼少期に多く成長に従って回数や寝言の言う時間は減少します。
25歳以上の成人では通常、同症状は現れません。
寝言を性別の観点から調査すると男性が女性より寝言が多い傾向がある様です。

又、寝言の特性として医学的に実証されていませんが、寝言の有無は遺伝子に由来するとも言われています。
睡眠レベルと寝言との相関は、夢見状態(REM睡眠)の時が約8割を占め、熟睡時でも2割程発すると調査結果が出ています。

又REM睡眠の寝言の内容は奇想天外な内容が多く、熟睡時は生活に則した内容が多いと言われています。

病的な寝言
高熱を伴う病気 インフルエンザなど高熱による「うなされ」「うわごと」等。
(PTSD)・一般的ストレス 日常でのストレスの度合いと比例して寝言が増加する。
PTSDの場合は潜在意識下に押込められた過去の苦痛体現が悪夢と成って現れ「うなされ」る。
REM睡眠障害 初老期の男性の発症が多く、夢での行動が現実に反映してしまう。
「寝言」の他、時には眠りながら暴力にはしるケースもある。
ナルコレプシー 発病は青年期が多い疾患。(悪夢にうなされる場合が多く、覚醒後も恐怖感が残留)
情動脱力発作
寝ながら喜怒哀楽を伴い、続いて緊張状態から弛緩(脱力)状態に変化
入眠時幻想
寝入り状態で幻想を見る。
睡眠麻痺
金縛り状態。(肉体と脳とのアンバランス)
夜驚症 幼少時の症状。
自ら発した叫び声や泣き声で目を覚ます症状。
多くは思春期頃までに直る症状。
睡眠時無呼吸諸侯郡 発症は脂肪感の中年層が多く寝言は不鮮明で「うめき」「あえぎ」「いびき」を伴う。
対処法

幼年の場合は成長に従って自然に症状は改善されて行くの一般的です。
夜驚症も環境等、特に問題が無い場合は成長との経過で自然に治ります。

成人に至って寝言が収まらない場合に於いて寝言の内容に具体性があり原因が想定される場合、そのストレス原因を減少させる工夫を試みる事から始め、尚症状が重い場合は専門医に相談する事が望まれます。
ストレス以外の原因として日常服用している薬の副作用も考えられます。
例えば抗精神薬を初め、胃腸薬、抗結核薬などが影響する場合があります。
この場合も専門医に相談し適切な処置を受ける事が推奨されます。

妊娠

一般的に妊娠中は胎児への悪影響を避ける為に解熱剤などの市販薬であっても服用は控える事が望まれています。

抗精神薬は性質上催奇形性が低く、服用に過度な心配は不要な様です。
但し何れにせよ100%の安全保障は出来きません。
その様な場合、うつ病や統合失調症の場合の対処法として積極的栄養補給が一部採用されている施設がある様です。
特にミネラルZn(亜鉛)などの補給が有効で精神状態は、多少改善される様です。
加えて母体の栄養補給の充実は安産にも有効に働きます。

胎児の器官が形成開始の頃は細胞分裂が活発です。
4週~15週がその時期と重なり、薬の影響に対して最もリスクが高く細心の注意が必用です。
16週以後、体の各器官が完成した後なので催奇形の確立は低減します。
又、出産1週間前は可能な限り向精神薬の服用を抑える事が望まれています。
薬による催眠効果で眠ったまま生まれてくる場合があります。

現実的な対応として診療機関は母体の症状と胎児への影響のリスクとの兼ね合いで服用の可否が判断されます。

出産後は慣れない育児によるストレスで統合失調症の症状悪化や揺り戻しが予想されます。
出産後は速やかに抗精神薬の服用再開が必用です。

又母乳には薬の成分が反映され、粉ミルクで対応する事が望まれます。
尚母乳で育たなかった子供は情緒不安定に成ると言う考えはあくまで風説に過ぎません。

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