偏頭痛まとめ
頭痛の原因(概要)
日本では15歳上で偏頭痛・緊張型頭痛を患っているのは約3人に1人の割合だと言われています。
頭痛の場合、原因の間口は広く原因は様々です。
従って対象法も異なります。
高血圧や他の病気が原因の場合の他、能周辺血管による神経系への圧迫や自律神経の失調など様々です。
偏頭痛の概要
偏頭痛の原因は主に脳内の3叉神経の拡張による神経圧迫です。
緊張状態から解放された場合(副交感神経が働く時)血管拡張が発生します。
- その他の偏頭痛の原因
- 寝すぎ
- 寝不足
- 女性ホルモンの変動
- 空腹
- 疲労
- 音(低周波)や光など外部刺激
偏頭痛の直接原因
- ①血管が拡張され周囲の神経を刺激する。
- ②血管が環境(気温や精神的・肉体疲労)によって過度に収縮する事でも発症します。(この様な場合は緊張型頭痛と呼ばれます)
緊張型頭痛の概要
緊張型頭痛の原因は身体の緊張状態(長時間同じ姿勢を維持)により肩こりなどの症状も現れます。
従ってこれは、ストレスによる筋肉緊張から来る頭痛です。
又うつ病など精神的な影響による緊張型頭痛の場合もあります。
偏頭痛に効果的な食べ物
普段、口にする食べ物には様々な栄養素が含まれています。
その中には偏頭痛を誘発するモノと症状を和らげるモノとがあります。
一般的にマグネシウム(Mg2+)が含まれている食物は偏頭痛解消に効果的な作用を促します。
(Mg2+)は緊張した血管の張を緩める作用があり、血管の周囲にある神経が血管によって圧迫された状態から解放される事によって痛みが緩和されます。
Mg食品の特徴
マグネシウムが多く含まれている食品は大豆製品・魚介類・海藻・木の実・柑橘類などです。
中でも海藻類の含有量は他の食品と比べ桁違いに多く、ジャムに至ってはピーナッツバターを除いて殆ど含まれていません。
魚介類でも干しエビが特に高い含有量で同種食品と比較しても5倍以上含有しています。
留意事項は(リン)P 5+(-3)が含有する食べ物はMg2+の吸収を妨げる効果があり、食べ合わせによって効果が相殺される事があります。
逆にMg2+含有食品の過剰摂取の副作用としては下痢に成ります。
Mg含有量mg/食品100gの一覧
種類 | 名称 | mg/100g |
---|---|---|
穀物 | アマランサス | 270 |
オートミール | 100 | |
コーンミール | 99 | |
とうもろこし(玄殻) | 75 | |
スパゲティー(乾面) | 55 |
種類 | 名称 | mg/100g |
---|---|---|
豆類 | きな粉 | 240 |
大豆(乾) | 100 | |
油揚げ | 130 | |
凍り豆腐(乾) | 120 | |
あずき(乾) | 120 |
種類 | 名称 | mg/100g |
---|---|---|
魚類 | 煮干し | 230 |
たたみいわし | 190 | |
いわし(丸干し) | 100 | |
ふかひれ | 94 | |
しらす干し | 80 |
種類 | 名称 | mg/100g |
---|---|---|
魚介類 | 干しエビ | 520 |
するめ | 170 | |
エビの煮干し | 110 | |
あさり | 100 | |
いくら | 95 |
種類 | 名称 | mg/100g |
---|---|---|
肉卵類 | ビーフジャーキー | 54 |
鶏ささみ | 31 | |
くじら肉・赤肉 | 29 | |
豚ひれ肉 | 28 | |
鶏むね肉(皮なし) | 27 |
種類 | 名称 | mg/100g |
---|---|---|
海藻類 | あおさ(乾) | 3200 |
あおのり(乾) | 1300 | |
わかめ(素干し) | 1100 | |
ひじき(乾) | 620 | |
こんぶ(乾) | 540 |
種類 | 名称 | mg/100g |
---|---|---|
乳製品 | 脱脂粉乳(粉) | 110 |
バルメザンチーズ | 55 | |
加糖練乳 | 25 | |
ヨーグルト(脱脂・加糖) | 22 | |
カマンベールチーズ | 20 |
種類 | 名称 | mg/100g |
---|---|---|
芋類 | マッシュポテト(乾) | 71 |
フライドポテト | 35 | |
やまといも | 28 | |
さつまいも | 23 | |
じゃがいも | 18 |
種類 | 名称 | mg/100g |
---|---|---|
茸類 | きくらげ(乾) | 210 |
干ししいたけ(乾) | 110 | |
えのきたけ | 15 | |
エリンギ | 15 | |
しいたけ | 14 |
種類 | 名称 | mg/100g |
---|---|---|
木の実 | こま | 360 |
アーモンド | 270 | |
松の実 | 250 | |
カシューナッツ | 240 | |
らっかせい | 200 |
種類 | 名称 | mg/100g |
---|---|---|
野菜 | とうがらし | 190 |
切干大根(乾) | 170 | |
かんぴょう(乾) | 110 | |
えだまめ | 72 | |
しその実 | 71 |
種類 | 名称 | mg/100g |
---|---|---|
飲み物 | 抹茶(粉) | 230 |
ミルクココア(粉) | 130 | |
昆布茶(粉) | 70 | |
豆乳 | 25 | |
豆乳(調整豆乳) | 19 |
種類 | 名称 | mg/100g |
---|---|---|
調味料 | カレー粉 | 220 |
コショウ(黒) | 150 | |
粒入りマスタード | 110 | |
ドライイースト | 91 | |
からし | 83 |
種類 | 名称 | mg/100g |
---|---|---|
お菓子 | ポップコーン | 95 |
チョコレート | 74 | |
ポテトチップス | 70 | |
あられ | 34 | |
せんべい(甘辛) | 28 |
種類 | 名称 | mg/100g |
---|---|---|
ジャム | ピーナッツバター | 180 |
いちこジャム(低糖度) | 8 | |
いちこジャム(高糖度) | 7 | |
ブルベリージャム | 5 | |
マーマレード(低糖度) | 5 |
種類 | 名称 | mg/100g |
---|---|---|
果物類 | プルーン(乾) | 40 |
アボカド | 33 | |
バナナ | 32 | |
干しブドウ | 31 | |
干し柿 | 26 |
種類 | 名称 | mg/100g |
---|---|---|
漬物類 | たくあん漬 | 80 |
株の糠漬(葉) | 65 | |
胡瓜の糠漬 | 48 | |
大根の糠漬 | 40 | |
茄の糠漬 | 36 |
偏頭痛を解消する食べ物・飲み物
カフェイン入り飲料は偏頭痛に有効です。
コーヒーの他、紅茶、煎茶、ウーロン茶等全て効果があります。
但し一日3杯程度に留める事が前提です。
過度な摂取は胃痛や不眠症などの副作用があります。
睡眠は血管の緊張を緩和させる働きもある為、不眠症による逆効果を留意しなければ成りません。
適度なカフェイン吸収は血管を収縮させ、過度な神経への接触を防ぐ事によって偏頭痛や神経痛全般に有効です。
食べ物以外での対象法
ツボ
- 百会[ひゃくえ]
- 頭の頭頂部周辺が痛む時や頭をスッキリさせたい時に指圧します。
又頭痛の他に自律神経失調症の緩和にも有効です。
百の数(多数)の神経が通う所の意味から百会と呼ばれます。
- 合谷[ごうこく]
- 目の疲れ・肩こりから来る神経痛や頭痛の緩和に有効です。親指の付け根の真下へ潜り込ませる様に指圧します。
合谷は特に上半身全体の疲れ緩和に有効です。
- 外関[がいかん]
- 外関は掌と腕の継ぎ目から上方部分。
三本指で指圧。頭部全体の痛み緩和に有効です。
疲労緩和の他に船酔い、めまい、腰の痛み、慢性的発熱、むくみ、等を和らげる効果があります。
冷やす
冷たいタオル・氷・保冷剤などを患部にあてて血管収縮させる事で痛みが緩和出来る場合も在ります。
湿布も冷やすタイプが有効です。
温める
同じ姿勢で長時間硬直している事で発する筋肉疲労、又は緊張型頭痛の場合は交感神経による過度な血管収縮が原因である為、収縮を適度に寛解させる必要があります。
マッサージ・温感湿布・カイロ・ゆず湯など利用すると有効です。偏頭痛はタイプによっては逆の理屈が成立ち、冷やす・温めるは実践の上自己判断で良いと思える方法を選択します。
スマートフォンなど長時間利用する事によって首の筋肉に疲労が生じます。
いわゆる、「スマフォネック」も緊張型症状の一つと言われます。
刺激を避ける
嘗ては「過敏症」と呼ばれている症状で強い光や騒音などが原因で体に変調が発生する疾患の事です。
体調変化には個人差があり症例も様々です。
極めて例外的な(重)症例として、サーチライトの照射によって体中に発疹が出来て絶命する事もあります。
又、あくまで一般的にも強い刺激による偏頭痛発症が在り得ます。
はちまきを巻く
伝統的な対象法です。
偏頭痛を含め概ね頭痛のツボは「コメカミ」と云う所にあり、鉢巻やタオルなどを用いてツボに適度な刺激を与え血管を収縮させる事で痛みが緩和に有効です。
鎮静剤
偏頭痛の痛み緩和には主にトイプタン系薬剤又はエルゴタミン製剤と呼ばれる薬が使用されます。
市販の鎮痛薬(ノーシン等)も一定の効果があります。
個人によっては鎮痛剤服用によって吐き気など催す副作用が発症します。
その様な場合は制吐剤と併用する事で対処できます。
鎮痛剤に於ける過度な利用の目安は、概ね10日間の連続服用です。
鎮静剤自体、頭痛の原因に成る場合もあり、この様な症状を「薬物乱用頭痛」と呼ばれ、胃腸など消化器系の不具合にも影響を与えます。
原則的に薬剤利用は最小限に留める事が望まれます。
- トイプタン系薬剤
- 偏頭痛患部(能血管)に向けてピンポイント作用し炎症抑制させる鎮静剤。
その他脳神経(※三叉神経)の他、周囲の血管・大脳への伝達系にも作用する薬剤。
- エルゴタミン製剤
- 神経系周囲の血管拡張状態を抑制させる作用を促す薬剤。
- ※三叉神経
- 人間の脳内神経系には全12種(第Ⅰ脳神経~第ⅩⅡ脳神経)に拠って構成されています。
三叉神経とはその12種の内の一つで(第Ⅴ脳神経)を示します。
このV脳神経にはV1~V3の3種類の神経細胞が在りコメカミ当たりで合流しています。
逆の視点から見るとコメカミ周辺からV1眼神経v2上顎神経v3下顎神経へと3方向に分かれている事から3叉神経と呼ばれています。
神経ペプチド
三叉神経が能血管拡張により刺激を受けた時三叉神経から「神経ペプチド」と呼ばれる物質が放出され痛みの根本原因と成ります。
当物質の分泌により血管炎症を促す事で血管拡張が一層促進され神経を傷める事に成り、この症状大脳に伝達されて痛みを認知されます。
トイプタン系薬剤は能県巻作用し炎症を抑制し神経への刺激を抑制させ、三叉神経から神経ペプチドの分泌を抑制させます。
更に大脳への痛み(嘔吐・光音過敏)伝達を遮断させます。
トイプタン製薬の形態
- 錠剤
- 口腔内速溶錠
- 口腔内崩壊錠剤
- 点鼻剤
- 注射薬
トイプタン製薬剤は苦みが強く服用し難い為、錠剤化。
基本的に腸で吸収する様に出来ている為、溶け易く又は壊れやすく製造されています。
点鼻薬は吐き気を催し吐いてしまうケースに使用されます。
注射は即効性が高く効果も確実に生じます。
しかし注射の使用経験が無い場合は医療機関で対処が必要です。
服用タイミング
頭痛症状が現れる前に服用すると十分な効果が発揮されるかは不明です。
タイミングとして妥当なタイミングは軽い痛み症状が感じられた頃合いがベストです。
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